近年話題になることも多いリースバックという制度。聞いたことはあるけれど、実際にはどんな制度かいまいち分からない。という方も多いのではないでしょうか。本記事ではリースバックとはなにか、わかりやすく解説していきます。
リースバックとは
シロクマ先生、リースバックとはなんなのでしょうか。
リースバックとは、持ち家を売却した後に、そのまま賃貸として住める制度のことだよ。詳しく説明すると、持ち家を不動産会社に直接買い取ってもらったあと、その不動産会社と賃貸借契約を結ぶことで、そのまま家に住み続けることができるんだ。
つまり、所有権は不動産会社に移るけど、実際に住む場所はいままでと変わらないってこと?
そういうことだね!まとまったお金が手に入って、住み続けられることが最大の特徴のリースバックだけど、実はリースバックが人気な理由はもう1つある。それは所有権が不動産会社に移って、固定資産税や維持費のコストが抑えられ、維持管理責任リスクを免れることができるんだ。
まとまったお金が必要な人にはかなりいい制度だね!所持することでかかるコストやリスクが軽減されるのも魅力的。実際にどんな人が利用しているの?
利用者の中で多いのは、老後の資金に不安があるシニア層や、借金の返済に困っている人たち、それからイベントなどでまとまった一時金が必要になった人など、幅広い人たちが利用しているんだ。
なるほど~、同じお家に住み続けられるから、周囲の人に知られることもなくていいね。でも、デメリットとかはないの、、?
リースバックのメリット・デメリット
いい質問だね!リースバックにはそれなりのデメリットも存在するよ。その前に、まずは先に挙げたメリットのまとめから見てみよう。
リースバックのメリット
・まとまったお金が手に入る
・同じ家に住み続けられる
・固定資産税や維持費を抑えられる
・周囲の人に知られずに売却できる
・買戻しができる
買戻しっていうのは??
リースバックでは買戻し特約というものがあって、あとから買い戻すこともできるんだ。相続税の対策としてもいいと言われているけれど、実際には買い戻すころには相場より値段が下がっている可能性もあるから、あんまりおすすめはできないよ。でも、思い入れのある家だから所持しておきたい、というような人には買戻し特約はメリットになるよ。ちなみに、一度買戻し特約を結んでしまうと、必ず買戻しをしなくてはいけなくなるので、よく考えて決める必要があるよ。
買戻しできる、という選択肢があることが大切なんだね。
次にデメリットを説明していくよ。
リースバックのデメリット
・買取価格が相場価格の6~8割ほどに下がる
・家賃相場が周囲の平均よりも高くなりがち
・買戻し価格が相場より高くなりがち
・リースバックの業者が倒産したり早期退去を要求してくるリスクがある
なかなかシビアなんだね、、
そうだね。買取価格が下がる理由としては、不動産会社が再販する際にリフォームする時の代金などを割り引いているからなんだ。
賃貸が割高になってしまうのはなんで?
リースバックでの賃貸契約は、買い取った価格を10年(120か月)で等分に割って、賃料を設定するんだ。だから、周辺の相場より高くなってしまう可能性が高いんだね。
利益だけを求める人はリースバックは向いていないんだね。
リースバックする際の注意点
デメリットを考えてもリースバックしてみたい場合、気を付けたほうがいいことってなんだろう?
リースバックをする上で注意すべきことは全部で4つある。もし検討している人はしっかり読んでね!
リースバックする際の注意点
①被相続人(ご逝去する人)の同意を得る必要がある
→相続人(相続を受ける人)の同意なしでリースバックをしてしまうと、あとからトラブルになる可能性も考えられる。例えば買戻し特約を結んでいた場合、相続人は家を買い取らなければならなくなってしまうんだ。こういったトラブルを避けるためにも、相続人の同意は必ずとっておこう。
②住宅ローンが買取価格を超えるかどうか
基本的に、住宅ローンが残る物件のリースバックはNGなことが多い。一方で住宅ローンを、買取価格で返済できるのであれば、リースバックができるよ。ここのお金の計算はしっかりしておこう。
③リースバックには審査がある
どんな物件もリースバックできるとは限らないよ。立地や大きさなど、不動産会社が買取する価値がないと判断されてしまっては、リースバックを行うことは難しいんだ。また、高額の住宅ローンが残っている物件もリースバックはできないケースが多くあるよ。特に、区分マンションだと担保力が弱いため、取り扱ってくれる金融機関に制限があります。
④リフォームや建て替えには管理会社からの同意が必要
所有権が変わるので当たり前ですが、上記のような場合は、管理している会社に同意をとる必要があるよ。
これらの点に注意してリースバックは行うといいんだね。
そうだね。リースバックはメリットがある分、デメリットや注意点も多い。売却とどっちがいいのか、リバースモーゲージでは代用できないか、選択肢を広く見て判断しよう。
リースバックに関してもっとよく知りたい、自分の場合はどうなのか気になる、、「いい不動産」では、そんな相談も受け付けているよ!いい所も悪い所もすべて知ったうえで損をしない選択したい!そんな人は是非「いい不動産」に相談しよう。
メリットもデメリットも平等に教えてくれるのはいいけど、いつも最後だけ「いい不動産」びいきだね
自信があるからね!そこだけはしつこく宣伝していく所存だよ!
まとめ
【今日の学び】
・リースバックとは、同じ家に住み続けながら、家を売却し、賃貸契約に移行すること
・まとまったお金が入るが、相応のデメリットもある
・リースバックをする際には注意点をしっかり踏まえて臨む必要あり!