一般媒介と専任媒介の違い
不動産売却をするときに必要となる不動産会社との「媒介契約」には、媒介契約には大きく分けて2種類あるよ。ここでは一般媒介と専任媒介の違いを説明するね。
お願いします!先生!
まずは一般媒介について。
一般媒介の契約では、売主は複数の不動産会社に仲介依頼をすることが可能なんだ。売主が買主を直接見つけた場合、仲介手数料は必要ない。ただ、依頼主は複数との業者とやりとりする必要があるよ。
なるほど~。一般媒介では複数社との契約を結ぶことができるんだね。連絡は大変そうだけど、いろんなところに任せたら、騙される不安は少なくなるね!
次に専任媒介の説明をするよ。
下記の図をまずは見てほしい。業者Bと専任媒介契約をした場合、他の不動産会社に仲介依頼はできなくなるよ。
だけど、専任媒介の場合、不動産会社にはレインズ(すべての不動産の情報が載っているサイト)に物件を掲載する義務が課されるんだ。
加えて、14日に1回以上、売却活動の進捗を依頼者にしなければならないから、専任媒介の場合には不動産会社は一般媒介の場合よりも積極的に活動することになる。
現在売却活動の多くがこの専任媒介契約で行われているよ。それと、専任媒介の場合にも、売主が直接買主を見つけた場合は仲介手数料がかからないよ。
ちなみに専任媒介の場合、契約期間は3か月と決められてるよ。(継続可)
一般媒介が向いている物件
一般媒介では、レインズへの登録義務がないため、非公開で活動できるんだ。だから、近隣に家を売却することを知られたくない場合、一般媒介が向いていると言えるよ。また、物件条件(エリア、駅近、築浅など)がいい場合は一般媒介でも早く売ることができるから、物件の条件によってもおすすめできる契約方法は変わってくるよ。
なるほど、売れるか売れないかだけじゃなくて、他の人に知られたくない場合にも契約方法が重要なんだ。
専任媒介が向いている物件
不動産会社にとって、専任媒介は自社に仲介手数料が入る可能性が高いのでメリットが大きいよ。だから、多くの不動産会社は専任媒介契約をして頂いたお客様に無料のサービスやサポートを用意しているんだ。
無料サービスが魅力的であり、物件の条件に不安がある場合は専任媒介を選ぶのが最適かな。
専任媒介だと一般媒介よりもサポートが手厚いし、多くの不動産会社と連絡を取る必要もないんだね。
専属専任媒介契約とは?
ここまで一般媒介と専任媒介の違いを説明したけど、専属専任媒介という媒介方法も存在するよ。専属専任媒介契約の場合、「売主」が「買主」を見つけた場合にも不動産が仲介することになる。実際には、買主が見つかっていて、個人では手続きが難しい場合は、行政書士などに書類作成を依頼する場合が多いよ。そのやり方だと仲介手数料はかからないからね。
なんだか色々聞いてたら整理がつかなくなってきた、、
そんなこともあろうかと、まとめの表を作ったから、参考にしてみてね。
一般媒介 | 専任媒介 | 専属専任媒介 | |
---|---|---|---|
契約できる不動産会社数 | 複数社 | 1社 | 1社 |
買主との直接取引 | できる | できる | できない |
不動産会社の活動報告 | 法令上の定めなし | 14日に1回 | 7日に1回以上 |
不動産会社のレインズ※への登録義務 | 法令上の定めなし | 媒介契約から7日以内 | 媒介契約から5日以内 |
契約期間 | 法令上の定めはないが、行政指導では3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 | 3ヶ月以内 |
まとめ
・一般媒介は複数の不動産会社と提携を結べる
・専任媒介は一社としか提携を結べない