- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 所沢市は埼玉県の南西部に位置し、池袋まで約30分と都心にアクセスしやすいベッドタウン
- 公示地価は年々上昇しており、今後の価格も注目されるエリア
- 所沢駅前の再開発や観光地としての開発がすすみ、今後の不動産価値も上昇が期待される
所沢市は埼玉県の南西部に位置し、東京近郊のベッドタウンとして発展してきた街です。埼玉県内では5番目に多い人口となる約34万人が住んでいます。市内には緑が多く、『となりのトトロ』のモデルになった八国山や狭山湖もあり、豊かな自然が魅力です。
また、西武ホールディングスの本社があったことでも知られ(2019年より池袋に移転)ています。市内にはプロ野球・埼玉西武ライオンズの本拠地球場であるメットライフドームや西武園ゆうえんちがあり、西武グループの拠点として発展しています。
市の中心となる所沢駅には西武池袋線・西武新宿線の2路線が通っており、池袋までは約30分、西武新宿駅までは約40〜50分と、都心へのアクセスは大変いいです。西武バスの交通網も充実しており、市内はもちろん、大阪・京都方面、羽田・成田への空港連絡線などがあるため、出張や旅行にも便利です。
所沢は日本で初めて飛行場が建設された地です。所沢駅前の商店街の名前は飛行機にちなんでプロぺ通りと名付けられており、100店舗ほどのお店が立ち並ぶ商店街として活気を帯びています。ここでは、所沢市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
所沢市の最近の様子
- 所沢駅周辺は西武グループが積極的な再開発を行なっている
- 所沢駅前は大型商業施設や複合マンションが軒並み建設予定
- 所沢の街は日々進化している
最近は所沢駅の再開発が活発です。所沢駅東口には、ランドマークとなるグランエミオ所沢が2018年に第1期が開業されました(2020年完成予定)。
西武グループは所沢を西武線沿線の中心衛星都市(重要な交通結節点)として捉えています。コミュニティ型の商業施設を中心とした駅ビルであるグランエミオ所沢は、西武グループによる所沢開発の一環としておこなわれました。
西口でも市の「所沢駅西口北街区第一種市街地再開発事業」により大規模な街づくりが進行しています。その区画の一つには、地上29階建ての住宅・商業施設の複合タワーであるシティタワー所沢クラッシィの建設が進んでおり(2021年1月竣工予定)、所沢駅に一番近いタワーマンションとして注目を集めています。
その他にも、プロペ通り商店街の先、ファルマン通り交差点の所沢東町地区(日東地区)でも独自の再開発が進行中。見通しの悪い交差点といわれていたファルマン通り交差点も歩きやすく開放感のある街並みに変わる予定です。
大規模再開発により、街の姿が日々変化を遂げている所沢市。さらなる開発がすすむにつれ、今後の人気も上がっていくことが予想されます。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
所沢市の相場を知ろう
- 所沢市の地価は年々上昇している
- 公示地価ランキングでは全国で72位
- 不動産取引は航空公園駅、狭山ヶ丘駅など所沢駅から近いエリアが人気
- 三芳スマートインターチェンジ周辺は今後値上がりが期待できる
まずは所沢市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
所沢市の地価・不動産相場の推移
所沢市の最新の公示地価は20万7,938円/㎡(2020年1月調査)で変動率は1.02%の上昇率です。昨年の公示地価20万5,076円/㎡と比較すると1.3%上昇しており、2010年の20万1,709円/㎡と比較しても3.0%と大きく上昇しています。公示地価ランキングは全市町村の中で72位と高く、所沢市の人気の高さがうかがえます。
所沢市の売却動向や売却相場の動き
所沢市の不動産売却動向を国土交通省のデータからみてみます。2020年第一四半期(過去1年間のデータを含む)によると、取引件数は3,925件となっています。ここ5年ほどは5,000件前後の取引件数で推移してきたので、今年度は少し減少したようです。
取引の多いエリアは、再開発が進む所沢駅の周辺駅である、航空公園駅、狭山ヶ丘駅、新所沢駅、西所沢駅、下山口駅、小手指駅、東所沢駅など。特に駅から20分以内の物件が人気のようです。
また、ここ数年の中古マンションの取引では3LDKの間取りが多く、中古戸建ても面積100㎡以上のゆったりとした住居の取引が多くみられることから、ファミリー向けの不動産取引が中心におこなわれていることがわかります。
駅から離れたエリアにも一定の需要が認められます。この地域のメリットとしては、所沢市近くにある関越自動車道の三芳スマートインターチェンジ(現在は新潟方面への入り口、東京方面への出口のみ)が挙げられるでしょう。
このインターチェンジは2021年にフル化される予定です。これにより、所沢市の東京方面へのアクセスがさらに便利になることが予想されるため、今まで取引の少なかった地域も今後人気が上がる見込みです。
参考)所沢市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 3,000万円 | 4,250万円 |
75㎡ | 5,200万円 | 3,200万円 |
80㎡ | 6,450万円 | 5,000万円 |
85㎡ | 6,050万円 | – |
90㎡ | 1億1,250万円 | – |
95㎡ | 7,450万円 | 2,500万円 |
100㎡ | 7,500万円 | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 5,500万円 | – |
85㎡ | – | – |
90㎡ | 560万円 | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | 1億4,500万円 | – |
105㎡ | – | – |
110㎡ | 2,400万円 | – |
※2019年取引価格中央値