- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 越谷市は8つの駅が利用可能。都心へも1時間以内でダイレクトにアクセスできる
- 越谷レイクタウン駅・越谷駅・新越谷駅/南越谷駅3つのエリアは今後も地価上昇傾向
- 買い物が便利なだけでなく、自然も豊か。ファミリー層が高い人気を誇る
越谷市は、交通の利便性の高さと暮らしやすさが魅力の埼玉県東部の中核都市です。市内には南北に東武スカイツリーライン、東西にJR武蔵野線が通り、あわせて8つの駅が利用できます。
東武スカイツリーラインと武蔵野線が交わる東武新越谷駅・JR南越谷駅からは、上野、東京(大手町)、霞ヶ関、渋谷といった都内の主要駅まで乗り換えなしでアクセス可能です。1時間以内で都心までアクセスできる、通勤・通学に便利なエリアなので、特に若い世代から人気を集めています。
さらに、越谷市は越谷レイクタウンに代表されるレジャースポットも充実。子育て世帯にとっても便利な施設が揃っているので、今後もさらなる発展が期待できるエリアです。ここでは、越谷市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときにオススメの方法までご紹介していきます。
埼玉県越谷市の最近の様子
- 越谷市は水との共生をテーマにした「親水文化創造都市」
- ニュータウンとして商業施設などが集約されて住みやすい街になっている
- 越谷駅や越谷レイクタウン周辺は目覚ましい発展を遂げている
現在、人口33万人を超える都市へと成長した越谷市。近年では少子高齢化やライフスタイルの変化に対応し「水と緑と太陽に恵まれた 人と地域が支える安全・安心・快適都市」を目指して、新しいまちづくりが進められています。
2008年にオープンした越谷市東南部にある越谷レイクタウンは、水との共生をテーマにした「親水文化創造都市」を謳う一大レジャースポットです。JR武蔵野線越谷レイクタウン駅の開業とともに開発されました。
湖のほとりに広がる34万4,000㎡もの広大な敷地に約710店舗が集結する複合商業施設には映画館・銀行・クリニック・カルチャースクールなど多彩な施設が集約されています。ニュータウンとしても整備されているので、生活に必要なものが1箇所に揃った便利なエリアとして賑わいを見せています。
また、中心部である越谷駅周辺の再開発もめざましく、2012年に同年9月には越谷ツインシティというショッピングエリアが誕生しています。越谷駅の近辺には埼玉県の地域機関や、銀行の支店などが軒を連ねており、越谷市の新たな発展の拠点として注目を集めています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
埼玉県越谷市の相場を知ろう
- 埼玉県越谷市の地価はほぼ横ばい
- 地価が最も上昇しているのは南越谷
- 中古マンション相場は経年による下落傾向
まずは埼玉県越谷市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
埼玉県越谷市の地価・不動産相場の推移
越谷市の平均地価は、1年前と比較しておよそ0.77%上昇、2020年現在の平均地価は 144,173円/㎡です。市内は、越谷駅周辺の越谷が一番高く、次いで閑静な住宅街である蒲生、ターミナルがある南越谷 、越谷レイクタウン、せんげん台と続いていきます。上昇率が最も高かったのは、越谷市内の交通の拠点とも言える南越谷です。
武蔵野線と東京スカイツリーライン2路線が利用できて、1時間以内都心へアクセスできることから、今後も地価の上昇が見込まれます。
一方で2019年と比較して地価が最も下落したのが船渡字屋敷前エリア。越谷市は東京のベッドタウンという側面もあるため、都内への交通の便が良いエリアは軒並み上昇していますが、駅への徒歩圏内を外れたエリアは横ばい、もしくは下落している傾向があります。
埼玉県越谷市の売却動向や売却相場の動き
2019 年の埼玉県越谷市における中古マンションの価格相場はやや下落傾向です。要因としては、越谷レイクタウンの再開発から10年以上が経過したため、経年による中古物件の下落が考えられます。
しかしながら、2019年では950件という高い水準での中古マンションの取引が成立しています。中でも2LDK以上の物件の需要が高く、ファミリー層から高いニーズがあることが伺えます。越谷市の人口は増加傾向にあるので、それに伴い、一戸建てやマンションの需要増も見込めると言えるでしょう。
参考)埼玉県越谷市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 3,000万円 | 4,250万円 |
75㎡ | 5,200万円 | 3,200万円 |
80㎡ | 6,450万円 | 5,000万円 |
85㎡ | 6,050万円 | – |
90㎡ | 1,1250万円 | – |
95㎡ | 7,450万円 | 2,500万円 |
100㎡ | 7,500万円 | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 5,500万円 | – |
85㎡ | – | – |
90㎡ | 560万円 | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | 14,500万円 | – |
105㎡ | – | – |
110㎡ | 2,400万円 | – |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 越谷レイクタウンと越谷駅の開発はほぼ完了
- 南越谷エリア(JR南越谷駅、東武スカイツリーライン新越谷駅)の開発計画が進んでいる
越谷レイクタウンと越谷駅の再開発がひと段落した越谷市ですが、新たに南越谷の複合施設越谷サンシティの再開発計画を進めているそうです。
越谷サンシティは市民ホールや会議室、商業施設などからなる複合施設で、1979年に供用を開始。運営会社の解散や施設の老朽化などから、市は2024年度に施設を解体し、再開発を進める方針を固めています。
越谷サンシティの最寄駅となるJR南越谷駅、東武スカイツリーライン新越谷駅は、鉄道の結節点として1日当あたり約15万人の乗降者数を誇る主要駅。この好立地条件を活用し、行政サービスやイベントホールの機能を拡充し、公園や子育て施設、宿泊施設やオフィス機能の整備を進めていくことなどが計画されています。
今や越谷レイクタウンが越谷市の目玉となりましたが、南越谷エリアの賑わいを新たに創出することができるかどうかが今後の不動産価格に影響を与えていきそうです。
【売却のコツ】埼玉県越谷市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 東武伊勢崎線(スカイツリーライン)の開通により、急速に発展した
- 街の開発が進んでいるが、大きな公園も多く緑豊かな雰囲気も魅力
- 越谷レイクタウンを中心に幅広い世代から人気を集めている
地域特性を知るメリットとは?
東京都のベッドタウンとしても人気の埼玉県越谷市の場合、比較的物件も多く動いています。自分の不動産を購入してもらうためにも販売戦略はとても重要です。エリアの特徴から、買いたい人がどのような層か考えてみましょう。ただし絶対的な答えは無いので、詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の人と相談することをおすすめします。
埼玉県越谷市の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
越谷市は江戸時代に日光街道の越ヶ谷宿として栄えた宿場町で、戦後の1954年の町村合併で越谷町、1958年に市制施行されて越谷市となりました。東武伊勢崎線(スカイツリーライン)が東京メトロ日比谷線と直通運転を開始して以来、都心部へ直接アクセスすることができるようになり東京のベッドタウンとして目覚ましい発展を遂げています。
現在、越谷市の賑わいの中心となっているのは、東南部にある越谷レイクタウンです。広大な敷地にショッピングセンターやアウトレットモールが軒を連ね、埼玉県内だけでなく県外から足を運ぶ人も多い一大商業エリアとなっています。越谷レイクタウン駅は2019年の住みたい街ランキングの75位にランクインしました。
市内の中心部に位置する越谷駅東口エリアは、越ヶ谷宿を由来とする昔ながらの街並みが広がっていますが、近年再開発が進行しています。再開発ビル「越谷ツインシティ」は高層マンションと商業施設が一体となった複合施設で、市内で一番高い建造物です。そんな新たな街へと変貌を遂げつつある越谷市ですが、緑豊かなところも魅力です。
大きなレジャープールがあることで知られるしらこばと水上公園や、越谷レイクタウンの「大相模調整池」は市民の憩いの地となっています。
埼玉県越谷市の人口推移
越谷市の人口は国勢調査によると、2010年が326,313人、2015年が337,498人でした。 2020年6月現在では344,946人で、 比較すると10年間で+18,633人で5.71%の増加となっています。 これは、埼玉県の中では63市区町村中、 5番目です。
また、世帯数は157,086世帯で、 前回調査のあった5年前の136,363世帯と比較すると、 +20,723世帯で、15.20%増加しています。ファミリー層を中心に順調に人口を伸ばしていることがわかります。
埼玉県越谷市で人気のエリアは?
越谷市内で最も活気のあるエリアは越谷レイクタウン周辺です。越谷レイクタウンには商業施設だけでなく行政や医療機関も整備されているため、エリアに建つマンションは幅広い世代から人気を集めています。
また、南越谷エリアも交通アクセスが良好なJR南越谷駅・東武新越谷駅が利用できるため、都内に通勤・通学する人たちのから高い需要があります。一時期は空洞化が懸念されていた越谷駅周辺も、再開発によって「越谷ツインシティ店」が誕生。
高層マンションと商業施設が一体となった複合施設の登場により、かつての活気を取り戻しています。
埼玉県越谷市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 2024年以降の越谷サンシティの再開発がポイント
- 新型コロナウイルスの影響で広めの戸建が注目されている
ポイント・注意点1
越谷市で土地の売却を考える際は、2024年以降の越谷サンシティの再開発がポイントになります。南越谷駅・新越谷駅にも近く、市のコアな部分を担う施設となるため竣工のタイミングが地価に影響を与えることが予想されます。
現状でも、南越谷駅・新越谷駅がある南越谷エリアは2020年の地価が1年前と比較して4.55%上昇しています。南越谷エリアで土地の売却を検討している人は時期を慎重に選ぶことをおすすめします。今後の不動産市場動向を随時注視するようにしましょう。
ポイント・注意点2
最近では、新型コロナウイルスの流行拡大の影響で東京近郊の戸建物件に注目が集まっています。東京からのアクセスも良く、自然豊かな越谷もその対象のエリアと言えるでしょう。中でも、今後さらなる地下の値上がりが期待できるのが越谷レイクタウン周辺です。
不動産価格を予測サービス『GEEO』が算出したデータよると、埼玉県内で今後もっとも地価が上がる駅1位に輝いたのが越谷レイクタウン駅でした。都心に出ずに買い物が完結できることで、新しい人の流れができたことが地価上昇の要因となったようです。
今後越谷レイクタウンエリアで不動産売却を考えている人は、保有している不動産の特徴をしっかりと把握してくれて、尚且つきめ細やかな相談に乗ってくれる不動産会社を見つけておくことをおすすめします。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、埼玉県越谷市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 越谷市は越谷レイクタウンと越谷駅周辺の相場は一服感あり
- 開発の中心は南越谷へと移ってきている
- 今後もファミリー層を中心に安定した人気が期待できる
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。埼玉県越谷市での不動産売却をお考えの方は、埼玉県越谷市の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。