- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 東大和市は東京都の中でも土地の価格が安くなっている
- 2019年は土地や一戸建てが活発に売買されている
- 社会情勢の変化によっては不動産価値に大きな影響を与える可能性も
東大和市は、東京都の中でも多摩地域北部に位置しています。2020年は市制が導入されてから50年となる年で、利便性の高さが今後もさらに発展していくであろうと言われています。
また、2015年の合計特殊出生率が1.67と東京都内で最も高くなっており、子育て世代からの不動産需要がますます増えていくでしょう。ここでは、東大和市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
東大和市の近年の変化
- 東大和市は都内でも土地の価格が手頃になっている
- ベッドタウンとして今後もニーズが高くなると考えられる
東大和市は、東京都の中でも土地の価格が手頃になっています。2012年以降、東京都全体の土地の価格は上昇中ですが、東大和市では土地の価格が横ばいになっており、相対的に土地の価格が安くなっています。
都心へのアクセスが良好なことや、居住する上で不便を感じにくい場所でもあり、ベッドタウンとして手頃な価格で不動産を手に入れたいという人から、不動産取得のニーズがますます高くなっていくでしょう。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買をおこなうためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
東大和市の相場を知ろう
- 2019年は土地や一戸建ての取引が活発に行われている
- 東京都全体と比べて坪単価の上昇率が緩やかになっている
- マンションよりも一軒家や土地のニーズが高い
まずは東大和市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
東大和市の地価推移・不動産相場の推移
東大和市では、2019年で土地の価格が17万3,217円/㎡となっており、東京都内でも手頃な価格で土地を手に入れることが可能な地域です。交通の便もよく、子育てをしやすい便利な地域でもあることから、ファミリー層に人気があります。
ただし、東京都全体の土地の価格が上がり続けていることを考えると、東大和市の土地の価格は総体的に安くなり続けているため、売却するタイミングをしっかり検討しておく必要があります。
2019年の不動産の売買動向をみると、土地の売却価格は上昇傾向で、取引件数も増加しています。土地に対する需要が急激に増えているのが印象的です。一方、一戸建てに関しても売却価格は上昇。取引件数は大きく変わりませんが、建設されてから間もない築浅の物件が人気を集めています。
マンションに関しては売買金額は大きく変わりはありませんが、売買件数が少なくなっています。このことから、東大和市ではマンションよりも一戸建ての方がニーズが高いエリアだといえるでしょう。
東大和市の売却動向や売却相場の動き
東大和市では、2019年は1,000万円~4,000万円で土地の売買が成立しています。土地の広さと比例的に売買金額が上がっているため、土地の広さによって売買金額を予想しやすくなっているのが特徴的です。
また、家から徒歩圏内の土地になるほど売買金額が上がっているため、駅からのアクセスをアピールポイントにすると、魅力的な価格で土地を手放しやすくなるでしょう。
一戸建てに関しては、2007年以降3,000万円前後で売買されているケースが多く、売買件数も多いことから買い手がみつからなくて困るという可能性は低いです。一戸建てを手ごろな価格で手に入れたいという人には魅力的に感じるエリアだといえます。
マンションに関しては、東大和市では東京の中でもマンションを総体的に安く手に入れられるエリアと考えられています。取引件数自体も一戸建てより少ないため、この地域ではマンションよりも一戸建ての需要のほうが多いといえます。
参考)東大和市での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 2,200万円 | 2,900万円 |
75㎡ | 3,200万円 | 3,200万円 |
80㎡ | 1,500万円 | 3,400万円 |
85㎡ | – | – |
90㎡ | – | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 1,800万円 | 1,400万円 |
85㎡ | 3,100万円 | – |
90㎡ | 2,850万円 | 2,800万円 |
95㎡ | 3,250万円 | 2,400万円 |
100㎡ | 3,000万円 | 1,800万円 |
105㎡ | 3,850万円 | 2,300万円 |
110㎡ | 3,700万円 | 2,100万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 多摩都市モノレールの延伸計画が決定した
- 計画の進捗によっては東大和市の不動産価値に大きな影響を与えることも
東京都によると、多摩地域を縦断する多摩都市モノレールを、東大和市の上北台から西多摩にある箱根ケ崎まで延伸する事業に着手することを決定しました。具体的な着工時期は決まっていませんが、東大和市の不動産価値に大きな変化を与えるでしょう。
【売却のコツ】東大和市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 東大和市は交通の便のよさと雄大な自然を兼ね備えている
- 地域特性を不動産の魅力と結びつければ、買い手がさらに魅力を感じてくれる
- 近年は人口が増加し続けているが、少子高齢化の影響を受けると不動産価格が大きく変わる可能性も
地域特性を知るメリットとは?
東大和市は、都心へのアクセスが良好な場所でありながら、公園や緑地、多摩湖の面積を合わせると、市の約46.0%にもなる豊かな自然に囲まれています。水辺の町として、アウトドアを満喫できる場所が揃っているのも魅力です。
このような地域特性を理解しておけば、買い手がさらにあなたの不動産に魅力を感じるようになるでしょう。それによって、あなたが納得する価格で不動産を手放せるようになり、買い手にとっても満足できる不動産購入につなげられます。
東大和市の歴史・人口の推移や人気エリア
街の歴史と魅力
東大和市では旧石器時代から人類が暮らしていた形跡が発見されており、時代ごとの先人たちの歩みが明らかになっています。江戸時代には、徳川家の家臣が東大和市周辺に派遣されるようになり、いくつかの縦に細長い村に分けられました。
その後も時代の変化とともに町の発展が進み、昭和から平成にかけて高層集合住宅が建設されたり、住宅地化が進んだりしたことで、人口が急激に増加しました。今後は人口が減少に転じるのではないかといわれています。
東大和市の人口推移
東大和市によると、国勢調査の結果、2015年の時点での総人口は8万5,157人と5年前の調査よりも2,089人増加していることがわかりました。また、世帯数においても3万5,555世帯と、5年前の調査よりも1,907世帯増えています。
ベッドタウンとして住み心地の良い暮らしが実現できる東大和市は、今後も人口が増加し続けるでしょう。しかし、少子高齢化の影響を受けて人口動態の変化が起こった場合、不動産に大きな影響を与える可能性があります。
時代の動向を注視しながら適切なタイミングで不動産を売却できるようにしておくことが大切です。
参照:東大和市HP
東大和市で人気のエリアは?
東大和市では、東大和市駅が特に人気です。児童館や幼稚園、保育園といった子育て関連施設が多く、落ち着いた雰囲気なので、特に子育て世代には人気です。
近隣には大型ショッピングセンターやスーパー、ドラッグストアなど買い物に便利な施設もたくさん立ち並んでいるため、高齢世代も住みやすくなっています。都心へのアクセスとあわせて、今後も不動産価値の高まりが期待できます。
東大和市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 世帯数の増加に合わせて空き家も増加している
- 相性の合う不動産会社を比較しながらみつけていくことが大切
ポイント・注意点1
近年問題視されている空き家問題。東大和市においても空き家対策が急務となっています。1980年以降世帯数が年々増えていることに合わせて、2018年の空き家率が11.9%と、空き家数も年々増えています。
一戸建ての需要が多いエリアでありながらも、一戸建てを手放そうと考えている人も増えているという不動産事情になっています。今後は一戸建ての売却価格が大きく変わってくる可能性があるので、注意しておきましょう。
ポイント・注意点2
昭和から平成にかけてマンションや住宅地がつぎつぎと建設されてきたことによって、急激に人口が増えていた東大和市。ベッドタウンとして東大和市で暮らそうと考えている人も多いため、それだけ不動産会社の数も多くなっています。
理想的な買い手をみつけて納得のいく価格で不動産を手放すためには、あなたの意向を汲み取って売却準備を進めてくれる不動産会社をみつける必要があります。
複数の不動産を比較してみるなど、不動産ごとの特徴や得意分野を見極めてから正式に不動産売却のサポートを依頼すると良いでしょう。
まとめ
本記事では、東大和市で不動産を売却する際に、知っておくと便利な不動産に関連する情報について説明しました。
- 時代の動向の変化に合わせた不動産売却準備を進める必要がある
- あなた独自が知っている地域特性や不動産の魅力をアピールすると良い
- 不動産会社に売却を全て任せるのではなく、一緒に準備を進めていくことが大切
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産会社にあなたの不動産が売却されるまでの一連の流れを全て任せても良いですが、あなた自身が知っている地域特性や不動産の魅力を盛り込むことで、さらに買い手が魅力を感じやすい情報を提供できるようになります。
ここで説明した内容を参考にして、社会の動向を注視しながら不動産売却準備を進められるようになっておきましょう。