- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 東京への交通利便性に優れ、人口増加率が高い
- 大規模な再開発により、街の利便性が高まっている
- 地価上昇が続いており、今後も成長が見込める
さいたま市南区はさいたま市南部に位置し、東京への交通利便性に優れていることから人口増加率が高いエリアです。区内中心部の武蔵浦和駅周辺は大規模な再開発により利便性が大幅に向上。
区民の平均年齢がさいたま市で最も若いことから、子育てをはじめとした生活環境の整備や地域活性化などを通して長く住み続けられるまちづくりを進めているのが特徴です。そのため、さいたま市南区は目標とする将来像として「あなたが主役 住んでよかったまちづくり」を掲げています。
今回はさいたま市南区の不動産事情や地域特性、不動産を売却するための方法について解説していきましょう。
さいたま市南区の近年の変化

- さいたま市南区の相場は埼玉県平均より2倍高い水準で推移
- さいたま市南区ではマンションより戸建の方が若干多く流通している
2020年現在のさいたま市南区の平均公示価格は25.97万円/㎡で、埼玉県平均の12.97万円/㎡よりも2倍高い水準で推移しています。さいたま市南区の相場変化は増加傾向で、特に2014年以降は年平均2%程度で上昇していることから地価上昇率が高い地域といえるでしょう。
さいたま市南区はマンションより戸建の流通のほうが1.2倍ほど流通量が多く、比較的戸建の需要が高い地域といえます。売却にあたってはエリアや物件ごとに地域特性や相場を把握しておくことが重要です。
不動産売却の流れを把握しましょう

まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得の行く金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買をおこなうためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
さいたま市南区の相場を知ろう

- さいたま市南区の平均公示価格は25.97万円/㎡で前年比3.1%の上昇
- 坪単価は埼玉県の平均相場と比べて2倍の高さ
- 人気エリアは武蔵浦和駅や中浦和駅、北戸田駅周辺
まずはさいたま市南区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
さいたま市南区の地価・不動産相場の推移
さいたま市南区の平均公示価格は、2020年と2019年で比べると3.1%高くなっています。2020年時点では25.97万円/㎡です。そこから5年前にあたる2015年と比較すると、13%高くなっています。埼玉県全体と比較すると、地価は非常に高いエリアであるといえるでしょう。
さいたま市南区の売却動向や売却相場の動き
さいたま市南区の売却動向は、マンションよりも戸建の流通が1.2倍ほど多いのが特徴。マンションの売却動向は、築年数が10年以内の物件が2割程度あり、4割程度が築10年〜20年経った物件です。専有面積は70㎡以上の物件が多く、3LDKの物件が大半を占めます。
一方、戸建の売却動向は築年数5年以内の物件が全体の3分の2を占める流通量で、非常に築年数が浅い物件が活発に流通しています。専有面積は60㎡〜110㎡の物件が多く流通しており、敷地いっぱいに建物を建築している物件が多いのが特徴です。
さいたま市南区の面積は13.82㎢とさいたま市内で3番目に小さな区ですが、エリアによって価格差が大きいことが特徴。さいたま市南区の人気エリアはJR京浜東北線の武蔵浦和駅と中浦和駅、北戸田駅周辺のエリアです。
参考)さいたま市南区での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 4,400万円 | 3,200万円 |
75㎡ | 5,000万円 | 2,800万円 |
80㎡ | 4,200万円 | 3,900万円 |
85㎡ | 5,350万円 | 1,700万円 |
90㎡ | – | 2,500万円 |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 3,900万円 | 2,100万円 |
85㎡ | 3,000万円 | 2,900万円 |
90㎡ | 3,600万円 | 3,150万円 |
95㎡ | 4,100万円 | 3,600万円 |
100㎡ | 4,900万円 | 3,700万円 |
105㎡ | 4,850万円 | 3,800万円 |
110㎡ | 4,400万円 | 3,950万円 |
※2019年取引価格中央値
不動産価格に影響を与えそうな出来事

- 武蔵浦和駅前の大規模複合施設「OASIS(オアシス)」のオープンで地価上昇が進んでいる。
- 「南浦和駅西口地区地区計画」がスタートし、駅周辺の地価向上に期待
武蔵浦和駅周辺は平成時代中盤から後半にかけて、さいたま市内でも重点的に開発がおこなわれている地域の一つです。武蔵浦和駅周辺では2017年に大規模複合施設「OASIS(オアシス)」がオープンし、新たな賑わいが創出されています。
OASISは総戸数776戸の5棟からなるマンションと、共用施設、商業施設と職住近接を支援するオフィス棟で構成されている複合施設で、OASISのオープンにより入居者だけでなく近隣住民の利便性が大幅に向上しました。
このOASISのオープンや大規模な再開発より、さいたま市南区の平均公示地価は上昇。都心方面へのさいたま市の玄関口として発展しています。今後も武蔵浦和駅周辺はさいたま市の副都心・業務集積拠点として整備される計画があるため、引き続き利便性と地価の上昇が期待できるでしょう。
また、南浦和駅西口周辺では「南浦和駅西口地区地区計画」がスタート。南浦和駅西口を中心とした約600mの範囲内で道路拡幅や宅地の整備を進めていきます。
この地区計画により、道が狭くアクセスが不便だった南浦和駅周辺の道路が拡幅され、宅地の整備により住宅やマンションの建設が可能に。また、駅周辺に商業施設が入居することで商業面での利便性向上が期待でき、地価の上昇につながる可能性が高まります。
このように、今後も都市機能が充実する期待が大きいのがさいたま市南区の特徴といえるでしょう。
【売却のコツ】さいたま市南区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう

- 武蔵浦和駅周辺の大規模再開発により、街の利便性が大幅に向上
- 人口・世帯数が増加中で、区民の平均年齢がさいたま市内で最も若い
- 人気エリアはJR京浜東北線の武蔵浦和駅や中浦和駅、北戸田駅周辺
地域特性を知るメリットとは?
不動産の売却を検討している場合、地域相場や不動産を魅力的に売却するノウハウを持っている担当者に任せることができますが、売出価格や内覧対応など売主として対応しなければならない場面もあります。
このような場合に地域や物件についてよく知っている売主が不動産の魅力を最大限にアピールできるような写真やキャッチコピーを作っておくことが大切です。
さいたま市南区はさいたま市で4番目に小さい面積ながら、人口はさいたま市内で最も多く、区民の平均年齢がさいたま市内で最も若い42.28歳と非常に若く活気のあるエリアです。
さいたま市南区で不動産の購入を検討している人に自分の物件を選んでもらうためにも、物件を魅力的に見せる販売戦略が重要。まずは地元に詳しく不動産売買の専門家である、不動産会社のスタッフと相談して考えることをおすすめします。
さいたま市南区の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
さいたま市南区はさいたま市の南端に位置し、南部を埼玉県戸田市・蕨市・東部を川口市・緑区・北部を浦和区、西部を桜区に囲まれています。区内西端が荒川と彩湖に面しており、別所沼や白幡沼といった親水空間が多いのが特徴です。
旧中山道の街道筋に位置するさいたま市南区は古くから道路網が整っており、現在も国道17号線や産業道路などの幹線道路が整備されています。
また、鉄道網として区内南北をJR京浜東北線とJR埼京線が縦断し、東西をJR武蔵野線が横断。JR武蔵野線とJR埼京線・JR京浜東北線の結節駅である武蔵浦和駅や南浦和駅、中浦和駅は都心へのアクセスが優れており、南浦和駅は始発駅でもあることから都心通勤者に人気のエリアです。
さいたま市南区の人口推移
さいたま市南区の人口は2010年に175,507人、2015年は180,203人、2020年には191,917人(2020年6月末日現在)と増加傾向。世帯数は人口増加に比例して増加しており、今後も住宅ニーズの増加が期待できます。
さいたま市南区で人気のエリアは?
さいたま市南区はJR京浜東北線とJR埼京線、JR武蔵野線が乗り入れており、JR武蔵野線とJR埼京線・JR京浜東北線の結節駅である武蔵浦和駅や南浦和駅が人気のエリア。また、都心にJR京浜東北線の中浦和駅や北戸田駅周辺も人気です。
さいたま市南区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点

- 南区子育てマップを活用して子育て世代にアピール
- 将来有望なエリアであることをアピールしていく
ポイント・注意点1
さいたま市南区は、区民の平均年齢がさいたま市内で最も若いエリアです。若い世代が流入の中心であり、子育て中の購入希望者も多いことから、子育てしやすい環境であることをしっかりとアピールしましょう。
不動産の売却を成功させるためには、不動産会社の担当者とともに適切な販売戦略やPR方法を考えることが大切です。効果的なPRのためには、魅力的な写真や紹介文が欠かせません。売却を意識している不動産の良い点や、写真写りの良い場所などを把握しておき、適切にPRできるように工夫していきましょう。
ポイント・注意点2
さいたま市南区は、さいたま市内で最も人口増加が顕著な成長中のエリアです。ここ数年の地価上昇が示す通り、土地の価値は年々上昇しています。将来性がある地域の不動産は地価が上昇するため、不動産売却時に購入時とほぼ同じような金額で売却できる可能性も高まるでしょう。
さいたま市南区は、今後も武蔵浦和駅周辺や南浦和駅などで大規模な再開発が進められるため、今後一層の地価上昇が期待できます。将来性を購入希望者にアピールできるよう、地域の特徴や今後の成長につながる事業を把握しておきましょう。
まとめ

本記事では、不動産売却の基本的な流れと、さいたま市南区での不動産売却に役立つ相場情報や地価推移、街の特徴などを紹介しました。
- 東京への交通利便性に優れ、人口増加率が高い
- 大規模な再開発により、街の利便性が高まっている
- 地価上昇が続いており、今後も成長が見込める
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、エリアに対してどんな購入層が考えられるのか、地域特性と相場を把握し戦略を練る必要があります。その際、信頼できる不動産会社からのサポートは欠かせません。さいたま市南区で不動産売却をお考えの方は、該当エリアの不動産売却状況をリサーチした上で、あなたの希望に寄り添ってくれる不動産会社探しを始めましょう。
いい不動産では、地元で評価の高い不動産会社1社のみをご紹介しております。一括査定サイトのように、複数の不動産会社から営業の電話が来ることはありません。
※一括査定はあくまで査定額を出すのみで、実際に売れる価格とは違います。どこの不動産会社を利用したとしても、売り出し価格は売主様が決めるものなので、査定額で不動産会社を決めることに大きな意味はありません。