- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 川口市は東京都の隣!とにかく都心へのアクセスが抜群
- 都心に比べて地価が安く手頃感がある
- 川口市は人口上昇に比例して地価も上昇中
- 再開発で川口駅付近はさらに暮らしやすくなる
荒川を挟んで、東京都の隣に位置する川口市。都心へのアクセスがよく、東京都に比べて地価が安いことから、住宅地として高い人気を誇る都市です。
京浜東北線を使えば、川口駅から赤羽駅へは3分、東京駅までは23分で到着可能。東京メトロ南北線と直結している埼玉高速鉄道は、川口元郷駅から東川口駅までの6駅すべてが川口市内にあります。通勤や通学にとにかく便利です。
とても大きなベットタウンとして人気のある川口市ですが、娯楽や買い物にも困らない商業施設や、自然豊かな大きな公園も充実。子育て支援も手厚いことから、単身者だけでなくファミリー層にも人気です。
ここでは、川口市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます
川口市の最近の様子
- 川口市は2011年に鳩ヶ谷市と合併している
- 現在の人口は約57万人
- 川口駅東口では大型タワーマンションが建設中
川口市は、2011年に鳩ヶ谷市と合併した後も人口は順調に増え続けており、2015年の国勢調査時点で人口は57万人を超えています。埼玉県内では、さいたま市に次いで人口が2番目に多い市となっています。
川口駅東口付近では、イトーヨーカドーの跡地に商業施設が併設されたタワーマンションを建設中。2021年には駅前の大型商業施設である「そごう川口店」が閉店予定であり、今後数年かけて大きく変化していくと予想できます。
一方で、川口駅西口付近はタワーマンションが点在している住宅地で、暮らしに便利な格安スーパーも多くあります。自然を感じる大きな公園をはじめとした、子育て世代に嬉しいスポットが多いのも大きな魅力です。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に一歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
川口市の相場を知ろう
- 川口市の公示地価は10年前から比べても大きく上昇している
- 対岸の東京都帰宅と比べると地価はかなり手頃感がある
- 不動産取引件数は中古マンションが約7割を占めている
- 中古マンションの相場は3,000万円台が中心
まずは川口市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
川口市の地価・不動産相場の推移
川口市の2020年公示地価は平均 26万7,458円/㎡でした。2019年の25万1,878円/㎡から上昇しています。また、10年前である2010年の23万2,950円/㎡からも大きく上昇してることがわかります。
なお、荒川を挟んだお隣、東京都北区の地価は72万3,545円/㎡。ひと駅移動しただけで地価は3倍弱まで上がります。「東京都の隣なのに東京都に比べると地価は安価」というのも川口が人気の理由です。
川口市の売却動向や売却相場の動き
最近の取引データをみてみると、35㎡から2,000㎡以上と取引された土地の広さはさまざまでした。川口駅に近ければ近いほど高値で取引がされています。90㎡以下であれば平均で3,000万円以下、90㎡を超えると相場は3,000万円台から4,000万円台が多くなっています。
中古マンションの相場は3,000万円台がボリュームゾーンとなっています。不動産取引件数の約7割が50㎡以上のファミリータイプです。残り3割は1Kや1LDKの単身向け物件でした。土地や戸建てに比べると駅から徒歩圏内の物件が多い印象です。
参考)川口市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 3,300万円 | 2,700万円 |
75㎡ | 3,300万円 | 3,200万円 |
80㎡ | 3,550万円 | 1,200万円 |
85㎡ | 3,600万円 | 1,500万円 |
90㎡ | 5,100万円 | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 2,700万円 | 2,800万円 |
85㎡ | 3,200万円 | 2,000万円 |
90㎡ | 2,700万円 | 2,700万円 |
95㎡ | 3,500万円 | 3,100万円 |
100㎡ | 4,100万円 | 3,200万円 |
105㎡ | 3,700万円 | 3,300万円 |
110㎡ | 4,450万円 | 3,600万円 |
※2019年取引価格中央値
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 川口市は老朽化したビルを立て直して、街の再開発を進めている
- 「そごう川口店」は2021年に閉館が決まってる
「暮らしやすい街ランキング」などでも上位の常連である川口市は、再開発で老朽化したビルを建て直し、更に暮らしやすい街になるべく進化を目指しています。
現在は、イトーヨーカドーの跡地にタワーマンションを建設中。オフィスやテナント、住居が一緒になった29階建てのビルになる予定です。他にも老朽化したビルが密集している場所を建て直す再開発計画が進んでいます。
東口のロータリー向かいにある「そごう川口店」は古くから親しまれたデパートですが、そごうも2021年に閉店が決まりました。跡地に何ができるか、まだ決まっていませんが再開発の期待は高まります。
【売却のコツ】川口市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 川口市は昔から「鋳物のまち川口」として栄えてきた
- 人口・世帯数、ともに上昇を続けている
- 川口駅や西川口駅は都心へのアクセスもよく人気がある
地域特性を知るメリットとは?
東京都のベッドタウンとしても人気の川口市の場合、比較的物件も多く動いています。自分の不動産を購入してもらうためにも販売戦略はとても重要です。エリアの特徴から、買いたい人がどのような層か考えてみましょう。
ただし絶対的な答えはないので、詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の人と相談することをおすすめします。
川口市の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
川口市は、江戸時代から鋳物や植木などの産業が発展し現在も鋳物や植木のまちとして知られています。 江戸時代、舟運・陸上交通の整備に伴って商品の流通が盛んになり、江戸中期以降は鋳物産業がますます発達しました。
明治末期には富国強兵政策により工業都市として急激に発展し、「鋳物のまち川口」の名は全国的なものとなりました。ですが、1970年代のオイルショックで鋳物工場は移転や廃業が相次ぎ、土地利用の転換が図られ、東京のベッドタウンとしてマンションが建ち並ぶようになりました。
植木や苗木の栽培は、1657年に起こった江戸の火事(明暦の大火)で焼野原となってしまった江戸に、植木や草花を供給したのがきっかけで発展しました。現在では緑化産業従事者も減少し、生産地を他県へ移しながらも安行地区が担う植木の拠点としての役割は今でも大きなおのとなっています。
川口市の人口推移
2015年の国勢調査の結果、2015年の時点での総人口は57万8,112人と5年前の調査よりも9万8,033人増加していることがわかりました。また、世帯数においても24万5,830世帯と、5年前の調査よりも5万2,189世帯増えています。
川口市で人気のエリアは?
川口駅の駅前には大きな商業施設や映画館などのレジャー施設も充実していますが、自然豊かな大きな公園も多数。川口駅東口には大型商業施設や商店街、西口に大きなディスカウントストアと住宅街が広がっています。子どもから大人まで落ち着いて暮らしやすい環境が整った街として支持されています。
隣駅の「西川口駅」も、都心へのアクセスの良さから需要が高いです。西川口駅前は歓楽街が多くにぎやかな雰囲気ですが、駅から少し歩くと閑静な住宅街が広がっています。
川口市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 不動産売却の「動機と目的」を明確にしておく
- 住みながら売却に出す場合は、対応について不動産会社と事前に相談する
- 川口市の物件は荒川の水害対策も重要となる
- 自分にあった不動産会社を選ぶことも大切なポイント
ポイント・注意点1
不動産を売却したいと思ったら、まずは自分の「売却の動機と目的」を明確にしておきましょう。物件を出来るだけ早く売却したいのか、時間がかかっても高く売りたいのか。次の住み替え場所が決まっているかいないかでも、販売方法や期間・PRの仕方は異なります。
できるだけ早く売却を済ませたい場合、住みながら市場に出すことも可能です。ただその場合は、家族が住んでいるあいだに内覧希望者が見学にきたり、室内の写真をインターネットに掲載するようなこともしなければいけません。どのような対応が可能か、事前に不動産会社としっかり話し合っておきましょう。
見学の調整やローン審査など、どんなに急いでも1か月以上はかかるので、とにかく早く売りたい場合は買取も選択肢に入れましょう。
ポイント・注意点2
川口市の物件を売却する時に、注意すべきは「災害対策」です。荒川のすぐ隣に位置し、ターミナル駅である川口駅も荒川から1kmの近さにあります。近年、全国的に豪雨などによる水害が増えているため、川口市の洪水リスクは気になるところでしょう。
水害の被害が軽減される2階以上のマンションや、海抜の高い場所は強みになるので、積極的にその点をPRしましょう。
一方、荒川近くの低層物件を売却したい場合は、川口市の洪水対策を把握した上で、不動産会社と相談しながらPRを考えるとよいでしょう。
たとえば、洪水のリスクが高い場所では「木造より鉄筋」「1階は住居にせず駐車場」などの対策方法はたくさんあり、売却できないというわけではありません。川の近くの景観のいい場所に住みたいというニーズは根強くあるので、強みを活かして売り出しましょう。
ポイント・注意点3
物件を高く売却するためには、自分にあった不動産会社を選ぶことも大切なポイントです。いい不動産会社の定義は一概にはいえません。「物件の自社買取ができる」「付随サービスが充実している」「リフォームの受注もできる」「写真を使ったPRが得意」など不動産会社の強みもさまざまです。
自分がどんな点に重きをおくべきかしっかり考えて、不動産会社を選びましょう。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、川口市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 川口市は東京都の隣なので都心へのアクセスが良い
- 川口市はアクセスの良さに対して、不動産相場は格安
- 不動産取引件数は中古マンションが約7割を占めている
- 川口市の物件は荒川の水害対策も重要となる
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。川口市での不動産売却をお考えの方は、川口市の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。