- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 川越市はベッドタウンとして現役世代からの人気が高い
- 中心部の物件価格が大きく上向いている
- ファミリー向けの間取りの広い物件の需要が高まっている
歴史的建造物が多く、観光地・小江戸として親しまれている川越市。一方で、人口35万人以上、世帯数15万以上を抱える都心のベッドタウンでもあります。
中心部の川越駅や本川越駅には、東武東上線、埼京線・川越線、西武新宿線が走り、池袋や新宿まで、さらに乗り入れを利用すれば、元町・中華街や新木場にも乗り換えなしで行くことができます。交通の利便性の向上から、埼玉県内でも特に、通勤で都心に通う現役世代の比率が高まっています。
川越市は埼玉県内でも比較的広い面積を持ち、交通の便が良い中心部や、自然を身近に感じることができる郊外エリアがあり、需要や価格帯に大きく差があります。
ここでは、川越市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
川越市の最近の様子
- 川越市には江戸時代の情緒が残る歴史的な美しい街並みが楽しめる
- 川越駅東側だけではなく、西側も再開発が進んでいる
- 川越駅西口直結の超大型複合施設「U_PLACE」もオープン
江戸情緒があふれる蔵造や、大正時代からの歴史あるお店が並ぶ商店街など、美しい街並みが楽しめる川越市。川越まつり(川越氷川祭)の山車行事がユネスコ無形文化遺産に登録され海外での知名度が上がったこと、ドラマや映画のロケ地としてメディアに多く露出していることなどから、訪れる観光客は国内外共に年々増加しています。
ショッピングモールや飲食店など、多くの商業施設や歴史的な街並みが続く川越駅東側エリアに加え、西側の再開発も着々と進んでいます。
2015年に埼玉県、川越市共同でオープンした「ウェスタ川越」は、コンサートホールや生涯学習施設、公共施設などが並び、隣接した商業施設「ウニクス川越」と合わせて多くの人が訪れる複合施設です。
また、2020年6月には、川越駅西口に直結した超大型複合施設「U_PLACE」がオープン。宿泊施設やスポーツジム、飲食店、川越のアンテナショップに加え、美容院や銀行、病院、市役所のサービスステーションまでが揃い、まだまだこれからも施設内に新店舗が建設されていく予定です。
本川越駅には、分譲マンションを併設した「イトーヨーカドー食品館川越店」が開業し、子育て世代やファミリー層にとって住みやすい環境が整っています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に一歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。
納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
川越市の相場を知ろう
- 川越市の地価は2014年くらいから毎年少しずつ上昇している
- 特に川越駅や本川越駅周辺は、昨年比+2%~+3%以上で上昇
- 川越市は埼玉県内で地価は割安感があったが、ここにきて注目されている
- 川越市の不動産は戸建てが中心で、相場も3,000万円程度と手頃
まずは川越市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
川越市の地価・不動産相場の推移
川越市の地価平均は、昨年に比べ1.16%上がり16万4,998円/㎡ です。景気悪化の影響で、2009年から5年ほど下落が続いていましたが、2014年からの7年間は、僅かずつではありますが毎年上昇しています。特に川越駅や本川越駅周辺は、昨年比2%~3%以上の増加と大きな動きを見せています。
駅周辺の価格上昇の理由は、元々埼玉県内では比較的土地価格が安価であること、駅回りには商業ビルや活気のある大型商店街があって利便性が良いこと、飲食店や食料品店、スポーツジム、病院などの充実化に見られるように、居住者に向けた再開発が盛んに行われていることなどがあげられると思います。
川越市の中でも特に川越駅、本川越駅、川越市駅周辺が高額です。特に川越駅と本川越駅を繋ぐ商店街クレアモール近辺はかなりの高値をつけています。続いて、川越市の中でもっとも池袋よりにある東武東上線の上福岡駅周辺が続きます。
近くに駅の無い低価格のエリアでは、一部僅かな下落を見せているところもありますが、ほぼ横ばいの状態と言ってよいでしょう。
川越市の売却動向や売却相場の動き
川越市は全体的にマンションの数が少なく、戸建ての取引が圧倒的に多く見られます。戸建ての相場は比較的安価で、土地建物で3,000万円程度の取引も珍しくありません。
そんな数少ない中古マンションの取引は、本川越駅、川越駅周辺に集中しており、ファミリー向けの広めの物件に人気があります。また、マンション、戸建て共に、都心より安価なベッドタウンの特徴でもある、大きい物件が好まれるという傾向が見られます。多少駅から離れていても、間取りの広い住宅の需要が高いようです。
川越、本川越の物件の他に、南古谷、南大塚、新河岸など、都心寄りの駅周辺の物件取引が比較的多く見られます。
参考)川越市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 2,100万円 | 730万円 |
75㎡ | 2,000万円 | 1,400万円 |
80㎡ | 2,900万円 | 260万円 |
85㎡ | 3,800万円 | 1,650万円 |
90㎡ | 3,700万円 | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 2,100万円 | 1,200万円 |
85㎡ | 1,200万円 | 1,450万円 |
90㎡ | 2,150万円 | 1,700万円 |
95㎡ | 2,800万円 | 2,250万円 |
100㎡ | 2,700万円 | 2,700万円 |
105㎡ | 2,900万円 | 2,800万円 |
110㎡ | 2,850万円 | 2,950万円 |
※2019年取引価格中央値