- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- ふじみ野市の地価は年々上昇している
- 都心からのアクセスの良い自然に囲まれたエリアが魅力
- 一戸建てや土地よりもマンションの売却価格が上昇している
ふじみ野市は、埼玉県南西部にある、都心から30km圏内のアクセス良好な地域です。交通の便が良いため経済活動も活発で、全国の市町村の中でも飲食小売事業者の数が多いのが特徴。
また、首都圏という枠組みにありながら周辺には河川敷や雑木林など、自然を満喫できるスポットがたくさんあり、都会の喧噪を感じさせないのも魅力です。
首都圏へ通勤するためにふじみ野市に暮らしている人だけでなく、ふじみ野市の自然に囲まれた便利な環境で子育てをしたいというファミリー層からも人気を集めているエリアと言えるでしょう。
ここでは、ふじみ野市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときにオススメの方法まで紹介していきます。
ふじみ野市の近年の変化
- 2014年以降、毎年土地の価格が上昇している
- 駅から2km以内の土地の上昇率が高い
三菱UFJ不動産販売の「自治体別住みよさランキング 2020年版」によると、ふじみ野市は埼玉県の中でも住みよさランキング3位です。そんなふじみ野市は2014年以降、毎年土地の価格が上昇しています。
2020年は土地の価格が20.8万円/㎡で、前年よりも2.27%も上昇しているのです。なお地価公示価格が前年よりも2%以上上昇しているのは、いずれも駅から2km以内の土地となっています。
同じふじみ野市の中でも、都心へのアクセスの良い上福岡と、繁華街から離れている桜ケ丘では、価格の差は約2.8倍にもなるのです。そのため、土地の価格に影響を及ぼす要因を把握した上で、適切な売却戦略を立てていくことが大切になります。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
ふじみ野市の相場を知ろう
- 一戸建ての売却額が増えている
- 土地の価格は年々上昇している
- 不動産の需要はマンションへ向いている
まずはふじみ野市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
ふじみ野市の地価・不動産相場の推移
ふじみ野市の地価は、1年前と比較して7.97%上昇しており、2019年現在は9万3,920円/㎡です。5年前と比較すると、ふじみ野市の地価は14.17%上昇しています。ふじみ野市のある埼玉県全体と比較すると、地価は高いエリアです。
今後もふじみ野市の地価が上昇していくと考えられるため、焦って土地を手放すよりは、地価の推移をタイムリーに把握しながら適切な売却ポイントを見つけていくことが重要になります。
前半期と比較して、マンションと一戸建ては大きく売却額が増加しており、一戸建てにおいては5,000万円以上も売却額が増えています。一方、土地の売却額は1,000万円近く減少しており、今後土地の価値が上昇するのを待つのが有効な手段だと言えるでしょう。
ふじみ野市の売却動向や売却相場の動き
ふじみ野市では毎年地価が上昇してきているものの、実際の土地の売却価格は下落傾向となっています。一方、埼玉県全体で見たときと同様に、ふじみ野市においてもマンションの売却価格は緩やかに上昇しているのです。
一戸建ての売却価格は3,000万円前後で年度による大きな変化は見られないことから、ふじみ野市における不動産の需要はマンションへと向いていることが伺えます。
首都圏での密接した地域から離れ、地方移住を考える人が増えてきている中で、今後もふじみ野市へ移住して首都圏に通勤しようと考える人が増えてくるでしょう。
自然に恵まれた地域の特徴や首都圏への良好な交通アクセスというメリットから、今後もさらにマンションの売買が活発化していくと予想できます。
参考)ふじみ野市での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
専有部分面積70㎡ | 専有部分面積75㎡ | 専有部分面積80㎡ | 専有部分面積85㎡ | 専有部分面積95㎡ | 専有部分面積95㎡ | 専有部分面積100㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 1,700万円 | 2,400万円 | 3,300万円 | 1,700万円 | – | – | – |
駅徒歩10分以上 | 2,700万円 | 2,050万円 | 1,600万円 | 2,950万円 | 2,700万円 | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
延床面積80㎡ | 延床面積85㎡ | 延床面積90㎡ | 延床面積95㎡ | 延床面積100㎡ | 延床面積105㎡ | 延床面積110㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 2,300万円 | 2,750万円 | 3,000万円 | 3,250万円 | 3,400万円 | 3,700万円 | 3,000万円 |
駅徒歩10分以内 | 2,300万円 | 1,500万円 | 2,850万円 | 2,500万円 | 3,200万円 | 4,200万円 | 3,400万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
ふじみ野市の不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 新型コロナウイルスの感染を抑えた通勤方法が可能
- 費用を抑えて通勤や通学ができるので安心
新型コロナウイルスの影響が不動産にも懸念される中で、ふじみ野駅では東武東上線を走る「TJライナー」が停車駅であることが話題になっています。
TJライナーは、「必ず座れる通勤電車」といわれるライナー列車で、乗客同士の密接を他の電車よりも避けやすいのが魅力です。通勤中の感染リスクを下げながら都心へ通勤できるため、ふじみ野市で不動産を購入する際の大きな判断材料となるでしょう。
TJライナーは、上りと下りで停車駅や利用料金が変わってくるのも特徴です。ふじみ野駅は上下線とも停車駅となっており、座席指定料金は2020年6月現在で大人370円、小児190円となっています。費用を抑えて感染予防をしながら移動が可能といえるでしょう。
【売却のコツ】ふじみ野市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 不動産の魅力を最大限にアピールして買い手に興味を持ってもらうことが大切
- 人口が増えているため不動産のニーズが高くなることが見込める
- 上福岡駅のような利便性の高いエリアが人気
地域特性を知るメリットとは?
不動産を売却しようと考えている場合、地域の実態や土地や建物の価値について詳しく知っている、不動産会社の担当者に任せるのも方法のひとつです。しかし、不動産会社の担当者に任せてばかりでは、あなたが思った通りの不動産売却ができなくなってしまう可能性があります。
土地や建物の情報をよく知っている売主が、不動産の魅力を最大限にアピールできるような写真やキャッチコピーを作り、買い手に興味を持ってもらうのも大切なポイントです。
ふじみ野市で不動産を売却しようとすると、都心からの交通アクセスや自然に囲まれた住み心地の良いエリアでもあるため、多くの買い手が問い合わせてくることが考えられます。
どのような層の人がふじみ野市で不動産購入を考えているか、より具体的に販売対象をイメージし、無事に売却が完了するまでの戦略を練っておくことで、理想的な相手を見つけやすくなるでしょう。
ふじみ野市の地域特性・歴史や魅力
ふじみ野市の地域特性
ふじみ野市は、南西から北東方向に最長7.7kmの広さがある町です。土地の高低差が43mもあるのが特徴で、ふじみ野市が武蔵野台地と荒川低地を含んでいることが大きな理由となっています。
このような豊かな土地のつくりが、地域の農業の発達に大きく役立っており、地域の広い範囲で旧石器時代以降に作られた遺跡がいくつも発見されています。そこからは、先人たちがふじみ野市の豊かな自然を存分に活用していた様子が垣間見えます。
また、市内には川越江川や福岡江川といったさまざまな小河川が河川敷に向かって流れており、水に恵まれた地域だということもよくわかるのです。
ふじみ野市の人口推移
国勢調査によると、ふじみ野市の人口は、2015年では11万970人となり、前回調査の2010年よりも105.0%増加しています。 この増加率は全国815市町村の中で27位。人口減少が続く中、ふじみ野市は人口増加のペースが早い地域だといえます。
また、2045年の将来推計人口指数は104.3となっており、今後も人口が増え続けることを考えると、不動産のニーズは高まると考えられます。
ふじみ野市で人気のエリアは?
ふじみ野市の主要な駅は上福岡駅で、周辺には大規模な商業施設や繁華街が広がっています。大型スーパーやショッピングセンターも進出し、タワーマンションも増えているため、不動産を探している多くの人々から注目されています。
ふじみ野駅には急行列車が停車するため都心へ通勤する人たちから人気のエリアとなっています。商業施設が充実していたりタワーマンションがたくさん立ち並んでいたりするため、今後さらに人口増加や経済の発展が見込めるのです。
また、通勤だけでなく通学する際の利便性も良いため、住宅相場が年々上昇していることも知っておきましょう。
ふじみ野市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- イメージに合った不動産会社を選ぶことが大切
- 空き家が増えていることから、不動産を売却したい人が増え、競争相手が増える
ポイント・注意点1
ふじみ野市は、全国的にみても不動産会社の数が多いエリアです。より高値で購入してくれる買い手を見つけるためには、その中からあなたのニーズに合った不動産会社を選ぶことが大切になります。
最適な不動産会社を見つけるためには、これまでの不動産売買実績以外にも注目しておくべきポイントも。担当者との相性が良さや、必要な情報をしっかりリサーチして明確に提示してくれるかなどが、納得のいく不動産売却のためのポイントになります。
ポイント・注意点2
ふじみ野市では、空き家率が増加していることが問題視されています。世帯数は2018年で5万1,039世帯と、2016年よりも1,434世帯増えていますが、空家率は2018年が14.8%と増加していて、対策が急務になっているといえます。
世帯数が増えれば不動産の需要は増えるため、売り手市場だと考えやすいでしょう。しかし、空き家率が増加するというのは、不動産を手放したいという人も増えるということですので、あなたが売りたい不動産の魅力をしっかりアピールすることが大切です。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、ふじみ野市の地域特性を踏まえた上で、不動産を売却するために必要な情報について説明しました。
- 不動産売却の基本的な流れを知っておくことが大切
- 買い手へのアピール方法を練る必要がある
- 地域の実情を理解した不動産会社に協力を依頼すると良い
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、どのような買い手に対してどのような戦略でアピールしていくかを明確にしておくことが大切です。あなたが地域の不動産売買に関する情報をしっかり把握することで、時代の変化に合った売却方法を柔軟に選べるようになります。
ふじみ野市での不動産売却をお考えの方は、地域の実情をしっかりと分析した上で、あなたの不動産売却に対する理想に沿って売却をお手伝いしてくれる不動産会社を探すようにしましょう。