【2020最新版】埼玉県秩父市で高く不動産を売却するコツと地域情報・相場を知ろう

埼玉県秩父市で高く不動産を売却するコツと地域情報・相場
  • 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
  • 秩父市の人口は埼玉県の中で最も減少率が高い
  • 不動産取引件数は減少傾向
  • 移住を誘致する支援策を進めている

秩父市といえば、県北西部に位置しており、北は群馬県、西は長野県、南は山梨県と東京都に囲まれています。いわゆる、埼玉県の県境の街です。面積は約578km2で、埼玉県の自治体のうち最大の面積を誇ります。

秩父市の地形は、山々に囲まれた盆地です。そのため、夏の日中は風が少なくて暑い傾向がありますが、他関東地方と比較すると湿度が低く過ごしやすいと言えるでしょう。そのため、避暑地やキャンプ場としても人気があるのです。

そんな秩父市エリアにおける不動産情報について、地域特性の詳細や不動産を売却するときの注意点やポイントを紹介していきます。

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秩父市の近年の変化

  • 秩父市の人口は急速に減少している
  • 秩父市独自の子育て支援策を充実し、人口減少の対策をしている

2015年の国勢調査によると、5年前から5.1%人口が減少しており、これは埼玉県市区のなかでも最も減少幅が大きい数字です。秩父市では、急速な人口減少の対策として、子育て支援策をおこなっています。

たとえば、「乳幼児おむつ購入費助成制度」として、乳児1人あたりにつき上限1万円を助成し、おむつ用のゴミ袋を1人につき年間60枚以内を配布しています。さらには、こども医療費の対象を0~18歳までとし、医療費の自己負担を軽減しています。

また、市内から都心に通学する人も多いため、秩父市は、通学に必要な電車・バス定期券の購入費一部を負担しています。きめ細かい子育て支援策を充実させることによって、ファミリー世帯を誘致したり、流出を止めるようにしているのです。

参照:平成27年国勢調査

不動産売却の流れを把握しましょう

まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。

不動産売却の流れ

Step1︓相場を調べる
 ▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。

Step2︓不動産会社に査定を依頼する
 ▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。

Step3︓不動産会社と契約を締結する
 ▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。

Step4︓不動産の売却を始める
 ▶実際に不動産を売りに出します。

Step5︓売却・引き渡し
 ▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。

不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。

不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。

秩父市の相場を知ろう

  • 秩父市の不動産取引相場は全体として3.3%上昇
  • 埼玉県の中でも秩父市の不動産取引件数は減少率が高い

まずは秩父市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!

秩父市の地価・不動産相場推移

秩父市の地価は、1年前と比較して35.6%減少しており、2019年現在は1万9,508円/㎡です。埼玉県全体と比較すると、減少幅が大きいエリアといえるでしょう。

2019年1年間で取引された秩父市の不動産価格は、土地と一戸建ては下落傾向です。一方、林地は25.4%の大幅上昇で、全体としては3.3%の上昇となりました。土地は4.5%減とわずかな減少幅ですが、一戸建ては12.4%と下落幅が大きい傾向があります。

人口の減少も進んでいるため、不動産を所有している方は、早めに売却することをおすすめします。

秩父市の売却動向や売却相場の動き

埼玉県全体の不動産取引件数は、1年前と比較すると29.7%減少しました。秩父市の不動産取引件数は、1年前の142件から2019年には80件になり、43.7%減少しています。埼玉県全体で取引件数が減少している中でも、秩父市の減少率は高いといえるでしょう。

秩父市の不動産取引価格相場は、全体的には3.3%上昇。ただし、これは林地の価格上昇が数字に影響を与えており、土地は4.5%減と緩やかな価格減少、一戸建ては12.4%の減少となっています。

人口減少が進んでいる一方で、秩父市は移住支援策をはじめました。自治体から移住に対する金銭的支援が後押しをして、移住先として不動産需要が増える可能性があります。

参考)秩父市での直近の取引価格情報

中古マンションなど(駅距離基準値:10)

専有部分面積70㎡専有部分面積75㎡専有部分面積80㎡専有部分面積85㎡専有部分面積90㎡専有部分面積95㎡専有部分面積100㎡
駅徒歩10分以内
駅徒歩10分以上

※2019年取引価格中央値

戸建て(駅距離基準値:15)

専有部分面積80㎡専有部分面積85㎡専有部分面積90㎡専有部分面積95㎡専有部分面積100㎡専有部分面積105㎡専有部分面積110㎡
駅徒歩15分以内2,500万円1,500万円
駅徒歩15分以上950万円1,500万円3,600万円700万円2,000万円

※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」

不動産価格に影響を与えそうな出来事

  • 秩父市は移住を考えている人向けの支援策をおこなっている
  • 空き家リフォームの工事費助成金などをおこない移住を誘致している

秩父市では、2019年から移住を考えている人向けに支援制度をスタートしました。施策の1つである「若者移住者就職支援金」では、秩父市内の企業などに正規雇用した移住者を対象に奨励金として20万円を支給しています。

また、「空き家リフォーム等工事費助成金」では、空き家バンクに登録された秩父市内の空き家を購入し移住した人を対象に、リフォーム費用のうち最大50万円を支給する支援策を実施。

他にも、軽自動車を購入する費用の助成をおこなっています。また、新たに農作業を体験したい人向けに市民農園の開設をしました。農業を始めるにはハードルがまだ高い人や、副業でやってみたい人にも気軽に農業体験ができる施策です。

このように、秩父市では移住を誘致する施策を実施しており、今後の人口減少を防ぎ、不動産需要アップにつなげています。

【売却のコツ】秩父市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう

  • 秩父市の最大の魅力は豊かな自然
  • 秩父市で人気のエリアは市街地エリア

地域特性を知るメリットとは?

不動産会社を売る際の戦略を不動産会社に任せっぱなしにするのではなく、あなたも一緒になって考えることで売却成功に近づきます。秩父市には人口減少という課題がありますが、自治体は移住施策を進めており、これは新たなチャンスとも言えるでしょう。

地域特性を把握し、それに沿った戦略が立てられれば、早く高く売れることにつながります。お持ちの不動産を買ってくれそうな相手は誰か、どんな手段(ポータル、チラシ、文言、特徴など)なら買ってくれそうかなど、戦略性を持つ必要があります。

秩父市の場合、地域ごとに特性や相場が大幅に異なり、他の魅力的な家を出し抜いて買ってもらう為にも、販売戦略は重要です。

秩父市には、奥秩父などの豊かな自然や温泉という魅力がたくさんあります。秩父市内に留まらず、埼玉都心や東京都内からセカンドハウスとしての需要もあるかもしれません。エリアの特徴から、買いたい人がどんな特徴か考えてみましょう。詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の人と相談することをおすすめします。

秩父市の地域特性・歴史や魅力

街の歴史や魅力

秩父市では、明治期に2つの大きな事件が起こりました。ひとつは、1878年3月に起きた秩父大火と呼ばれる大火災。447軒が焼失し、街は一変してしまいました。もうひとつは、6年後の1884年に起きた秩父事件です。

戦後、1950年に埼玉県の中では7番目に市制施行を受け、秩父市が成立。以降、合併を繰り返し、2005年に現在の秩父市となりました。

そんな秩父市の最大の魅力は、豊かな自然といってもよいでしょう。県北西部の盆地にある秩父市は、北西方面にはのどかな農園、南西方面には緑豊かな山林などの自然環境に恵まれています。

中でも人気のスポットは、奥秩父と呼ばれる大滝エリア。広大な面積のほとんどは山林が占め、集落がポツポツと点在しています。三峯神社はパワースポットとして有名で、多くの参拝客が訪れます。

三峯神社の近くには「不動滝」があり、秩父最大の滝です。マイナスイオンを浴びながら散策すれば、身も心も癒やされるでしょう。国道104号線沿いには気軽に立ち寄れる「道の駅 大滝温泉」もあります。

秩父市の人口推移

国勢調査によると、秩父市の人口は、2015年には6万3,555人、 2010年の調査では6万6,955人でしたので、 3,400人減(5.1%減)となっています。 これは、埼玉県の市区の中で最も減少率が大きく、人口減少は秩父市の大きな課題となっています。

同様に、2015年の世帯数は2万4,038世帯で、2010年と比較すると、108世帯減で、こちらも減少傾向です。 今後は移住を促進する計画や、子育て支援策の充実により、秩父市への流入を促し流出を防いでいくことが、自治体の課題でしょう。

秩父市で人気のエリアは?

秩父市で人気のエリアは、西武鉄道の西武秩父駅、秩父駅、御花畑駅がある市街地です。西武鉄道の特急に乗れば、西武秩父駅から池袋駅まで最短78分です。

池袋を経由して、通勤・通学をすることも可能なので、利便性を兼ね備えたベッドタウンとして人気です。徒歩圏内にはスーパーや金融機関、学校、秩父私立病院などのインフラも揃っています。

秩父駅の近くには昔ながらの商店街「みやのかわ商店街」があり、個人の飲食店や「秩父神社」なども人気です。秩父神社は夏に開催される「秩父夜祭」の中心地で、地域の交流も活発におこなわれています。

秩父駅周辺は都心へのアクセスもよく、利便性もありながら、昔ながらの地域交流もある人気エリアです。

秩父市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点

  • 秩父市特有の気候による家の劣化には注意する
  • 移住者をターゲットに売却を進める手もあるが条件に注意

ポイント・注意点1

秩父市で不動産売却をおこなう際には、秩父市独特の気候に注意しなくてはなりません。秩父市は盆地特有の気候で、夏の日中は暑く、猛暑日もあります。一方で冬場は埼玉県内でも寒さが厳しいエリアで、氷点下になることも。

1年を通して気温差が激しい分、家のメンテナンスは重要です。結露による劣化、壁や床の日焼けなどには注意をし、必要であれば不動産会社と相談してリフォームをしてから売却をするのもよいでしょう。

ポイント・注意点2

秩父市では、移住を考えている方に対して支援をおこなっています。たとえば、「若者移住者就職奨励金」は、最大20万円の奨励金を受け取ることができます。ただし、転入日時点で45歳以下であること、秩父市に2年以上居住することなどが条件です。

また、「軽自動車購入費助成金」は、最大30万円の助成金を受け取れますが、同一世帯に自動車の所有がないことや、秩父市内の車販売店で購入することなどが条件です。

これらすべての条件を満たさないと、支援を受けることはできません。そのため、支援ありきで不動産を探していて、条件を満たしておらず不動産購入を断念するというリスクもあります。

秩父市の人口が減少している中、移住者による不動産需要は期待できますが、条件に合っているか本人がしっかり確認する必要があることを覚えておきましょう。

まとめ

本記事では、不動産売却の基本的な流れと、秩父市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。

  • 秩父市の不動産取引件数は減少傾向
  • 人口は埼玉県の中で最も減少率が高く、住宅需要にも課題あり
  • 移住を誘致する支援策を進めている
  • 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事

不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。

秩父市での不動産売却をお考えの方は、秩父市の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。

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