【2020最新版】奈良県奈良市で高く不動産を売却するコツと地域情報・相場を知ろう

奈良市で不動産売却するコツ
  • 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
  • 奈良市は平城京の都があった歴史情緒溢れる街
  • 近年インバウンド特需を受けて開発が進められている
  • 奈良市の不動産市場は好調だが、エリアにより価格差が大きいので注意が必要

奈良市は奈良県の県庁所在地を有する人口37万人の中核都市です。710年に平城京が作られ、80年以上の長きに渡って日本の政治・文化の中心地でした。市内には奈良時代の歴史的建造物も多く、特に東大寺に鎮座する像高15mの奈良の大仏は有名です。また、東大寺がある奈良公園に自由に闊歩する鹿が有名で、修学旅行の定番スポットであり、最近では海外の観光客も多く訪れています。

奈良市のターミナル駅は近鉄奈良駅です。京都・天王寺方面へ向かう快速列車が多数発着しており、京都・大阪に出るのにとても便利です。近鉄奈良駅からは徒歩で、東大寺、春日大社がある奈良公園に向かうことができるので、多くの観光客も利用しています。

JR奈良駅もここ数年再開発が完成し、大型ホテルやデパートがオープンしたことで、人の流れができつつあります。この記事では、そんな奈良県奈良市エリアでの不動産売却に役立つ、地域特性の詳細や不動産売却のコツについて紹介していきます。

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奈良県奈良市の最近の様子

  • 2010年の「平城遷都1300年記念事業」を記念して都市開発が進められた
  • 外国からのインバウンド需要が好調
  • 奈良駅周辺はホテルや商業施設が相次いで開業している

奈良市では、2010年に平城京の遷都1300年を記念して、「平城遷都1300年記念事業」として大々的な都市開発が行われました。JR奈良駅周辺の連続立体交差事業や大宮通り線の一部高架化が行われ、市の貴重な観光スポットである平城宮跡第一次大極殿や唐招提寺金堂、興福寺などの修復工事も完了。記念イベント関連の来場者は1,740万人、予想を大幅に上回る967億円の経済効果を生み出しました。

その後も外国からのインバウンド需要が好調で、外国人観光客の訪問数は10年で5倍以上に成長。奈良市の2018年インバウンド客数は前年比33%増で、初の200万人を突破しました。2020年7月には奈良県で初となる外資系高級ホテル「JWマリオット・ホテル奈良」が開業しました。

奈良市は日本古来の文化が残る観光名所として改めて注目を浴びています。2017年に「奈良インバウンド観光戦略20年ビジョン」を制定し、今後はさらなる観光需要の取り込みに注力し、観光産業を市の成長戦略の要として、市の活性化をはかっています。奈良市の積極的な開発計画は奈良市の不動産相場にも大きく影響を与えています。

不動産売却の流れを把握しましょう

まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。

不動産売却の流れ

Step1:相場を調べる
 ▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。

Step2:不動産会社に査定を依頼する
 ▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。

Step3:不動産会社と契約を締結する
 ▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。

Step4:不動産の売却を始める
 ▶実際に不動産を売りに出します。

Step5:売却・引き渡し
 ▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。

不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。

不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。

奈良県奈良市の相場を知ろう

  • 奈良市の不動産相場は順調に上昇している
  • 観光客増大による奈良駅前開発の余波によるものが大きい
  • 商業地に比べ住宅地はエリアによる価格差が大きい

まずは奈良県奈良市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!

奈良県奈良市の地価・不動産相場の推移

奈良市の2020年最新公示地価は平均14万0537円/㎡です。前年と比較すると、+1.89%と上昇気流であり、奈良市平均の不動産相場は順調です。これは奈良市では外国人観光客増加の経済効果により、奈良駅を中心とする中心地の地価が大幅に値上がりしていることが大きな要因です。

JR奈良駅や近鉄奈良駅については前年比5%以上の値上がり幅を記録しています。また住宅地も新大宮や学園前駅周辺といった新興住宅地も開発が進んでいることから、地価は順調に上がっています。

奈良県奈良市の売却動向や売却相場の動き

奈良市の中古マンションの相場は築年数5年程度であれば3,000〜4,000万円台で多く取引されていますが、築年数が古くなると価格は一気に下がって1,000〜2,000万円台となっています。

土地取引で奈良市の坪単価平均を上回る価格で取引されているエリアは、近鉄奈良、学園前、学研奈良登美ケ丘、富雄が中心となっています。取引の詳細を確認すると、奈良駅前などの商業地が坪単価を引き上げています。

参考)奈良県奈良市での直近の取引価格情報

中古マンション(駅距離基準値:10)

駅徒歩
10分以内
駅徒歩
10分以上
70㎡1,400万円1,200万円
75㎡2,000万円800万円
80㎡3,600万円2,450万円
85㎡3,250万円1,700万円
90㎡3,500万円
95㎡
100㎡3,600万円

※2019年取引価格中央値

戸建て(駅距離基準値:15)

駅徒歩
15分以内
駅徒歩
15分以上
80㎡415万円595万円
85㎡455万円580万円
90㎡795万円1,140万円
95㎡2,450万円2,000万円
100㎡2,200万円2,750万円
105㎡3,350万円3,250万円
110㎡4,250万円2,600万円

※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」

不動産価格に影響を与えそうな出来事

  • 2037年にはリニア中央新幹線が奈良県に開通予定
  • リニアの新駅が奈良県のどこに設置されるかはまだ未定
  • 奈良市にリニア中央新幹線の駅ができたら、大きな経済効果が見込まれる

2027年に東京ー名古屋間を40分でつなぐリニア中央新幹線は、 2037年には更に延伸して奈良県にも駅が開通する予定になっています。現在東京ー奈良は新幹線で3時間かかりますが、もしリニア中央新幹線が開通すれば1時間程度で往来することが可能になります。

奈良県では更に、リニア中央新幹線の奈良新駅が開設したら、関西国際空港への支線の建設、北陸新幹線との乗り入れなども計画しており、リニアの延伸は地域活性化のこれ以上ない起爆剤です。

ただし、まだ奈良県内のどこにリニア中央新幹線の駅ができるかははっきりしていません。候補である奈良市・大和郡山市・生駒市は現在リニア新駅の誘致合戦を繰り広げています。

名古屋ー大阪間のルートが正式に決定するのは2023年以降。それまではっきりしたことは言えませんが、もし奈良市内にリニア中央新幹線の駅ができたら、奈良市に大きな経済効果をもたらすことは間違いありません。

【売却のコツ】奈良県奈良市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう

  • 奈良市は歴史的な建築物も多く、住宅物件はあまり多くない
  • 自分の不動産を売るための販売戦略が重要
  • 古くからの高級住宅地である近鉄学園前周辺が人気

地域特性を知るメリットとは?

奈良県奈良市の場合、古くからの邸宅や歴史的建造物、観光客向けの物件が多く、住宅物件はそれほど多くありません。自分の不動産を購入してもらうためにも販売戦略はとても重要です。エリアの特徴から、買いたい人がどのような層か考えてみましょう。ただし絶対的な答えは無いので、詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の人と相談することをおすすめします。

奈良県奈良市の地域特性・歴史や魅力

街の歴史と魅力

奈良県の北部に位置する奈良市は、奈良時代に平城京が置かれたことから古都と呼ばれています。 市内には東大寺南大門や正倉院正倉をはじめとした国宝も多く、日本だけでなく世界中から観光客が訪れます。奈良は宗教都市という認識だったため戦争中も大規模な空襲は受けず、現在も多くの文化遺産が残されています。

昭和の中期~後期には市内西部の郊外住宅地が開発され、戸建て住宅街や大規模な公団住宅が建設されたこともあり奈良市の人口は順調に増加してきました。平成以降は郊外型のニュータウンではなく利便性の高いマンション開発が中心となりました。

現在は全国的に問題となっているニュータウンの高齢化や老朽化に取り組み、住宅建設会社やコンサルタント、金融機関などの協力の下で住み替え循環型の街づくりが行われています。

奈良市の地場産業は奈良墨や筆といった伝統に基づいたものが存続しています。主な産業である観光業は、空港や新幹線の駅のある京都や大阪から近いこともあり、宿泊を伴わない通過型の観光が主になっています。今後いかに滞在型宿泊へと繋げていけるかが課題となっています。

奈良県奈良市の人口推移

奈良市の人口は2000年の37.5万人をピークに減少傾向が続き、2015年国勢調査による奈良市の人口は360,310人でした。5年前の平成2010年と比べると、6,281人減少しています。奈良県の中で奈良市は県庁所在地であり、人口最大の都市ですが、少子高齢化の進行と近隣への人口転出の影響が大きく見られます。

最近では同じ奈良県内でも大阪市へのアクセスが良い生駒市や新しいまちづくりが成功している香芝市にファミリー層の人気がうつっているいるようです。

奈良県奈良市で人気のエリアは?

奈良市は大阪より段違いに地価が安いことと近鉄奈良から大阪難波まで40分程度で行けることから「大阪のベッドタウン」として知られています。奈良市内は近鉄奈良線・近鉄京都線・近鉄けいはんな線が通り、大阪・京都・神戸方面へ向かうのにとても便利です。大都市から少し離れて、ゆったりした住環境を望む層が奈良市に住居を構える傾向にあります。

奈良市の中でも人気なのは近鉄学園前駅周辺です。もともと昔からの高級住宅地で、静かで住みやすく、治安も雰囲気もとても良いエリアです。古くからの豪華な一軒家が軒を連ね、美しい景観が広がる一方で、近鉄奈良線の特急電車も止まるので、電車の本数が多く、アクセスが良いのもポイントです。

最近では再開発が進んだJR奈良駅付近や新大宮駅も新築のマンションが続々と建設されて、若い世代に人気のエリアになっています。

奈良県奈良市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点

  • 奈良県は教育熱心な家庭が多いため、土地の教育環境はアピールポイントになる
  • 公共交通機関の利用が多いので、ターミナル駅への近さやバスの運行本数などが重視される

ポイント・注意点1

奈良県が全国都道府県別学力ランキングの上位常連であり、東大進学率が全国一位ということはあまり知られていません。人口では東京や神奈川と行った関東勢よりはるかに少ないことを考えると、いかに奈良の進学実績が良いかわかります。

奈良県は教育熱心な県民性であるのに加えて、地価も物価もとても安いので教育に資金を投入しやすく、教育レベルが高いとも言われています。

したがって奈良県の住エリアの人気は学区や教育水準、進学校へのアクセスなども大きく左右されます。物件を売ろうと思ったら、まずはその土地の教育環境について調べることも重要です。

ポイント・注意点2

奈良市は地方都市にありながら、意外に車所有率の低い地域です。車所有率は東京都をはじめとする首都圏の各県や、大阪府、京都府などと同水準です。これは奈良市内の幹線道路があまり発達しておらず、渋滞が非常に多いことも要因です。

奈良市内の移動は地下鉄やバスなどの公共交通機関が中心なので、住居を選ぶときはターミナル駅への近さやバスの運行本数などが重視されます。

お手持ちの不動産物件のアクセスについて確認することで、ある程度の売りやすさが見えてくることでしょう。また、現在交通の便があまり良くない場所だったとしても、もしかしたら不動産会社には路線変更や増便といった先取りの情報も入っているかもしれません。売りたいと思ったら、早めに不動産のプロに相談することをオススメします。

まとめ

本記事では、不動産売却の基本的な流れと、奈良県奈良市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。

  • 奈良市では近年インバウンド需要の取り込みに成功し、景気は上向き
  • 商業地が牽引する形で、奈良市の不動産取引は好調
  • ただし人口は減少しており、近隣の生駒市や香芝市に転出する人も多い
  • 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事

不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。奈良県奈良市での不動産売却をお考えの方は、奈良県奈良市の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。

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