- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 横須賀市は軍港の街として歴史と異国情緒のある雰囲気がある街
- 横須賀市の住宅地の価格はこの3年では下落傾向
- 交通の便が良い横須賀駅、横須賀中央駅、汐入駅周辺の今後に注目
- スマートモビリティなまちづくりを目指している
横須賀市は、神奈川県南東部に位置する市であり、三浦半島の大部分を占めています。かつては日本最大の軍港都市として栄え、現在もその面影が残る国際的な都市となっています。
また、市内では国際交流イベントが数多く開催され、外国人による外国語講座などもよく開かれるため、英語を始めとした外国語教育が充実しています。
横須賀市は「どぶ坂通り」などのアメリカと日本の文化を感じる独特の雰囲気を持った商店街があり、市の代表的な観光地として賑わっています。そして、イオンやドンキホーテなどの大型商業施設もあり、さまざまな形で買い物に適した環境が整っています。
横須賀市内の鉄道交通は、JR横須賀線・京浜急行線が通り、横浜や都心へのアクセスがしやすいのが特徴です。また道路は、高速道路・横浜横須賀道路が市の中央を縦断しているのに加え、横須賀IC・衣笠IC・佐原IC・浦賀IC・馬堀海岸ICなど多数のインターチェンジがあるため、横浜・東京方面へとアクセスしやすくなっています。
また、横須賀市は子育て支援に力を入れており、子育てのしやすい地域とも言えます。市が打ち出した「子ども・子育て支援新制度」などの施策や、70校近くある小・中学校、緑や公園が多く自然に近い環境など、様々な要素が追い風となっています。
ここでは、横須賀市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
横須賀市の最近の様子
- 横須賀市は山地、丘陵が多く、平坦地が少ないエリア
- 地理的な要因で市内の移動が不便を強いられている
- 2019年に「横須賀スマートモビリティ宣言」を公表
- ICTを活用した自由なまちづくりを目指す
横須賀市は東京湾沿岸に工業・住宅団地が多くある一方で、相模湾沿岸には自然が多く残されキャベツ・大根などの農業も営まれています。
横須賀市は市域の多くを山地、丘陵が占め、平坦地が少ないエリアです。地形的条件などから公共交通機関があまり発達しておらず、長時間歩く必要がある地域も多くなっています。これは横須賀市に住む住人だけでなく、横須賀市を訪れる観光客にとっても、市内の足回りの悪さ、周遊性の悪さは課題となっています。
そこで横須賀市ではYRP(横須賀リサーチパーク)などと産学官の取り組みとして、スマートモビリティ(賢い移動性)の社会実装を進める「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ推進協議会」を発足しました。
2019年1月には「横須賀スマートモビリティ宣言」を公表。今後、同宣言によるビジョンや推進方策等に基づき、具体的な施策を進めていく予定です。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。
納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
横須賀市の相場を知ろう
- 横須賀市の地価はこの直近3年間で下落が続いている
- 横須賀市は高齢者の住み替えが進み、空き家が増加している
- 横須賀駅、横須賀中央駅、京急久里浜駅に近い物件の取引が盛ん
- 中古マンションの相場は1,500~2,500万円前後
まずは横須賀市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
横須賀市の地価・不動産相場の推移
横須賀市の地価は、1年前と比較して1.92%下落しており、2020年現在は 13万6,759円/㎡です。国交省の「都道府県地価調査」によれば、横須賀市の住宅地の価格の前年比の変動率は、2018年は2.3%、2019年は2.1%減少しています。
横須賀市の地価はこの直近3年間で下落が続いており、世帯数は増えている一方、空き家も増えています。また、高齢化が進行していて、高齢者がそれまで住んでいた山あいの住居や駅から離れた戸建てを売りに出し、便利な駅前に住み換える傾向にあります。駅前の物件は人気ですが、郊外の物件は売れずに残っている物件も多いようです。
横須賀市の売却動向や売却相場の動き
横須賀駅、横須賀中央駅、京急久里浜駅に近い物件の取引が盛んです。土地のみの取引価格(総額)の厚い層は1,500万円~2,500万円前後、土地と建物は2,000万円~3,000万円前後、中古マンションは1,500万円~2,500万円前後と、かなり値段は格安です。
土地と建物の取引件数が多い物件は、最寄駅まで10分〜20分以内の物件、中古マンションは、間取りが3LDK、次いで2LDK、最寄駅まで15分以内の物件の取引が多くみられました。
横須賀市の中心はJR横須賀線の横須賀駅と、京急線の横須賀中央駅です。この2つの沿線の人気が高く、13万円~17万円/㎡程度が相場です。一方、駅から離れたエリアや鉄道が乗り入れていない市の西側は、7万円~10万円/㎡程度と比較的リーズナブルな価格となっています。
参考)横須賀市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 2,750万円 | 2,150万円 |
75㎡ | 2,650万円 | 1,700万円 |
80㎡ | 1,900万円 | 2,000万円 |
85㎡ | 2,300万円 | 3,000万円 |
90㎡ | 2,000万円 | – |
95㎡ | 3,500万円 | 2,600万円 |
100㎡ | 2,250万円 | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 1,700万円 | 1,185万円 |
85㎡ | 1,200万円 | 1,000万円 |
90㎡ | 2,800万円 | 2,100万円 |
95㎡ | 3,400万円 | 2,700万円 |
100㎡ | 3,200万円 | 3,000万円 |
105㎡ | 2,900万円 | 2,400万円 |
110㎡ | 2,900万円 | 1,700万円 |
※2019年取引価格中央値