- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 横浜市青葉区の地価は上昇傾向にある
- 住みやすいエリアで高く売れる要素がある
- 不動産の需要は高い傾向にある
横浜市の北西部に位置しており、横浜市18区の中で2番目に人口が多い横浜市青葉区。「丘の横浜」と呼ばれるほどゆるやかな丘陵地帯が多く、区の中央を流れる鶴見川に沿って自然豊かな田園風景が広がっています。
東急田園都市線沿線には都市機能を備えた閑静な住宅街が立ち並び、緑豊かで美しい街並みは魅力の一つです。渋谷まで電車で30分というアクセスの良さから、東京のベッドタウンとしても人気のエリアです。
この記事では、そんな横浜市青葉区における不動産売却に役立つ地域特性の詳細や、不動産を売却する際のコツについて紹介していきます。
横浜市青葉区の不動産動向

- 横浜市青葉区の地価は神奈川全体と比較して高め
- 交通の便のいい地域は地価が高い
横浜市青葉区は、神奈川全体と比較して地価が高めです。土地の価格は2014年以降上昇傾向にありますが、2020年の土地価格は29.0万円/㎡ で、前年と比較するとほぼ横ばい。地価は一貫して神奈川全体の地価より高い傾向にあり、この傾向は今後も続くことが予想されます。
最も地価が高いのは美しが丘で、地価平均は51.9万円/㎡です 。次いで、たまプラーザ駅やあざみ野駅周辺など、交通の便がいいエリアほど地価が高くなっています。
不動産売却の流れを把握しましょう

まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
横浜市青葉区の相場を知ろう

- 一戸建て、土地の売却額が増えている
- 取引件数はほとんど変動がない
- 不動産の需要は増えている
まずは横浜市青葉区の売却動向を簡単につかんでいきましょう!
横浜市青葉区の地価・不動産相場の推移
横浜市青葉区の平均地価は、2020年では29.0万円/㎡ です。上がってはいるものの、上昇率は低めで、ほぼ横ばいの状況が続いています。神奈川全体と比較すると高めの地価は今後も維持される見込みです。
2019年後半期(7月~12月)と前半期(1月~6月)で不動産価格を比較すると、横浜市青葉区は前半期と比較して、一戸建て、土地の価格は上昇しているものの、マンションの売却価格はやや下がっています。保有している不動産がマンションの場合は早めの売却を検討するのもいいですが、上がるタイミングを待つのも手です。
横浜市青葉区の売却動向や売却相場の動き
横浜市青葉区の地価は上昇傾向にあります。実際の不動産の売却価格ではマンションの売却価格がほぼ横ばいで一戸建て、土地が上昇している状況を見ると、ここ数年の不動産価格は他地域と比べて安定していると言えるでしょう。
横浜市青葉区は人口、世帯数ともに増加傾向にあり、住宅需要は今後も増えていくことが期待できます。
参考)横浜市青葉区での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 4,500万円 | 3,750万円 |
75㎡ | 5,300万円 | 3,750万円 |
80㎡ | 5,500万円 | 2,500万円 |
85㎡ | 5,500万円 | 4,000万円 |
90㎡ | 6,200万円 | 3,500万円 |
95㎡ | – | 2,750万円 |
100㎡ | 8,200万円 | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 4,000万円 | 3,300万円 |
85㎡ | 4,150万円 | 3,600万円 |
90㎡ | 4,500万円 | 3,450万円 |
95㎡ | 5,500万円 | 5,200万円 |
100㎡ | 5,700万円 | 5,500万円 |
105㎡ | 5,200万円 | 5,400万円 |
110㎡ | 5,300万円 | 4,800万円 |
※2019年取引価格中央値
不動産価格に影響を与えそうな出来事

- 子育て支援が充実している
- 教育熱心で私立中学への進学率が高い
- 緑豊かで静かな住環境
青葉区では、区内にある6ヵ所の市立保育園で、子育て応援保育園という登録制の子育て支援サービスをおこなっています。出産予定を控えている方、あるいは0歳~2歳までの赤ちゃんを育てている方が対象で、登録することで育児に関するさまざまな支援が受けられます。
中でも、希望する保育園の給食の無料試食体験ができたり、保育士さんを見ながら育児体験ができたりなどの取り組みは好評を博しています。これらは、出産を控えた妊婦の方の不安を軽減することや、子育てに苦労している母親のサポートをすることを目的にした施策です。
青葉区は教育熱心な地域としても有名で、国立・私立中学校への進学率は横浜市内でトップ。区内の公立小学校に通う生徒のうちの3割近くが、国立もしくは私立中学校へ進学しています。学習塾や英語やピアノなど習い事の教室も他区と比べて豊富です。
街路樹数や公園の数も市内では随一。治安がよく緑豊かな環境で静かに暮らせ、子どもを安心して遊ばせられる環境が整った地域であると言えるでしょう。
【売却のコツ】横浜市青葉区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう

- 不動産の魅力を最大限にアピールすることが大切
- 駅から離れたエリアは、それに変わるアピールポイントを考える必要あり
- 美しが丘、あざみ野のような利便性の高いエリアが人気
地域特性を知るメリットとは?
不動産を売る際は、地域の事情に詳しい不動産会社の専門家に任せたいという人も多いでしょう。売却を成功させるためには任せきりにせず、自分も一緒に考えることが大切です。
不動産はただ待っているだけで売れるものではありません。買い手になりそうな人の特徴を分析し、どのような手段を講じれば高く買ってもらえるかなど、不動産会社とともに戦略を立てることが重要です。地域特性を把握しながらそれに基づいた戦略を立てることが、より早く、高い価格での売却を成功させるポイントになります。
横浜市青葉区の場合、地価の上昇率はほぼ横ばいにありますが、駅周辺の人気エリアは上昇傾向にあり、近郊との価格差が大きいのが特徴です。ほかの魅力的な不動産との競争に勝ち抜くためにも、物件に合った売り出し方を検討する必要があります。
地域特性を分析し、どんな層がターゲットとなるかを考えてみましょう。地元に詳しい専門家である不動産会社の担当者ともよく相談して戦略を練ることをおすすめします。
横浜市青葉区の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
現在の青葉区の場所は弥生時代の遺跡や古墳時代の古墳などさまざまな遺跡が点在しており、歴史の古い地域です。江戸時代には大山街道の通った荏田周辺で賑わいを見せたりもしていましたが、高度成長期を迎えるまでは静かな農村地帯が広がっていました。
高度成長期とともに東京のベッドタウンとして成長し、1966年に東急田園都市線が開通されてからは人口が急増。大規模な宅地開発が進み、1994年11月に青葉区が誕生しました。青葉区という名は木々に囲まれた美しい街をイメージして、一般公募により決まったもの。その名の表す通り、街路樹の数と公園の数は横浜市内で最多です。
横浜市青葉区の人口推移
横浜市青葉区の人口は2015年の調査段階で309,692人。前回調査のあった2010年時点で304,297人で、5,395人増えています。横浜市では港北区に次いで2番目に人口の多い地域です。
世帯数は125,344世帯。 前回調査の2010年の120,378世帯と比較すると4,966世帯増えています。横浜市青葉区は人口も世帯も増加しており、住宅需要は今後も増えていくことが予想されます。
横浜市青葉区で人気のエリアは?
横浜市青葉区で人気なのはたまプラーザ駅周辺です。急行停車駅のため、渋谷まで19分でアクセス可能です。周辺は厳しい建築ルールによる区画整理が施されているため、「美しが丘」という町名通り、ゆったりとした端正な街並みが広がっています。
大型ショッピング施設や商業施設なども充実しており、商業地区と住宅地区は完全に分離しています。静かな環境で「住みたい街」としてランキングの上位に名前が出るもしばしば。
東急田園都市線と横浜市営地下鉄ブルーラインの2路線が乗り入れるあざみ野駅も、暮らしやすさから人気のある地域です。駅周辺は商業施設も多く、生活に困ることがありません。駅から少し離れると、緑の多い閑静な住宅地が広がっています。
横浜市青葉区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点

- 能力の高い不動産会社を選ぶことがポイント
- 上昇率の低いエリアは積極的なアピールなどの戦略が必要
ポイント・注意点1
より高い価格で不動産を売却するためには、不動産会社選びが大切なポイントになります。数多い不動産会社の中から、不動産の価値を正しく評価し、売り出し方を考えてくれる会社を選ぶことがカギになるでしょう。
能力の高い不動産会社を見つけるためには、不動産売買の実績だけでなく、必要な情報をすばやく提供してくれるような対応の良さがあるかどうか見極める必要があります。情報収集をおこない、担当者の対応などもしっかりチェックして、自分に合った不動産会社を見極めましょう。
ポイント・注意点2
横浜市青葉区は人口も世帯数も増え続けています。空き家率も減少していることから、住宅需要は増えている状況です。とはいえ、人気エリアと近郊とでは上昇率に開きがあり、売りたい不動産の立地条件によっては、その魅力をより積極的にアピールする必要があるでしょう。
まとめ
本記事では、横浜市青葉区における不動産売却の基本的な流れと、街の特徴や魅力、不動産売却における地域特性、不動産売却に役立つ情報について紹介しました。
- 横浜市青葉区は神奈川県全体では地価が高いエリア
- 交通が便利で住みやすく、高く売れる要素が多い
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、横浜市青葉区の不動産売却における市況や相場を把握したうえで、信頼できる不動産会社を見つけることが大切です。不動産の持ち主として不動産会社と協力し、積極的にアピールすることも必要になるでしょう。
横浜市青葉区での不動産売却をお考えの方は、地域の特性をしっかり分析しながら、パートナーとなる不動産会社探しをおこなってみてください。