- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 神奈川県大和市は交通の利便性が高く都市部にアクセスしやすい
- ファミリー世帯向けの戸建てが人気
- 不動産売却ではプロとの相談が重要
神奈川県大和市は東京都心から40km圏内にあって、東は横浜市、西は座間市、海老名市、綾瀬市に、南は藤沢市、北は相模原市、さらに東京都町田市にそれぞれ隣接しています。そのため各主要な都市部への交通アクセスがよく、ベッドタウンとしての面もあわせ持つ機能的な都市のひとつです。
行政の政策として健康都市を目指しており、子供からお年寄りまで誰もが暮らしやすいまちづくりに取り組んでいます。それゆえに、子育て世帯から高齢者まで幅広い世代にとって比較的暮らしやすいエリアであり、一戸建てを購入して永く住もうと考えるファミリー世帯が増えているのも特徴です。
そんな神奈川県大和市エリアにおいて不動産売却を検討する際、どのような対策と準備が必要なのでしょうか。この記事では、神奈川県大和市ならではの不動産動向について、地域特性や不動産を売却するときのおすすめの方法などをあわせて紹介します。
神奈川県大和市の不動産動向
- 神奈川県大和市のマンションは3LDKを中心に幅広く流通している
- 中古一戸建ては比較的安定して取り引きされている
- 神奈川県大和市の土地は横浜などに近いエリアで安く土地を購入したい人におすすめ
神奈川県大和市における、戸建て、マンション、土地それぞれの売却動向と相場についてみてみましょう。
神奈川県大和市の2019年におけるマンションの取引実績をみると、大和市で最もボリュームとして多い広さは専有面積で61〜70m²となっており、最高価格は3,300万円、最安価格は270万円でした。また、間取り別にみると最もボリュームとして多いのは3LDKで、最高価格は3,500万円、最安価格は500万円となっています。
次は神奈川県大和市の中古一戸建てに関する売却動向です。神奈川県大和市は多くの人が住んでいるエリアで大型スーパーなどもあり、居住区としての環境が良いのでファミリー世帯に安定した人気がある都市といえます。中古一戸建ての数も多く、取引実績数も多い状況です。
神奈川県大和市の土地売却相場についてもみてみましょう。2019年の取引実績で、平均売却額は5,015万円、平均土地面積は232㎡でした。この1㎡あたり19万円ほどという神奈川県大和市の土地売却相場は、神奈川県内でもやや高めの価格となっています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得の行く金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。Step5︓売却・引き渡し
Step5:売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
神奈川県大和市の相場を知ろう
- 周辺は不動産の需要が比較的安定している
- 神奈川県大和市は神奈川全体と比べても地価が高い
まずは神奈川県大和市の売却動向を簡単につかんでいきましょう!
神奈川県大和市の地価・不動産相場の推移
神奈川県大和市の地価は、2018年と2019年で比べると0.83%高くなっています。2019年時点では18万6,857円/㎡です。そこから5年前にあたる2014年と比較すると、0.72%とわずかに高くなっています。神奈川県全体と比較しても、地価は高いエリアであるといえるでしょう。
神奈川県大和市の売却動向や売却相場の動き
神奈川県大和市の地価は2016年を境にゆるやかな上昇傾向がみられます。しかし、近年ではマンションや一戸建ての取引価格については一部下落が生じているのが実情です。保有している不動産がマンションや一戸建ての場合は、販売タイミングや販売戦略に注意し、不動産動向をしっかりと見極める必要があります。
参考)神奈川県大和市での直近の取引価格情報
■中古マンションなど(駅距離基準値:10)
専有部分面積70㎡ | 専有部分面積75㎡ | 専有部分面積80㎡ | 専有部分面積85㎡ | 専有部分面積90㎡ | 専有部分面積95㎡ | 専有部分面積100㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 1,800万円 | 3,100万円 | 3,300万円 | – | 2,300万円 | 5,700万円 | – |
駅徒歩10分以上 | 2,100万円 | 2,800万円 | – | – | – | – | – |
※2019年取引価格中央値
■戸建て(駅距離基準値:15)
延床面積80㎡ | 延床面積85㎡ | 延床面積90㎡ | 延床面積95㎡ | 延床面積100㎡ | 延床面積105㎡ | 延床面積110㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 1,900万円 | 3,300万円 | 3,100万円 | 3,900万円 | 3,900万円 | 3,700万円 | 3,900万円 |
駅徒歩10分以上 | 2,400万円 | 3,150万円 | 2,600万円 | 2,500万円 | 3,300万円 | 3,200万円 | 6,400万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 厚木基地の騒音による影響がある物件は対策と注意が必要
- 世帯数と同様に空き家も増えるので売りやすい状況とはいえない
神奈川県大和市内には、綾瀬市と大和市にまたがる在日米軍と海上自衛隊の厚木基地が存在します。そのうち大和市における面積は約1.1平方kmで、これは大和市全体の面積の約4%に相当する広さです。このため居住エリアによっては飛行訓練などによる騒音が問題視される場合があります。
所有する不動産物件が騒音問題に関連する場合は防音対策を強化するなど、物件にとってのマイナス要因を打ち消すための事前対策を念入りにおこないましょう。
さらに、不動産の売却タイミングを図る意味で、地価の価格変動と世帯数、空き家率の増減にも注意を払う必要があります。国交省の「都道府県地価調査」によると、神奈川県大和市の住宅地の価格変動率は、前年と比較すると2018年は+0.6%、2019年は+0.9%です。このように神奈川県大和市の住宅地の価格はこの3年で緩やかに上昇しています。
また、大和市の世帯数は2016年に10万7,710世帯でしたが2018年には11万0,397世帯へと増加しており、増加数は2,687世帯、増加率は2.5%です。これにより住宅需要も増えている状況がうかがえます。
大和市は空き家増加傾向にあります。2013年の空き家率は10.4%、2018年には11.5%と割合が増えています。今後の市況の傾向として、世帯数と同じく空き家も増える傾向にあるため、神奈川県大和市での不動産売却は売りやすい状況であるとはいい難く、これらの数字により一層の注意をはらう必要があります。
参照:国土交通省HP
【売却のコツ】神奈川県大和市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 不動産売却には物件の地域特性をしっかりと把握することが大切
- 柔軟かつ緻密な作戦を不動産会社と共に協業していく必要がある
- 神奈川県大和市は通勤に便利で緩やかな人口動態の都市
地域特性を知るメリットとは?
不動産を売る際の戦略を練る場合は、不動産会社にすべてを任せるのではなく、売主側も一緒になってアイデアを出すことが重要です。より綿密なPR施策を練ることで、より満足のいく売却取引に近づきます。地域特性を把握し、それに沿った販売戦略を念入りに立てて実践することが、早く高く売るための近道です。そもそも不動産を売却するときに、ただ待っているだけでは簡単には売れません。
所有する不動産を買ってくれそうなターゲットはどんな層なのか、どんな手段でアピールすることが有効なのかなど、柔軟かつ緻密な作戦を不動産会社とともに協業していく必要があります。
不動産をよりよい条件で売却するためには、他の魅力的な売り出し中の物件に勝る魅力をアピールしましょう。買主に検討候補に入れてもらうためにも、販売戦略はとくに重要です。不動産には2つと同じ物件はありません。
それぞれが独自の条件や環境を必ずもっています。販売エリアや所有する物件のみが持つ特徴から、その物件を買いたいと思うような人はどんな人なのか考えてみましょう。また、緻密な販売戦略を立てるためには、地元での不動産取引経験が豊富な専門家である不動産会社の担当者と相談することをおすすめします。
神奈川県大和市の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
神奈川県大和市は、神奈川県のほぼ中央に位置し、横浜市や藤沢市をはじめとした神奈川県内の複数の市や、東京都町田の各市に隣接する人口約23万人の地域です。地理的には南北に細長く、丘陵起伏がほとんどありません。大和市の中心地は小田急江ノ島線と相模鉄道本線が交差する大和駅周辺であり、各方面から人の往来がある鉄道の結節点でもあることから、大和市の中心商業地として発展してきた歴史をもちます。
神奈川県大和市の魅力は、その地理的な要因による交通の利便性の高さにあるといえます。都心から40km圏内にあり、3つの鉄道が東西南北に走り、東京へ1時間弱、横浜へは20分で移動できるという、主要都心部へのアクセスに優れた点が最大の魅力となっています。また、市内には8つの駅が存在し、大和市のほぼどこからでも最寄り駅まで15分以内の徒歩圏内となることも特徴的です。
参照:大和市HP
神奈川県大和市の人口推移
大和市の人口は、2015年には23万3,561人、2013年時点では23万2,497人で、 比較すると1,064人の増加となっています。2000年から比較的ゆるやかな増加傾向にありましたが、市の予想では2020年にピークを迎え、その後は減少傾向になる見込みです。
また、年齢構成にも変化を生じています。神奈川県大和市における65歳以上の構成比率は、2000年の時点では11.6%だったのに対し、2015年の時点ではおよそ21%と10%ほど増加している状況です。同じく市の予想では、今後も65歳以上の構成比率はさらに高まると見込まれています。
参考:大和市の人口
神奈川県大和市で人気のエリアは?
神奈川県大和市では、都内を含めた各方面へアクセスが便利な主要駅周辺の人気が高い傾向にあります。中でも、相鉄線や小田急線の乗り入れがある大和駅周辺エリアは、駅前の商業施設や便利な都市機能も充実しており、あらゆる層からの人気が高い地域となっています。
違った角度では、高座渋谷駅周辺エリアは閑静な駅の割には買い物が非常に便利な地域として人気です。区画整理が入ったことで道路交通網が整備されて道幅が広く、車で走りやすいことや、千本桜などの美しい自然を満喫できる川原に隣接している街並みも人気の秘密と言えます。
このほかにも、鶴間駅周辺エリアは商業施設や医療機関が充実していることから主にファミリー層から人気を得ています。さらに、中央林間駅周辺エリアは、落ち着いた住宅街が立ち並ぶエリアであり、スーパーが多く点在しているため日常の買い物が便利なことなどから、年配の単身者や高年齢層から高い人気がある地域です。
神奈川県大和市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 売却タイミングにより物件のアピールポイントは柔軟に考えよう
- 不動産売却においては優秀な不動産会社を見つけることが重要
ポイント・注意点1
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、リモートワークを推進する企業が増えたため、自宅で過ごす時間が増えたという人が多くなっています。神奈川県大和市に居住する方は、東京都内の都市部や横浜などの主要なオフィス街へと通勤する層が多いエリアですが、リモートワークとなり自宅で過ごす機会が増えている方も多いようです。
今後の世の中の動向や働き方の変化によっては、自宅でも快適に仕事ができる不動産環境が求められる可能性も低くはありません。売却するタイミングにより、こうした時代の変化に合わせて不動産のアピールポイントを柔軟に考え直していくことで、新たな付加価値を見出すことが可能です。
ポイント・注意点2
神奈川県大和市では、良い不動産会社を見つけることが他のエリアよりも比較的難しいと考えられます。大和市の1万世帯あたりの不動産会社の店舗数は、他のエリアに比べて非常に多いです。そのため、よりよい不動産会社を選ぶことが難しい状況にあるといえます。
こういった不動産会社が過剰に存在する地域で良い不動産会社を選ぶためには、多くの不動産会社の中から自分が「ここなら任せられる」と思える会社を選び抜く必要があります。納得できる不動産売却をするためには、さまざまな販売戦略を親身になって一緒に考えてくれる、この地域での取引実績が豊富な不動産会社を見つけることが重要なポイントです。しっかりと情報収集をおこない、安心して任せられる不動産会社を見つけてください。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、神奈川県大和市での不動産売却に役立つ相場情報や地価推移、街の特徴などを紹介しました。
- 神奈川県大和市はファミリー世帯にとって住みやすく戸建て物件が豊富なエリア
- 不動産売却では地域の特性を把握することが大切
- 地元で実績をあげている不動産会社をみつけることが重要
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握したうえで綿密な戦略を練り、地元で実績のある不動産会社と協力することが重要です。神奈川県大和市での不動産売却をお考えの方は、より高く売るために自信をもって的確なアドバイスをしてくれる不動産会社を選びましょう。