- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 海老名市の地価は上昇傾向
- 海老名市は人口・世帯数ともに微増で不動産需要も期待できる
海老名市は海老名駅周辺を中心とした都市開発が進み、中心部は都市化、少し離れると公園や田んぼが残る、都市と自然のバランスが取れた街です。子育て支援を推進していることもあり、ファミリー層から注目を集めています。さらに海老名駅から新宿・横浜へは乗り換えなしで行けるため、交通面で利便性が高いことも魅力です。
再開発が進む影響で近年では不動産取引が活発化しました。いま子育て世代を中心に不動産需要が高い地域であると言えます。また、都市開発が進む一方で、海老名駅東口には七重塔のレプリカや史跡相模国分寺跡をはじめ、多くの寺社が街中に溶け込んでおり、歴史の色香を残しています。
ここでは、海老名市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときにオススメの方法までご紹介していきます。
海老名市の近年の変化
- 西口、駅間エリアの開発が進行中
- 再開発により人口が増加
1980年代以前、海老名駅周辺は一面に水田が広がる田園地帯として知られています。1987年に「商業・業務・文化レクリエーション機能の集積」を目的として地区計画が立てられました。
東口を中心に開発が進み、1989年の「VINA1番館」を皮切りに「VINA2番館」、2002年には「ビナウォーク」が開業したことで、田園地帯から活気のある街に生まれ変わりました。
その後、西口周辺や駅間地区の開発が進んでいきます。特に小田急線海老名駅とJR相模海老名駅との間では、都市型商業施設やタワーマンション、オフィスビルからなる「ビナガーデンズ」が現在開発中のため、さらなる人口増加が期待できます。今後は不動産需要が高まることが予想されるでしょう。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得の行く金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1︓相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2︓不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3︓不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4︓不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5︓売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
海老名市の相場を知ろう
- 海老名市の地価は、2018年と2019年で比べるとやや上昇
- 今後は土地は値上がりが期待できる
- 中古マンションと戸建ては早めの売却が良い
まずは海老名市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
海老名市の地価・不動産相場の推移
2019年海老名市の地価は、平均価格が平均18.6万円/㎡、最高値が約79.2万円/㎡で最低値が約6.1万円/㎡となっています。海老名市の地価は、2018年と2019年で比べると1.2%上昇。人気エリアである海老名駅周辺では今後さらに値上がりすることが見込まれます。
再開発の影響で人口増加が予想されるため、マンションも多く建設されています。そのため、マンションの取引件数も増えており、価格も高騰する可能性があるでしょう。
土地をお持ちの方は値上がりを待ってから売るのも一つの手です。中古マンションをお持ちの方は、築年数や広さによっては早めに手放した方が良いでしょう。戸建てをお持ちの場合は、宅地にするなどの工夫が必要かもしれません。
海老名市の売却動向や売却相場の動き
海老名市での土地取引件数は2019年で1,894件、2年前の2017年では1,605件となっており徐々に増えています。マンションの取引は2019年で755件、2017年の334件からは2倍以上も増加。この数字から見ても海老名の不動産需要は高まっていると言えるでしょう。
再開発が進む中で地価の上昇も見込めるので、土地をお持ちの方は売る時期をしっかり見極めることが重要です。
参考)海老名市での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 2,400万円 | 2,800万円 |
75㎡ | 2,800万円 | 2,400万円 |
80㎡ | 2,700万円 | 3,200万円 |
85㎡ | 2,200万円 | – |
90㎡ | – | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 2,650万円 | 3,400万円 |
85㎡ | 2,500万円 | 3,200万円 |
90㎡ | 3,000万円 | 3,700万円 |
95㎡ | 3,050万円 | 3,600万円 |
100㎡ | 3,100万円 | 3,100万円 |
105㎡ | 5,600万円 | 3,500万円 |
110㎡ | 5,100万円 | 3,300万円 |
※2019年取引価格中央値
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 海老名市の人口と世帯は右肩上がり
- 子育て支援が充実、都心へのアクセスも良好のため、ファミリー需要がさらに見込める
海老名市はと聞くと、少し前までは「海老名サービスエリア」が有名でした。しかし、ここ数年の再開発のおかげで海老名のイメージは急変。海老名駅周辺には商業施設が充実しており、中心部から少し離れると公園や自然を楽しめる街として子育て世代を中心に住みたい街として選ばれています。
さらに海老名市では子育て支援にも力を入れており、中学卒業までは医療費が無料。所得制限も設けていません。より子育てしやすい街にするために保育園の整備も積極的に行っています。そのため、人口と世帯ともに微増ながらも右肩上がりを続けており、今後さらに需要が見込めるでしょう。
また、子育て世代に選ばれる理由の一つとして交通面の利便性の良さがあげられます。海老名駅からは、新宿・横浜まで乗り換えなしで通うことができます。都心に通勤する方にとっては子育てをしながらでも働きやすい環境と言えるでしょう。
海老名はまだ開発途中ですが、マンションや商業施設建設のための土地の需要が高まっているのは確かです。マンション売却を検討している方は、しばらくは寝かせておいても需要があるかもしれませんが、立地が良ければ多少の高値で売りに出したとしても言い値で購入が決まる可能性があります。
戸建てや土地をお持ちの方は、早めに売りに出すのも良いでしょう。築年数によっては、リノベーションをする、もしくは宅地にして売り出すと言った工夫が必要かもしれません。
いい不動産では、リノベーションやリフォームのご要望も受け付けております。
【売却のコツ】海老名市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 不動産を売るときには、地域特性に合わせた販売戦略が必要
- 海老名市は人口・世帯数ともに微増
- 交通の便の良さと再開発により、注目の街
地域特性を知るメリットとは?
地域特性を知れば、土地柄に合わせた販売戦略を練ることができます。不動産売買では不動産会社に全てを一任する方も珍しくはありませんが、戦略は売主も一緒に考えることがおすすめ。なぜなら居住者目線のニーズを戦略に盛り込むことができるからです。
人気のエリアやどのような不動産が売れているのかは、データである程度わかります。ただ、そのデータに売主が生活の中で感じることを盛り込むことで、よりターゲットに響く戦略を取ることも可能です。売り出し方やアピールポイントなど、居住者目線で魅力的に見せる方法を思いつくでしょう。
住み慣れた街であればあるほど、地域特性は知っておく必要があります。特に海老名市は再開発によって様相が大きく変化しました。街並みが変われば、求める不動産の特徴にも変化が出てくるでしょう。そのため、地域特性を知ることは不動産売買には非常に重要となってきます。
再開発や交通の便の良さから近年では、住みたい街ランキングでも海老名市の名前を見かけるようになったため、今後、さらに不動産需要が高まると予想されます。需要が高まれば、供給側の競争が激化するのは容易に想像できるでしょう。
他の売主が不動産会社に一任するところを、戦略を一緒に練るだけでも差をつけることができます。ただ、絶対的な答えはありませんので、まずはプロである不動産会社に相談して、信頼できる担当者を探してみましょう。
海老名市の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
海老名市は、神奈川県のほぼ中央に位置しており、西側には一級河川である相模川が流れ、海老名駅の東側には「史跡相模国分寺跡」と呼ばれる台地があり、自然と歴史が共存する街です。
海老名駅東口には市のシンボルとなった1/3サイズの七重塔があり、来訪者を出迎えてくれます。平成4年に市制20周年を記念して新な観光名所として建てられました。モデルとなったのが、3㎡ もある広々とした敷地を有する「史跡相模国分寺跡」にあったとされる高さ60m を超える七重塔です。
また海老名市といえばイチゴが有名です。海老名駅の南側を下っていくと「ストロベリーロード」と呼ばれるイチゴ農家が密集している地域があり、出荷量は県内一。特徴的な香りと甘さから高級品として知られています。
海老名でのイチゴ栽培は昭和5年から始まっており、昭和7年には15戸の農家が栽培をはじめ、7年後には約300戸に拡大。イチゴ狩りを楽しめる農園もあり、一部の農園では通路を広く取っているのでベビーカーでも楽しめるようになっています。
さらに近年の大規模都市開発により、海老名駅前には大型の商業施設が建設され、新築マンションも次々に分譲されているため、県内屈指のベッドタウンとして盛り上がりを見せています。
海老名市の人口推移
海老名市の人口は、2019年12月時点で13万3,914人、5年前の2014年の同月を見てみると12万9,271人で、比較すると4,643人(3.5%)増加しています。
世帯数は、2019年12月時点では5万7,411世帯、同じく5年前の2014年同月は5万2,834世帯となっており、4,577世帯(8.6%)の増加。この数字を見ると海老名市では緩やかに人口・世帯数が増えていると言えます。
神奈川県全体では、人口は1%、世帯数4.6%増加でほぼ横ばいです。このことから、海老名市では今のところ不動産需要はあまり高くないことが伺えます。
海老名市で人気のエリアは?
海老名で人気があるのはやはり海老名駅周辺です。海老名駅には3路線の乗り入れがあり、都心や観光地へのアクセスも良好。東側に続き西側でも再開発が進んだことで、駅周辺には商業施設が充実していて何でも揃います。
さらに東口と西口の間にある駅間エリアは、2016年から再開発工事が始まっています。2025年には31階建ての高層分譲マンション3棟や商業施設2棟、オフィスビル2棟が並ぶ予定です。
西口の並びに駅間エリアの再開発により、より注目度が増した海老名での昨年の不動産取引実績は1,431件です。2017年7月から2019年11月頃まではほぼ横ばいだった取引件数が、2019年12月から2020年3月にかけて急激に伸びています。
海老名市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- マンションの乱立に伴い、中古マンションは売買が厳しい状況に
- 子育て世代に人気があり、今後も需要が高まる可能性があるため、地価高騰の可能性
ポイント・注意点1
海老名市では再開発が進むに伴い、マンションの乱立が進んでいます。中古マンションをお持ちの方は、売り出し方の戦略を良く練らないと言うまでもなく新興マンションの勢いに押されてしまうでしょう。
ポイント・注意点2
駅周辺には大型の商業施設があり、都心や観光地への交通の便も良く、駅から少し離れれば自然があり、子育て世代に優しい住環境です。戸建て購入を考える方も少なくないでしょう。海老名市の中でも特に人気のある地域であれば、地価の高騰も期待できそうです。
もし土地をお持ちであれば、安値で手放すのではなく、動向を良く見極めた上で交渉すると高値で売ることができるでしょう。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、海老名市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 子育て支援の充実と交通の利便性が高いことで子育て世代に最適な環境
- 海老名市の地価は、2018年と2019年で比べると上昇傾向
- 海老名市は人口・世帯数ともに微増
- 新興マンションの乱立により中古マンションは厳しい状況
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性を理解し、相場を把握した上で戦略を練ることが重要です。そのためには信頼できる不動産会社との協力が必要不可欠。海老名市で不動産売却をお考えの方は、不動産売却の動向をリサーチしながら、地元の情報に詳しく信頼できるパートナー探しをはじめましょう。
いい不動産では、地元で評価の高い不動産会社1社のみをご紹介しております。一括査定サイトのように、複数の不動産会社から営業の電話が来ることはありません。
※一括査定はあくまで査定額を出すのみで、実際に売れる価格とは違います。どこの不動産会社を利用したとしても、売り出し価格は売主様が決めるものなので、査定額で不動産会社を決めることに大きな意味はありません。