- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 神戸市須磨区の地価は上昇傾向にある
- 兵庫県全体では地価の高いエリア
- 須磨区の人気エリアとそれ以外では地価に開きがある
神戸市須磨区は、神戸市の西部に位置し南側は海に面しています。中央部にある山々から南は阪神・淡路大震災による被害から復興を遂げた住宅地で、北部には住宅や公園・公共施設などが計画的に配置され、調和のとれた新興住宅地があります。
さらに近郊には田園風景を残す農業地域があり、さまざまな景色が森や川、海に囲まれている自然に恵まれた地域です。そんな神戸市須磨区における不動産情報について、地域特性の詳細や不動産を売却するときの注意点やポイントなどを紹介していきます。
神戸市須磨区の不動産動向
- 神戸市須磨区の地価は高めの傾向にある
- 取引件数は少なめで価格の変動が大きい
神戸市須磨区の住宅地価格の変動率は、2018年は0.2%増、2019年は0.1%増と、わずかながらも上がり続けています。世帯数も増え続けている状況があり、不動産は売りやすい地域と言えるでしょう。
ただし、神戸市須磨区は売買の取引件数は下がっている傾向にあり、価格の変動が大きいため、依頼する不動産会社とも相談しながら、売却の時期を見極める必要があるでしょう。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
神戸市須磨区の相場を知ろう
- マンションと一戸建ての売却額が上がっている
- 土地の売却価格は下落傾向にある
- 不動産の需要は一戸建てやマンションへ向いている
まずは神戸市須磨区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
神戸市須磨区の地価・不動産相場の推移
神戸市須磨区の地価は、2019年で13万8,663円/㎡となり、1年前と比較するとわずかに上昇。しかし、5年前の2014年は14万4,364円/㎡でしたので、3.97%下落していることになります。
2019年の不動産価格は、マンションと土地はともに上昇、一戸建ては下落しました。しかし、マンションも土地も上昇割合は高くはなく、一戸建ての価格も築年数によるわずかな差にすぎません。ほぼ価格の変動はないといってもいいでしょう。
保有している不動産が一戸建ての場合は上がるタイミングをチェックしつつ、マンションや土地も変動の状況を確認しながら売却に最も適した時期を見極めるようにしてみてください。
神戸市須磨区の売却動向や売却相場の動き
神戸市須磨区では近年、地価はわずかに上昇しているものの、5年前と比べると下落。しかし、ニュータウンや駅に近い地域は上昇傾向にあり、場所ごとに状況は異なります。
神戸市須磨区では、子育てを支援する環境づくりや、歴史・文学にゆかりのある史跡・名所、自然環境の魅力をさらに高める取り組みなどの計画を策定し、多くの人が「住みたい、住み続けたい」と思うまちづくりを目指しています。
今後、不動産の需要が増える可能性は十分にあるため、売却に向けた戦略を練ることで、より高い売却につなげることができるでしょう。
参考)神戸市須磨区での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 2,400万円 | 430万円 |
75㎡ | 3,100万円 | – |
80㎡ | – | – |
85㎡ | – | – |
90㎡ | – | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | – | – |
85㎡ | 2,350万円 | – |
90㎡ | – | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | 2,300万円 | 520万円 |
105㎡ | – | – |
110㎡ | 4,400万円 | 500万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 子育て・教育環境が充実
- 「まち育てサポーター」を公募し、まちづくりを推進
神戸市須磨区は、私設のこども図書館や子育てサロンなどが多く、子育てをする母親が集まって情報交換できる場が整えられています。子育ての環境が充実しているエリアといっていいでしょう。
教育施設も充実しており、公立の小中学校とともに伝統ある私立校も。高校では共学の進学校である須磨学園中学・高校をはじめ、いくつもの進学校やスポーツ強豪校、国際色のある高校など多彩で、進学に際して選択肢が多いのも特徴です。
ニュータウンでは人口減少や少子高齢化の進行による地域の担い手不足を解消するための取り組みも。まちづくりに関して経験や知識を持つ民間の人材を「須磨区まち育てサポーター」として公募する活動をしています。
このように、住み良い環境を目指す取り組みが積極的におこなわれることで、不動産の需要も高まる可能性があるでしょう。
参照:神戸市HP
【売却のコツ】神戸市須磨区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 不動産の魅力を最大限にアピールすることが大事
- 人気エリア以外は、積極的なアピールポイントを考える必要
- 都心へのアクセスが良い3つのエリアが人気
地域特性を知るメリットとは?
不動産会社を売る際の戦略は、不動産会社に任せきりにするのではなく、自分も一緒になって考えることが売却成功の秘訣です。買ってくれそうな相手は誰か、どのような手段なら買ってくれそうかなど、具体的な戦略を立てる必要があります。
不動産会社と協力しながら売却活動を行う際にも、売主が自ら魅力的なキャッチコピーをつくったり、写真撮影したりするなど行動してみましょう。地域特性を把握し、それに沿った戦略が立てられれば、より高い売却につながるでしょう。
特に神戸市須磨区の場合、駅に近い物件は人気で価格が上昇しているものの、それ以外は下落しています。あまり価格が上昇していない地域の不動産の場合は特に、ほかの魅力的な不動産との競争に勝ち抜くための販売戦略が重要です。
対象地域の特徴を分析し、買いたい人がどのような特徴か考えてみましょう。ただし、「こうでなければ」という確実な答えはありません。詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の担当者とじっくり相談することをおすすめします。
神戸市須磨区の地域特性や魅力
街の歴史と魅力
神戸市須磨区は縄文時代から人が居住していたとされる地域です。平安時代には「源氏物語」に描かれ、平安末期には源平合戦の舞台にもなりました。菅原道真が大宰府へ左遷される際に須磨に立ち寄り、それを慕った松が京から飛んできたという伝説も。須磨区にはこの伝説由来の「飛松」という地名が残されています。
また、須磨区には阪神間で唯一の自然海岸である白砂青松の須磨海岸や、須磨海浜公園をはじめとする緑豊かな美しい公園がたくさんあり、自然の中で子育てするには申し分のない環境にあります。
須磨アルプスや妙法寺川といった自然環境も身近にあり、板宿駅から神戸三宮まで30分という大都市にありながら自然とともに暮らせる魅力のある地域です。
神戸市須磨区の人口推移
神戸市須磨区の人口は、2015年には16万2,468人、 前回調査のあった5年前では16万7,475人で、 比較すると5,007人減となっています。須磨区では震災以降の人口減少が回復しておらず、将来的にもさらに減少すると予測されています。
2015年の世帯数は7万3,278世帯で、 前回調査のあった5年前の7万1,657世帯と比較すると1,621世帯の増加。 神戸市須磨区は人口は減り続けているものの、世帯は増えている状況です。人口の減少も大幅ではないため、住宅需要は増えていると考えていいでしょう。
神戸市須磨区で人気のエリアは?
神戸市須磨区は古くからの歴史がある須磨浦と、商店街で賑わう板宿、住宅や公園・公共施設などが計画的に配置されたニュータウンである北須磨という、3つのエリアが人気です。
須磨浦は歴史的史跡が多く、海や山に隣接して風光明媚な土地柄。レクリエーションも豊富で穏やかに暮らすには最適な地域です。板宿は大都市・神戸三宮へのアクセスが良く、利便性が高いことで人気があります。商店が多く賑わいがあり、下町的な暮らしができます。北須磨は自然と街が調和し、利便性も高いことで人気上昇中です。これらのエリアは今後も地価の上昇が予想され、より高い売却が期待できるでしょう。
神戸市須磨区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 人気のエリアは地価が上昇
- 能力の高い不動産会社選びがポイント
ポイント・注意点1
神戸市須磨区の地価はわずかに上昇傾向にありますが、人気エリアとそうでないエリアとでは地価に開きがあるのが特徴です。交通アクセスのいい板宿周辺やニュータウンでは上昇率が高く、人気エリアから外れた場所は下落傾向に。
人気のエリアは計画的なまちづくりも進み、これからも上昇傾向にあるでしょう。これらのエリア以外に不動産をお持ちの方は、積極的なアピールを考えることが必要になります。
ポイント・注意点2
不動産売却をする際の不動産会社の選定は慎重におこなうことが大切です。神戸市須磨区には、多くの不動産会社が立地しているため、比較検討にも時間を要するでしょう。
希望通りの形で不動産売却を実現するためには、さまざまな販売戦略を親身になって一緒に考えてくれる、実績豊富な不動産会社を見つけることが重要です。能力の高い不動産会社を見つけるために、不動産売買の実績はもちろん、必要な情報を提供してくれる対応力があるかどうかをしっかり見極めましょう。
情報収集をしっかりおこないながら、最適な不動産会社を選ぶことこそが売却成功への近道です。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと神戸市須磨区における街の地域特性や魅力、不動産売却に役立つ情報について紹介しました。
- 神戸市須磨区の地価はわずかな上昇傾向にある
- 住みやすい環境づくりへの取り組みがおこなわれている
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、神戸市須磨区の不動産売却における市況や相場を把握しながら、信頼できる不動産会社を見つけることが必要になります。売却に向けて自分自身が積極的に動くことも大切です。
不動産売却をお考えの方は、この記事も参考にして地域の特性をしっかり分析し、良きパートナーとなる不動産会社探しをおこないましょう。