- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 川西市は、大阪府との県境であり、大阪のベッドタウンである
- 中心地では次世代型のまちづくりがはじまっている
- 高齢化の進行により、人口は減少している
川西市は、兵庫県の東の玄関口、南東部にあり、大阪府との県境に位置する人口15万人の市です。川西市の中心から大阪駅まで、乗り換えなしの20分ほどで移動できる交通の利便性の高いエリアとなっています。
また、2020年現在、市の人口は15万7,080人で、人口のおよそ3割が65歳以上の高齢者が占めているため、少子高齢化が課題になっています。
川西市では、阪神大震災の2年後の1997年に建設された、川西池田駅と川西能勢口駅をつなぐペデストリアンデッキが有名です。遊歩道と線路・車道が分離されることで、駅前の交通が各段に改善され、両駅の往来が可能な通勤の利便性が高いエリアとして注目を集めてきました。
ここでは、川西市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
川西市の最近の様子
- 川西市の中央北地区では新しいまちづくりの計画が進んでいる
- 2018年に川西市低炭素型複合施設「キセラ川西プラザ」がオープン
- 「キセラ川西プラザ」は低炭素型建築物として、二酸化炭素の排出を抑えた建築になっている
川西市では、市中心部の川西能勢口駅に隣接する中央北地区で、新しい都市づくりを計画しています。民間活力導入と低炭素のまちづくりを目標に、次世代型複合都市の実現をめざしています。
2018年には市内最大の複合施設である川西市低炭素型複合施設「キセラ川西プラザ」を完成させました。「キセラ川西プラザ」は、ホールや公民館があり、市民の集いの場としての機能が期待されています。
また、この「キセラ川西プラザ」は低炭素型建築物として建設され、建築物環境性能評価制度(CASBEE)の最高評価となる環境性能Sランクを取得。二酸化炭素の排出を抑える次世代型の建築になっています。
このように、中央北地区を含む川西市の中心部地域は、次世代型のまちづくりが進む、住みやすいエリアとして人気を集めています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
川西市の相場を知ろう
- 川西市の最新公示地価は10万4,302円/㎡で、昨年より上昇している
- 2018年以降、新しいまちづくりの影響から、地価が回復傾向
- 川西市の不動産取引の中心は3LDKの中古マンション
まずは川西市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
川西市の地価・不動産相場の推移
川西市の最新の公示地価は10万4,302円/㎡(2020年1月調査)、昨年の公示地価10万2,788円/㎡と比較すると、1.4%上昇しています。
ただし、ピークだった2010年の11万7,639円/㎡と比較すると、11.3%と大幅な下落がみられます。しかし、2018年からスタートした新しいまちづくりの影響か、2018年以降、公示地価が上昇の兆しをみせているため、今後の地価上昇も期待されます。
川西市の売却動向や売却相場の動き
川西市の不動産売却動向を国土交通省のデータで調べると、2020年第一四半期(過去1年間のデータを含む)の取引件数は1,461件となっています。取引の多くは、駅からの距離が15分以内物件です。
しかし、大阪梅田駅まで直通の阪急宝塚本線の特急が停車し、川西池田駅までペデストリアンデッキでつながってい利便性の高い川西能勢口駅周辺は、駅からかなり離れたエリアでも取引が成立していて、人気の高さがうかがえます。
ここ数年の中古マンションの主な取引は3LDKが主となっていて、さらに、中古戸建ては100㎡以上のゆったりした住居の取引が多くみられます。また、駅から遠いエリアの場合は200㎡以上の広々とした物件の取引が多いようです。これらのことから、主にファミリー層を中心とした取引が多いことがわかります。
参考)川西市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
| 駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 |
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70㎡ | 1,200万円 | 1,300万円 |
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75㎡ | 2,100万円 | 1,600万円 |
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80㎡ | 2,400万円 | – |
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85㎡ | 3,900万円 | – |
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90㎡ | 2,600万円 | 850万円 |
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95㎡ | 2,450万円 | – |
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100㎡ | – | – |
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※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
| 駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 |
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80㎡ | 600万円 | 1,100万円 |
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85㎡ | 910万円 | 800万円 |
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90㎡ | 610万円 | 1,200万円 |
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95㎡ | 2,400万円 | 2,950万円 |
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100㎡ | 2,500万円 | 2,700万円 |
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105㎡ | 2,800万円 | 1,900万円 |
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110㎡ | – | 1,250万円 |
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※2019年取引価格中央値