- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 北海道の都市部集中化で札幌市は人口増加を続けている
- 札幌市はインバウンド需要を受けて地価が大幅上昇中
- 新型コロナウイルスの影響が懸念されている
1972年に日本最北の政令指定都市となった札幌市には、北海道総人口の4割近くにあたる190万人以上もの人が住んでいます。北海道では今現在も都市部への人口集中化が続いており、札幌市の人口は年々増加傾向にあります。
札幌市は10の区から成り立っており、東京23区の2倍近い1,120㎢もの広大な土地ゆえ、街ごとの環境や特徴に大きな違いがあります。買い物や交通網などの利便性が良く、都会的な日常生活が送れる中央区。美しく整備された新興住宅地が広がる東区、北区、西区。
低価格で広い土地が購入できて、日常的に自然と触れ合うことができる郊外の厚別区や清田区など。 近代的な市街地と、山脈や河川がダイナミックに広がる自然環境を併せ持つ、他にはない魅力的な街です。
2030年の冬季オリンピック開催候補地決定や北海道新幹線の札幌延伸、観光客の増加により都市部の再開発が進んでおり、近年は地価が上昇傾向にあります。 ここでは、札幌市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときにオススメの方法までご紹介していきます。
北海道札幌市の最近の様子
- 札幌市は外国人観光客の急増で活気立っている
- 厚別区で大きな開発プロジェクトが進行している
ここ数年、札幌市は外国人観光客が急激に増加しており、それに伴いホテルや商業施設の建設が進んでいます。北海道新幹線の札幌延伸の影響もあり、札幌駅を中心とした都市部の開発が活発です。
また、札幌市郊外の厚別区では、「新さっぽろ駅周辺地区まちづくり計画」の元、医療施設や商業施設、ホテル、教育施設、高層マンションなどが次々と着工し、大々的な再開発が進んでいます。
厚別区は今後、学生や若い世代の人口増加が見込まれます。 しかしながら、インバウンドによって支えられてきた札幌市の景気は、新型コロナウイルスにより大きなダメージを受けています。今後もコロナウイルスの影響はしばらく続きそうで、札幌経済へのダメージが心配されています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
北海道札幌市の相場を知ろう
- 札幌市の不動産は商業地・住宅地ともに大幅上昇中
- 最も地価が高いのは中央区で、ファミリー向けマンション物件が人気
- 厚別区・手稲区・白石区の上昇率が高い
まずは北海道札幌市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
北海道札幌市の地価・不動産相場の推移
札幌市の2020年現在の住宅地公示価格は7万8,800円/㎡、商業地公示価格が32万1,300円/㎡です。外国人観光客の増加によるホテルの建設ラッシュや、新幹線開通に伴う駅周辺の再開発等の影響で、商業地は1年前と比較して10.2%上昇しています。それに伴い住宅地も上昇していて+7.1%となっています。
住宅地として最も公示価格が高いのは中央区の17万1,100円/㎡、次いで豊平区の10万2,400円/㎡。上昇率では、新興住宅地の開発や、駅近の高層マンション開発が盛んな厚別区の+10.5%、次いで手稲区の+9.9%、白石区の+9.2%の順で大きく動いています。
北海道札幌市の売却動向や売却相場の動き
札幌市の中でも最も人気の高い中央区では、昨年1年間、中古住宅物件だけで600件近い取引が行われています。都市部では、ロードヒーティングの設備が整っていて雪かき不要なマンションに人気が集中しており、2LDK~3LDKのファミリー向けマンション物件の取引が圧倒的に多くなっています。
地価上昇率が高い厚別区では、戸建てとマンションの取引件数に開きは無く、どちらも敷地面積や間取りが広い物件が人気です。築浅物件の取引は少なく、築10年以上の住宅が多く取引されています。しかし北海道胆振東部地震による液状化現象で、清田区の一部では地価が下落しています。
参考)北海道札幌市での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
40㎡ | 935万円 | 180万円 |
50㎡ | 650万円 | 380万円 |
60㎡ | 1,200万円 | 840万円 |
70㎡ | 1,500万円 | 980万円 |
80㎡ | 2,300万円 | 1,500万円 |
90㎡ | 2,400万円 | 1,700万円 |
100㎡ | 2,950万円 | 2,700万円 |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
60㎡ | 1,800万円 | 900万円 |
70㎡ | 890万円 | 785万円 |
80㎡ | 1,300万円 | 780万円 |
90㎡ | 2,700万円 | 1,200万円 |
100㎡ | 3,100万円 | 2,000万円 |
150㎡ | 2,700万円 | 1,600万円 |
200㎡ | 2,350万円 | 2,200万円 |
※2019年取引価格中央値