- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 船橋市は東京のベッドタウン。特に船橋駅周辺が人気
- 地価は上昇傾向、単身向け物件も増加傾向
- 交通アクセスや再開発計画を意識した不動産売却がおすすめ
船橋市は首都東京から快速列車で約25分、高速道路で約30分と東京への通勤や通学する層に人気です。鉄道路線も充実しており、中心となる駅は船橋駅で1日の平均乗降人員は約11万人です。
路線バスや高速バス、高速道路もあり、成田空港・羽田空港へのアクセスも充実しています。鉄道網の発達が市の成長を支えてきました。船橋市は全般的に平坦であり、比較的温暖な海洋性気候です。農地は市域の約17%、内湾漁業や工業もおこなわれています。
また、人気のテーマパーク全国TOP10にランクインした市営の「ふなばしアンデルセン公園」があり、自然と調和した暮らしやすい街です。ここでは、船橋市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
船橋市の最近の様子
- 船橋市は2003年に中核市に移行した
- 船橋市は立地適正化計画制度を制定し、町の再開発を進めている
千葉県北西部に位置する船橋市は2003年に中核市に移行しました。千葉県内においては千葉市に次いでトップクラスの人口規模を誇ります。船橋市は東京のベッドタウンでありながら、国内有数の商業地域でもあります。
船橋市は、現在策定中の「次期都市計画マスタープラン」との整合を図りながら、「立地適正化計画制度」を制定し推進中です。2017年8月、渋滞緩和を目的としたJR船橋駅南口と本町通りをつなぐ都市計画道路3・4・11号線が開通しました。
2018年2月、船橋駅南口再開発事業の一環としてJR船橋駅直結のショッピングセンター「シャポー船橋南館」とホテルが開業、南館の2階にペデストリアンデッキが接続しているため、駅への利便性が向上しました。
2020年3月、船橋駅始発の東武アーバンパークラインが全線で急行列車を開始したため、通勤や通学が便利になりました。同年8月、高速道路・京葉道路(上り線)武石IC~船橋IC間で、付加車線が設置されたため、渋滞の緩和や、交通の安全性が期待できます。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。
納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
船橋市の相場を知ろう
- 船橋市の公示地価は上昇を続けている
- 船橋駅周辺や京成船橋、西船橋の上昇率が特に高い
- 千葉県の平均と比較すると、土地相場は高め
- 主力は3LDKのファミリー向けマンション
- 船橋市の戸建ては2,000万円~3,500万円前後
- 中古マンションは2,000万円~3,200万円前後
まずは船橋市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
船橋市の地価・不動産相場の推移
船橋市の2020年の公示地価は平均で20万5,208円/㎡となっています。船橋市のほとんどの場所で土地相場は上昇しており、特に船橋駅周辺や京成船橋、西船橋の上昇カーブはかなり高くなっています。
相場に関しては、土地の相場は上昇傾向、中古マンションの相場は2018年と比較すると下落していますが5年前の2015年と比較すると上がっています。中古一戸建ては、2018年と5年前の2015年よりも高くなっています。
千葉県平均の1㎡当たりの平均取引価格と比較すると船橋市の平均取引価格は高めで、千葉県の賃貸住宅における平均空室率と比較すると船橋市は低めです。
近年の取引物件は3LDKタイプが主流ではありますが、単身者用のワンルーム物件も増加しています。船橋は都内へのアクセスもよく、利便性に優れていますので、不動産投資のために購入されている方もいるかもしれません。
船橋市の売却動向や売却相場の動き
船橋市の土地の取引件数は年間約8,000~8,500件前後で、千葉県全体の約1割を船橋市が占めています。船橋駅、東船橋駅、新船橋駅、船橋日大前駅に近い物件や習志野エリア、高根エリア、三咲エリアの取引が盛んです。
土地のみの取引価格(総額)の厚い層は1,500万円~2,500万円前後、土地と建物は2,000万円~3,500万円前後、中古マンションは1,900万円~3,200万円前後でした。
土地と建物の取引件数が多い物件は、最寄駅まで20分以内の物件、中古マンションは、間取りが3LDK、次いで2LDK、最寄駅まで10分以内の物件の取引が多くみられました。船橋市の立地適正化計画の区域内容や開業予定の新駅付近の地価の動向も見逃せません。
参考)船橋市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
| 駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 |
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70㎡ | 2,350万円 | 1,500万円 |
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75㎡ | 3,100万円 | 1,500万円 |
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80㎡ | 3,400万円 | 2,750万円 |
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85㎡ | 3,100万円 | 2,625万円 |
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90㎡ | – | 2,800万円 |
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95㎡ | 3,600万円 | 2,550万円 |
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100㎡ | – | 2,000万円 |
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※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
| 駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 |
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80㎡ | 2,000万円 | 1,100万円 |
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85㎡ | 3,500万円 | 2,900万円 |
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90㎡ | 2,450万円 | 1,600万円 |
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95㎡ | 3,450万円 | 3,600万円 |
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100㎡ | 3,300万円 | 2,600万円 |
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105㎡ | 3,200万円 | 2,450万円 |
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110㎡ | 2,950万円 | 2,750万円 |
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※2019年取引価格中央値