- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 新たに世帯を持った層が不動産を購入する可能性が高い
- 坪単価は大きく変化していないが相対的に安くなっている
- 賃貸マンションが値下がりしておりマンション価格に影響する可能性がある
千葉市若葉区は、中心部へのアクセスが良いだけでなく、自然環境が豊かで、古くからの時代を感じさせてくれる遺跡などを楽しめる地域でもあります。そのため、働きながらゆったりとした環境で暮らしたいという人から人気を集めている場所です。
ここでは、千葉市若葉区の不動産事情や地域特性、不動産を売るときの注意点やポイントを紹介していきます。
千葉市若葉区の近年の変化
- 千葉市若葉区の土地の価値は10年程度横ばい
- 世帯数が増えているため新世帯向けの販売戦略が重要
千葉市若葉区は、2010年以降で土地の価格がほとんど変わっていない地域です。千葉県全体の土地の価格が2018年よりもわずかに上昇していることから、千葉市若葉区の土地の価格は総体的に下がっていることになります。
実際、千葉県若葉区の土地の値段の相場は7万9,315円/㎡となっており、千葉県全体の土地の値段が12万円前後であるため、手頃な価格の土地であるといえるでしょう。
千葉県若葉区の人口は2015年には15万1,078人と5年前よりはわずかに減少しているものの、世帯数は6万2,773世帯と5年前よりも1200世帯以上増加しています。
このことから、新たに世帯を持った層が不動産を購入しようと考えるケースが増えると予想されるため、ターゲットを絞った販売戦略を練る方法を検討しましょう。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
千葉市若葉区の相場を知ろう
- 土地の価格は千葉県の中でも手頃な価格
- マンションの売却価格が今後も上昇していくと考えられる
- 不動産のエリアや築年数によっては高額で売却できることも
まずは千葉市若葉区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
千葉市若葉区の地価・不動産相場の推移
千葉市若葉区の土地の価格は千葉県内でも手頃な価格になっています。しかし、都賀駅周辺では7,000万円を超える価格で土地が取引されている事例もあり、同じ若葉区の中でもエリアによっては魅力的な金額で売却できる可能性があるのです。
地価の推移としては千葉県全体の推移と比較すると安定している地域ではあるため、市場の動向を注視しながら慎重に売却する時期を見極めていきましょう。
千葉市若葉区のマンションと一戸建ての相場はどちらも上昇傾向にあります。しかし、土地に関しては売却価格、取引実績とも減少しています。土地の売却を考えている方は、今後の変化を注視して値上がりするタイミングで行動に移すと良いでしょう。
千葉市若葉区の売却動向や売却相場の動き
千葉市若葉区の土地の価格は横ばいになっていますが、売却価格でみると、2018年は1,800万円程度で売却されているのに対して、2019年は売却価格が1,200万円まで落ち込んでいます。
年度によって土地の売却価格が大きく変化することから、今後の不動産価格の推移をしっかりと分析していきましょう。もし自分自身で市場の分析が難しいようであれば、不動産会社に協力を依頼するのも方法のひとつです。
一方、千葉市若葉区の一戸建ては過去5年で売却価格が少しずつ上昇してきています。このエリアでは新築3年未満の一戸建てや駅からアクセスの良い物件が人気を集めているため、売却価格が高くなりやすい傾向にあります。
また、千葉市若葉区のマンションに関しては売却価格が上がっています。千葉県全体のマンションの売却価格が上昇していることも考えると、今後さらに高値でマンションが取引されることが予想できそうです。
参考)千葉市若葉区での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
専有部分面積70㎡ | 専有部分面積75㎡ | 専有部分面積80㎡ | 専有部分面積85㎡ | 専有部分面積90㎡ | 専有部分面積95㎡ | 専有部分面積100㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | – | 820万円 | – | – | – | 1,100万円 | – |
駅徒歩10分以上 | 790万円 | 1,600万円 | – | – | – | 1,900万円 | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
延床面積80㎡ | 延床面積85㎡ | 延床面積90㎡ | 延床面積95㎡ | 延床面積100㎡ | 延床面積105㎡ | 延床面積110㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩15分以内 | – | – | 2,800万円 | 2,550万円 | 2,200万円 | 2,600万円 | 3,000万円 |
駅徒歩15分以上 | – | 320万円 | 2,200万円 | 1,300万円 | 3,600万円 | 2,500万円 | – |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 千葉市内ではマンションの売却価格は中間程度
- 賃貸マンションの相場が千葉市内で最安、マンション販売価格への影響も
千葉市若葉区は、2019年のマンションの売却価格が千葉市全体でみるとリーズナブルな値段になっています。とはいえ、花見川区や稲毛区よりも相場が高くなっているため、思った以上にマンションが安く値付けされてしまう心配はないでしょう。
しかし、賃貸の面でみると、千葉市若葉区の賃貸相場は千葉市の中で最も安くなっており、不動産の購入を検討している人の中には賃貸マンションを優先的に選ぶ人が増えてくる可能性があります。
築年数や不動産の規模にもよりますが、場合によってはマンション価格が下落する可能性もあるため、不動産情報をタイムリーに入手して、適切な時期に販売できるような準備を進めておくことが大切です。
【売却のコツ】千葉市若葉区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 今後の都市開発によって不動産の価値が上がる可能性がある
- 通勤だけでなく通学しやすい地域特性があり、子育て世代に適したエリア
- 人口が減少しているが世帯数は増加しているため、販売対象を絞った戦略も必要
地域特性を知るメリットとは?
多数の住宅団地が立ち並ぶ千葉市若葉区。泉中央病院や千葉中央メディカルセンターなど、地域医療を支える重要な拠点が存在している地域でもあります。
また、総武本線や成田線など都心から千葉県各地へと結ぶ重要な公共交通機関も整備されている場所で、通勤や通学、レジャーなどを楽しむにはうってつけです。
このような地域特性を活かしながら、あなたが売却しようとしている不動産と結びつけておけばで、買い手に対してしっかり魅力をアピールできるようになります。
千葉市若葉区の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
千葉市若葉区は、戦後になって都賀駅として発展してきました。東金街道沿いの旧泉町が編入されることで成り立った地域。2つの地域が合わさった形となっているため、それぞれ生活圏が異なっているのが特徴です。
都心に近いエリアとして時代とともに人口が増加し、1992年には千葉市の政令指定都市として若葉区が成立しました。通勤通学に便利であるとともに、ショッピングや移動にも便利なので高齢者世帯も住みやすい地域となっているのが魅力です。
千葉市若葉区の人口推移
千葉市若葉区の人口は、2015年は15万1,078人となっており、5年間で500人程度の人口減少がみられています。一方で、世帯数は6万2,773世帯と5年間で約2%増加しているため、少子高齢化の影響を大きく受けているようです。
新たな世帯が増えていることを考えると、今後は新世帯向けに不動産の魅力をアピールするなど、対象を絞った販売戦略が大切になってくるでしょう。
千葉市若葉区で人気のエリアは?
千葉市若葉区では、都賀駅周辺が特に人気です。学校が集中しているため、子育て世帯には暮らしやすい環境です。公園も多いため子どもだけでなく大人も、気分転換しながらのびのびと暮らせるところも魅力です。
また、JR総武本線や千葉都市モノレールも停車すること、千葉駅まではバスでも行けることから、遠方への通勤や通学にも便利な地域です。
千葉市若葉区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 不動産価値の変化をタイムリーに把握しておくことが大切
- 納得のいく売却をするためには能力の高い不動産会社を選ぶ必要がある
ポイント・注意点1
近年問題視されている空き家率について注視することは、今後不動産売買をスムーズに行えるかどうかに関わります。千葉市若葉区においては、2018年の空家率が5.7%と5年間で約8%も減少している状況です。
世帯数が年々増加していることやマンションの売却価格が上昇していることを踏まえると、今後はマンションを中心とした不動産の価格が上昇していくことが見込めます。
ただし、人口減少に歯止めがかからなかった場合や新型コロナウイルスの影響などにより、不動産価値が大きく変動する可能性があるため、時代の変化とともに不動産価値の変化をタイムリーに把握しておきましょう。
ポイント・注意点2
あなたが納得のいく価格で不動産を売却するためには、能力の高い不動産会社をみつけることが重要になります。千葉市若葉区においては、不動産会社の数が1万世帯あたり約6.6店舗存在しているため、全国的にみて不動産会社の店舗数が多い地域です。
能力の高い不動産会社をみつけるためには、複数の不動産会社を比較することが大切です。地域情報に精通しているか、必要な情報をすぐに提供してくれるか、といった内容を確かめた上で、正式に不動産の売却サポートを依頼するようにしましょう。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、千葉市若葉区での不動産売却に役立つ相場情報や地価推移、街の特徴などを紹介しました。
- 不動産が持つ魅力を明確にしておく
- 不動産会社と一緒に販売戦略を練っていく
- ターゲットを明確にして売却準備を進めていく
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、あなたが売却しようとしている不動産に、どのような魅力があるのかを明確にしておくことが大切です。買い手に伝わるような画像やキャッチコピーを考え、不動産会社の担当者と一緒に戦略を練っていくようにしましょう。
不動産会社に売却までの一連の流れを任せるのもひとつの方法です。しかし、不動産会社によっては売却しようとしている不動産の魅力や、地域の特性を踏まえたアピールができない可能性もあります。
どのような層を対象として不動産の購入を促していくのか、交渉の段階で譲れるポイントと譲れないポイントはどこなのか、といった内容をはっきりさせた上で、納得のいく不動産売却を目指しましょう。