【2020最新版】札幌市中央区で高く不動産を売却するコツと地域情報・相場を知ろう

札幌市中央区で高く不動産を売却するコツと地域情報・相場
  • 地価相場やマンション・一戸建ての売買相場を知ることが大事
  • 札幌市中央区の地価は年々上昇している
  • インバウンドによる不動産相場上昇の恩恵を受けるも今後の見通しは不透明

札幌市中央区は北海道の中心地であり、住むだけで都会的な生活を満喫できるエリアです。札幌駅をはじめとした公共交通機関が充実し、官公庁やオフィス街、大規模商業施が集積しています。このエリアは地下街が充実しているため、天候を気にせずに通勤やショッピングなどを楽しむことができるのも特徴です。

北海道で最も地価が高く人口の増加が続いていることから、今後の地価高騰も期待できるエリアとして注目されています。

今回は札幌市中央区の不動産事情や地域特性、不動産を売却するための方法について解説していきます。

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札幌市中央区の近年の変化

  • 北海道は中古物件の流通比率が高い
  • 札幌市中央区は北海道で最も高く、坪単価が急上昇している

北海道の不動産相場は全国平均と比較すると低く、北海道の平均坪単価は13万9,000円です。北海道における新築と中古物件の流通比率は7:1となっており、首都圏の20:1と比べると多くの中古物件が流通していることがわかります。

札幌市中央区は北海道の中で最も相場が高いエリアです。札幌市中央区の土地相場は坪単価67万4,000円で札幌市内の他のエリアに比べても倍以上で推移しており、北海道平均と比較すると4倍以上の差があります。

札幌市中央区はここ数年で相場が急騰しており、特に2018年から2019年にかけての坪単価の上昇率は17%と、非常に高い伸び率を示しているエリアです。

不動産売却の流れを把握しましょう

まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。

不動産売却の流れ

Step1:相場を調べる
 ▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。

Step2:不動産会社に査定を依頼する
 ▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。

Step3:不動産会社と契約を締結する
 ▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。

Step4:不動産の売却を始める
 ▶実際に不動産を売りに出します。Step5︓売却・引き渡し

Step5:売却・引き渡し
 ▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。

不動産売却の際に重要なのは、「地価相場やマンション・一戸建ての売買相場はどれくらいなのか」という相場感を把握することです。

自分が所有している不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定すると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。

札幌市中央区の相場を知ろう

  • 札幌市中央区の平均相場は坪単価67万4,664円/坪で前年比17%の高騰
  • 坪単価は北海道で高く、北海道平均の約4倍の価格
  • 人口増加率は北海道でトップクラス。引き続き相場の上昇が期待できる

まずは札幌市中央区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!

札幌市中央区の地価・不動産相場の推移

札幌市中央区の2019年の地価は、2019年時点では20万4,086円/㎡ (67万4,664円/坪)。2018年と比べると17.57%高くなっています。5年前にあたる2014年との比較では62.64%も高くなっています。北海道全体と比較しても、地価は高いエリアであるといえます。

北海道全体の人口は横ばいで推移していますが、札幌市中央区の人口は1995年以来増加を続けており道内の市区町村で最も人口の多いエリアです。都心で働きながら生活する「職住近接※」が都市部のトレンドとなっていることから、相場は今後も上昇していくことが期待できます。

一方で、 駅直結や駅徒歩1〜2分の相場が上昇傾向にあります。2020年の公示地価で確認をすると、札幌市中央区の中で土地相場が最も高かった場所は南1条西4丁目の坪単価の 1,719万(520万円/㎡)でした。一方、土地相場が最も低かった場所は宮の森2条の坪単価13.5万円(4万円/㎡)です。

※職住近接…職場の近くに住居を構え、通勤時間の削減や利便性の高い都心で生活するライフスタイル。通勤混雑の緩和のために国土交通省も推奨している。

札幌市中央区の売却動向や売却相場の動き

北海道の不動産の傾向として、取引される土地や建物が非常に広大な専有面積を有していることが挙げられます。例えば札幌市中央区で売却される一戸建ての専有面積の平均は、札幌の中心地であるにも関わらず445㎡と広大です。これは東京都の一戸建ての専有面積の平均136㎡の約3倍にあたります。

参考)札幌市中央区での直近の取引価格情報

■中古マンションなど(駅距離基準値:10)

専有部分面積70㎡専有部分面積75㎡専有部分面積80㎡専有部分面積85㎡専有部分面積90㎡専有部分面積95㎡専有部分面積100㎡
駅徒歩10分以内3,750万円2,950万円2,750万円2,200万円3,600万円3,300万円3,900万円
駅徒歩10分以上1,300万円2,900万円1,900万円3,250万円2,550万円

※2019年取引価格中央値

■戸建て(駅距離基準値:15)

延床面積80㎡延床面積85㎡延床面積90㎡延床面積95㎡延床面積100㎡延床面積105㎡延床面積110㎡
駅徒歩10分以内3,200万円5,500万円4,400万円6,100万円3,600万円
駅徒歩10分以上3,000万円2,300万円

※2019年取引価格中央値

参照:国土交通省「土地総合情報システム」

不動産価格に影響を与えそうな出来事

  • 北海道中央区の相場上昇は、インバウンドによる商業施設開業が影響
  • 新型コロナの流行によるインバウンドへの打撃により先行きは不透明

札幌市中央区の相場高騰は、インバウンドの増加によって中央区に多くのホテルや商業施設が建設されたのと同時期に始まっています。

これは、商業施設の相場高騰が住宅相場にも影響を与えた結果とも考えられますが、新たに建設されたホテルや商業施設で働く人が、勤務地から近い場所に好んで住むようになったこととも関連があるでしょう。

北海道はインバウンドの増加によって特に恩恵を多く受けた地域のひとつですが、一方で新型コロナウィルス感染症の感染拡大により、これまで通りの上昇相場が維持できるかどうかは不透明です。

インバウンドの恩恵が大きかった分、今回の新型コロナウィルス感染症の感染拡大による渡航者の激減は北海道の経済にも大きな影響を及ぼすとみられており、社会情勢の変化によっては不動産相場が下落に向かう可能性もあります。

【売却のコツ】札幌市中央区で高く売るために地域特性を把握しよう

  • 北海道中央区は北海道の都心でオフィス街や商業施設、住宅街と異なる性格をもった地域がある
  • 人口は増加傾向で推移しており、今後も増加が期待できる
  • 交通利便性が札幌市内で最も高く、移動が便利な地域

地域特性を知るメリットとは?

不動産の売却を検討している場合、地域相場や不動産を魅力的に売却するノウハウを持っている担当者に任せることができますが、内覧対応など売主として対応しなければならない場面もあります。

このような場合、地域や物件についてよく知っている売主だと不動産の魅力を最大限にアピールできるはず。そう考えると、地域特性をアピールできるような写真やキャッチコピーを作っておくことが大切だと言えます。

札幌市中央区で不動産を売却する場合、人気エリアにつき多くの購入希望者が問い合わせてくる可能性があります。そこで、魅力的に物件を紹介できるようになるためにも、まずは地域特性を把握しておきましょう。

札幌市中央区の街の魅力

街の歴史と魅力

札幌市中央区は北海道の政治・経済の中心であり、北海道庁や札幌市役所、官公庁の出先機関や企業の本店・支店が集積しています。

区の東部に札幌駅や北海道庁をはじめとした官公庁街やオフィス街が位置し、札幌市営地下鉄円山公園駅より西のエリアには高級住宅街として知られる円山や宮の森があり、この地域は道外からの転勤者が多いエリアです。

都心には多くのオフィスビルや商業施設、タワーマンションが林立する一方で、閑静な住宅街や山間部まで、区内に異なる表情をもったエリアがさまざまにあるという点が魅力といえるでしょう。

札幌市中央区の人口推移

札幌市中央区の人口は2010年は22万189人、2015年は23万7,627人と年々増加しており、2020年には24万6,952(2020年6月1日現在)まで人口が増えています。札幌市中央区の人口は北海道の市区町村の中で最も多く、人口増加率もトップクラスです。

北海道全体の人口が横ばいで推移していることを考えると、北海道でも都心に人口が集中する傾向にあるといえるでしょう。

今後も職住近接による都心集中のトレンドが続くようであれば、区内の人口は増加し続けることが予想でき、相場も上昇することが期待できます。

参照:札幌市「推計人口」
※2010年・2015年は10月1日時点

■札幌市中央区の交通利便性

札幌市中央区は北海道中で最も交通利便性の高いエリアです。特に鉄道の利便性が高く、札幌市内を走る3路線の札幌市営地下鉄が全て乗り入れており、札幌市電の環状線も日常生活には欠かせません。また、札幌の中心駅である大通駅や札幌の玄関口とも言えるJR札幌駅など、札幌市内の主要駅は全て中央区内に立地しています。

碁盤の目状に整備された道路網は交通渋滞を緩和する役割を果たしており、車での移動もスムーズです。

札幌市を一望できる藻岩山は中央区に位置し、藻岩山まで登る札幌もいわ山ロープウェイの乗車場もあり、レジャーや観光にも活用できます。

札幌市中央区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点

  • より良い不動産会社を見つけるために売主も地域特性を把握しておく
  • 空き家率が高く、戸建物件を所有している場合には注意が必要

ポイント・注意点1

札幌市には非常に多くの不動産会社があり、1万世帯あたりの不動産会社の店舗数は26件と全国的にみて高い水準です。物件をより高く売却してくれる不動産会社を見つけるためには、不動産会社の販売実績や得意な物件、販売戦略などを比較することが大切でしょう。

また、どの担当者が担当するのかも重要です。しっかりと自分自身が不動産売却に対する知識を持ち、相場を把握した上で担当者側の見解や販売戦略のアドバイスを受けると良いでしょう。的確なアドバイスや納得できる販売戦略を立ててくれる不動産会社と媒介契約を結ぶことが、高く不動産を売却するためのポイントです。

ポイント・注意点2

札幌市中央区は世帯数が増加しているため住宅需要が増えていると考えられますが、同時に空き家率が2018年時点で20.3%と高い割合で推移しています。札幌中央区の空き家は増加傾向なので、今後も空き家が増えていく可能性は否定できません。

世帯が増加しているにもかかわらず空き家が増えているという事は、流入してくる世帯の多くは単身世帯かマンションや新築の物件を好む世帯が中心であると推測できます。戸建物件など所有している物件によっては、購入希望者とのニーズが合わずなかなか売却できない可能性があるため、売却時の売り出し価格設定や販売戦略をしっかりと決めて売りに出す必要があるでしょう。

まとめ

  • 札幌市中央区の平均相場は坪単価674,664円/坪で前年比17%の増加
  • 人口増加率は北海道でトップクラス。引き続き相場の上昇が期待できる
  • より良い不動産会社を見つけるために売主も地域特性を把握しておく

本記事では、不動産売却の基本的な流れと、札幌市中央区での不動産売却に役立つ相場情報や地価推移、坪単価、街の特徴などを紹介しました。

不動産をより高く売却するためには、基礎的な知識や相場を把握した上で不動産販売会社とコミュニケーションを取り、効果的な販売戦略を立案してくれる不動産会社を選ぶことが大切です。ぜひ、より良い不動産会社を見つけて理想とする価格や売却方法で不動産を売却していきましょう。

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