- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 札幌市白石区の地価は年々上昇している
- 都心からのアクセスの良い自然に囲まれたエリアが魅力
- 一戸建てや土地よりもマンションの売却価格が上昇している
札幌市白石区は、豊平川を挟んで札幌の都心と隣接しているエリアで、都心へのアクセスが良いにもかかわらず土地が比較的安価なことから、単身世帯からファミリー世帯まで幅広い層に人気のあるエリアです。
かつては空き家の目立つ地域でしたが、再開発により住民が増え、今では北海道の平均よりも空き家率が低くなっています。地価が上昇していることから、不動産の売却を考えている場合にはより高い金額での売却が期待できるエリアです。
そんな白石区で不動産を売却したい場合、どのように進めていけばよいでしょうか。ここでは、白石区で高く不動産を売却する方法について紹介していきます。
札幌市白石区の近年の変化
- 札幌市白石区は北海道の中でマンションの流通が活発なエリア
- 隣接する中央区の相場と比較すると半額程度の坪単価
- 5年で地価が20%以上上昇している人気エリア
まずは、札幌市白石区の不動産動向について解説していきます。札幌市白石区はマンション・戸建共に同じような比率で売却されており、戸建の売買比率が高い北海道の中では比較的マンションが流通している地域といえるでしょう。
不動産相場は北海道平均と比べると高いものの、隣接している中央区と比べると半額程度の価格です。都心へのアクセスが良好にもかかわらず相場が安いことから近年は人気が急上昇しており、それに伴って相場も上昇傾向にあります。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得行く金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
札幌市白石区の相場を知ろう
- 札幌市白石区は1年間で平均相場が約8%上昇している人気のエリア
- 相場はマンション、戸建ともに順調に上昇
- 公示地価は白石駅前を中心に上昇しており、都心と遜色ない地価の場所も
まずは札幌市白石区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
札幌市白石区の地価・不動産相場の推移
札幌市白石区の地価は、2018年と2019年で比べると8.68%高くなっています。2019年時点では 8万3,680円/㎡です。そこから5年前にあたる2014年と比較すると、21.34%と大幅に高くなっています。北海道全体と比較しても、地価は高いエリアであるといえます。
2019年時点の地価を見てみると、札幌市白石区の売却相場の平均は前半期と比較して、マンションは190万円の増加、戸建は645万円の増加です。一方、土地は1,323万円の減少ですが、これは専有面積が99㎡減少していることが理由と考えられます。
札幌市白石区は相場が上昇傾向にあるので、不動産を売却するには良い市況といえるでしょう。
札幌市白石区の売却動向や売却相場の動き
札幌市白石区の不動産売却の傾向として、北海道の中では比較的マンションが多く流通している傾向が挙げられます。
マンションの売却動向は、平均として築年数24年、専有面積72㎡のマンションが1,542万円で取引されています。一方、戸建の平均は、築年数20年で専有面積が208㎡、売却価格は3,767万円です。
売却価格は、マンション・戸建てともに上昇しており、住宅需要の増加が期待できる状況下では、物件によりさらなる高値での売却も期待できます。
札幌市白石区の人口は緩やかに上昇傾向を維持しており、今後空き家率の減少に伴って住宅需要は高まっていくとみられています。不動産相場はさらに上昇することが期待できるでしょう。
参考)札幌市白石区での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
専有部分面積70㎡ | 専有部分面積75㎡ | 専有部分面積80㎡ | 専有部分面積85㎡ | 専有部分面積90㎡ | 専有部分面積95㎡ | 専有部分面積100㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 1,750万円 | 1,900万円 | 2,500万円 | 2,000万円 | 1,900万円 | 1,700万円 | 2,500万円 |
駅徒歩10分以上 | 650万円 | 970万円 | 1,200万円 | 1,650万円 | – | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
延床面積80㎡ | 延床面積85㎡ | 延床面積90㎡ | 延床面積95㎡ | 延床面積100㎡ | 延床面積105㎡ | 延床面積110㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 840万円 | 2,250万円 | – | 2,500万円 | 3,100万円 | 3,100万円 | 3,000万円 |
駅徒歩10分以上 | 600万円 | 720万円 | 1,700万円 | 2,400万円 | 2,900万円 | 3,100万円 | 3,000万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 大谷地流通業務団地の整備により地価の上昇に期待
- 白石駅前でも再開発が計画されており、生活利便性の向上が期待できる
札幌市内は、計画的に市街地再開発事業が行われており、白石区においても菊水や東札幌で再開発が行われ、地域に高層マンションが立ち並ぶようになりました。
今後、白石区内では「札幌圏都市計画」により、大谷地流通業務団地(大谷地流通センター)の整備を促進することが計画されています。
この計画は、札幌圏の工業製品や農産物などの生産品を集積する倉庫として設置された流通センターの機能を強化し、より効率的に北海道で生産された製品を全国各地へ送り出すための整備計画として位置づけられています。
流通センターで建物の建て替えが行われたり最新の機材が設置されることになれば、それらは固定資産税として反映され地価にも影響します。地価が上昇すると、それに伴って地域全体の相場が上昇するため、整備事業によって白石区全体の不動産相場に良い影響を与えることが期待できます。
また、白石駅周辺も「札幌圏都市計画」では整備促進地区に位置づけられており、再開発が計画されています。再開発によってさらに生活利便性が高まることで白石区の価値や利便性はさらに高まっていくでしょう。
【売却のコツ】札幌市白石区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 札幌市白石区は都心に隣接しながらリーズナブルな不動産相場で人気上昇中
- 人口は緩やかに増加しており、今後も引き続き人口増加が期待できる
- 交通利便性が高く、都心や新千歳空港、小樽・函館方面にも好アクセス
地域特性を知るメリットとは?
不動産の売却を検討している場合、地域相場や不動産を魅力的に売却するノウハウを持っている担当者に任せることができますが、売出価格や内覧対応など売主として対応しなければならない場面もあります。
このような場合に、地域や物件についてよく知っている売主は不動産の魅力を最大限にアピールできるような写真やキャッチコピーを作っておきましょう。
札幌市白石区は都心に近く、地価も上昇中の人気エリアです。住宅街なので生活環境には問題がなく日常の生活にも便利なエリアなので、しっかりと物件の良さをアピールできれば売却はそう難しくはないでしょう。まずは、白石区の魅力を知ることで販売戦略を立てる際の参考にしてください。
札幌市白石区の地域特性や街の魅力
札幌市白石区の地域特性
札幌市白石区は、都心への良好なアクセスと、リーズナブルな不動産相場によって単身世帯やファミリー世帯など幅広い層に人気のエリアです。
近年、旧国鉄東札幌駅跡地を含む土地区画整理事業が行われ、札幌市民防災センターや札幌コンベンションセンター、札幌市産業振興センターなど多くの公共施設が建設されました。白石区複合庁舎が完成したことで、新たなまちづくりの基盤が整っています。
白石区は札幌市の中では都心に近い住宅街という位置付けなので、マンションや戸建て住宅が多く、買い物や日常生活に必要な店舗が数多く立ち並んでいます。
北郷エリアは、ファミリー向けの2LDKや戸建を中心とした物件が多く、東札幌や南郷エリアは単身や少人数世帯向けの1DKや1LDKの物件が多いなど、エリアによってどの世帯におすすめできる地域かが分かれているのも地域特性と言えるでしょう。
札幌市白石区の人口推移
札幌市白石区の人口は2010年には20万4,259人で、2015年には20万9,584人に増加しています。2020年現在の人口は、21万2,960人と引き続き増加しています。
都心へのアクセスの良さや手の届きやすい不動産相場の物件が数多くあることから、引き続き堅調な人口増加が見込めるため、今後も、人口の増加と比例して相場や緩やかに上昇していくことが期待できます。
参照:札幌市HP
札幌市白石区の交通利便性
札幌市白石区はJR ・札幌市営地下鉄の新事業者が乗り入れており、JRを使うと札幌だけでなく新千歳空港や小樽、函館など道内の主要都市への移動に便利です。また、札幌市営地下鉄の東西線の駅が6駅あり、区内からは都心の大通り駅までわずか10分程度でアクセスできる非常に交通利便性の高い地域です。
また、白石駅と南郷7丁目駅にバスターミナルがあり、周辺地域に定期バス運行を提供しています。高速道路網は、札幌の玄関口とも言える札幌インターチェンジが区内にあることから道央自動車道、小樽自動車道のどちらにも容易にアクセスできます。
札幌市白石区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 複数の不動産会社に相談し、最も条件に合う提案をした会社と契約する
- 新型コロナウイルスの影響が不明なため、売却希望の場合は早めに動き出す
ポイント・注意点1
より高く不動産を売却するためには、不動産会社との連携が欠かせません。不動産会社と契約を結ぶ前に、まずは売却予定の物件をどう販売していくかという販売戦略があるかどうかを確認しましょう。
熱心な不動産会社であれば物件ごとに最適な販売戦略を個別で考えて提案してくれるため、不動産売却に関する相談を持ちかけることでどんな応対があるかを見極めてから契約先を決めると良いでしょう。
その際、1社だけではなく複数社の提案を受け、最も希望する販売方法や価格、確実性など売却にあたって条件に合う提案をしてきた不動産会社を選ぶと良いでしょう。
ポイント・注意点2
白石区は札幌市の中でも相場が上昇している人気のエリアと言え、順調に相場が上昇していますが、新型コロナウイルスの影響による相場の変動の懸念があります。
特に北海道は、これまでインバウンドによって道内経済が大きく成長してきたため、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により道内の経済状況や地価が落ち込むと、連動して白石区内の相場も下落する可能性があります。
白石区内で不動産売却を検討している場合には、今後の景気悪化の影響を受ける前に、早めに売りに出すことをおすすめします。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、白石区での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 札幌市白石区は、都心に隣接しながらもリーズナブルで生活利便性の高いエリア
- 単身世帯、ファミリー世代に人気の地域で、交通利便性も高いことから、今後も相場の上昇が期待
- インバウンドによって道内経済が成長してきたことから、新型コロナウイルスの感染拡大による今後の不動産市場への影響が不透明
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。
札幌市白石区での不動産売却をお考えの方は、札幌市白石区の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。