- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 府中市は自然環境も良く、都心へのアクセスも良い点が人気
- 府中市の公示地価は年々上昇しており、今後の価格も注目される
- 府中駅前の再開発の影響で不動産価値も上昇傾向
府中市は東京都のほぼ中央に位置する、人口約26万人の街です。東京都内では23区を除いた26市の中で3番目に多い人口となっています。
東西南北(区部・東京郊外・神奈川県および埼玉県)を結ぶ、東京都区部近郊の交通の重要な拠点で、古くから交通の要所として発展してきました。また、新宿から22キロほどで、京王線特急でおそよ20分と都心に近いにも関わらず、市内には多摩川が流れ公園の数も非常に多く、自然豊かな点が人気です。
その利便性の高さから「東京都内生活者実感ランキング2008」では府中市がランキング1位となっており、8割の住人がこれからも住みたい街と回答するなど、幅広い世代に人気のエリアです。
ここでは、府中市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
府中市の最近の様子
- 2017年、35年かかった府中駅南口の再開発が完成した
- 「フォレストサイドビル」など府中駅前には大型商業施設が並んでいる
- 府中駅前はペデストリアンデッキがあり、バリアフリーが進んでいる
府中市は、2017年に市の玄関口である府中駅南口の再開発を完成させました。工事期間が35年という一大プロジェクトです。
この再計画は、府中市の京王線府中駅高架化事業に伴って施行された、再開発事業計画で、府中駅南口周辺の防災対策と、大型複合施設の建設をメインにすすめれられてきました。
1996年に伊勢丹府中店が入居する「フォレストサイドビル」が完成、2005年にTOHOシネマやトイザらスが入居する「くるる」、2017年「ル・シーニュ」が開業。建設時期が異なることから、外観も、テナントも多様な特色のある大型の商業ビルが立ち並んでいます。
これらの商業施設の上層階は住居用のマンションとなっており、通勤や生活導線などの利便性の高さから非常に人気を集めています。
また、駅前は府中スカイナードというペデストリアンデッキによって大型商業施設と駅とが接続されており、車道と歩道が分離して設置された高架による歩行者専用の歩道があることで、人々が安心して駅前を行き交うことができるバリアフリーな空間としても注目を集めています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に一歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。
納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
府中市の相場を知ろう
- 府中市は地価が大きく上昇している
- 公示地価ランキングは全市町村の中で38位
- 中古マンションの取引は2LDK~4LDKの間取りが多い
- 中古戸建ても面積100㎡以上のゆったりとした住居が多い
- 府中駅に近い東府中駅、中河原駅、北府中駅、多摩駅も人気
まずは府中市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
府中市の地価・不動産相場の推移
府中市の最新の公示地価は33万7,589円/㎡(2020年1月調査)で変動率は1.47%の上昇傾向です。昨年の公示地価33万462円/㎡と比較すると2.1%、2010年の32万822円/㎡と比べても5.2%と大きく上昇しており、府中市の地価が年々上昇していることがわかります。
公示地価ランキングは全市町村の中で38位と非常に高く、東京都の中でも23区を含め31位となっています。
府中市の売却動向や売却相場の動き
府中市の不動産売却動向を国土交通省のデータからみてみます。2020年第一四半期(過去1年間のデータを含む)によると、取引件数は1,722件となっています。2016年以降は年間3,000件前後の取引件数で横ばい傾向でしたが、過去1年に関してはやや少ないようです。
取引の多いエリアは、再開発された府中駅近くの東府中駅、中河原駅、北府中駅、多摩駅などで、駅から15分以内が人気のようです。
ここ数年の中古マンションの取引は2LDK~4LDKの間取りが多く、中古戸建ても面積100㎡以上のゆったりとした住居の取引が多くみられることから、ファミリー向けの取引が中心におこなわれていることがわかります。
参考)府中市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
| 駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 |
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70㎡ | 4,700万円 | 3,650万円 |
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75㎡ | 3,550万円 | 2,900万円 |
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80㎡ | 3,200万円 | 3,300万円 |
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85㎡ | 6,100万円 | – |
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90㎡ | – | 3,900万円 |
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95㎡ | 6,500万円 | 2,500万円 |
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100㎡ | – | – |
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※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
| 駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 |
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80㎡ | 3,900万円 | 3,300万円 |
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85㎡ | 4,300万円 | 4,200万円 |
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90㎡ | 4,300万円 | 3,300万円 |
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95㎡ | 4,900万円 | 3,900万円 |
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100㎡ | 5,400万円 | 3,900万円 |
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105㎡ | 5,100万円 | 3,700万円 |
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110㎡ | 3,900万円 | 3,400万円 |
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※2019年取引価格中央値