- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 典型的な首都圏ベッドタウンとして機能する
- 進行する市の「都市計画マスタープラン」
- 自然豊かで美味しい深層地下水が水道で飲める
東京都のほぼ中央に位置する昭島市は、首都圏に通勤・通学する住民が多く、昼よりも夜の方が1万人ほど多いと言われており、典型的な東京首都圏のベッドタウンとして機能している市です。
昭島市は、「人と自然の共生・循環を大切にするまちづくり」を目指しており、ますます交通の利便性が高く、暮らしやすい環境づくりが進むことで、昭島市の不動産市場は将来的にも活況を呈していくことでしょう。
そんな昭島市エリアにおける不動産情報について、地域特性の詳細や不動産を売却するときの注意点やポイントを紹介していきます。
参照:昭島市HP
昭島市の近年の変化
- 東京都の「セントラル・シティ」としての役割を担う都市
- 地価は上昇傾向にあり「スローライフ」には理想の環境
昭島市は東京都のほぼ中心地という文字通り東京のセントラル・シティとしての役割を担う都市として期待が高まってきています。特に、昼間は東京首都圏で通勤・通学する人々から、転居候補地として注目を浴びています。
昭島市の土地の査定額は都全体の平均よりもまだ低めで推移しています。しかし、地価自体は上昇傾向にあることから、市の「都市計画マスタープラン」が軌道に乗り始めると、昭島市の不動産市場は一気に活況を呈する可能性が充分にあるでしょう。
特に、豊かな自然に恵まれ、水が美味しいことで知られるだけに「スローライフ」に共感する30代から40代の若いファミリー層にとっては、理想に近い環境といえます。
参照:昭島市HP
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
昭島市の相場を知ろう
- 昭島市の地価は上昇傾向にある
- 世帯数と空き家数は、共に増加傾向にある
- 戸建てよりも駅近くのマンションが高値で推移
昭島市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
昭島市の地価・不動産相場の推移
昭島市の地価は、近隣都市に比べていくぶん低めといわれています。都内のどこにでも移動しやすい中央部に位置するという立地条件は良いのですが、都市開発がまだこれからという点も影響しているのかもしれません。
しかしながら、昭島市の地価はここ5年間で9.06%上昇しており、地価自体は東京都全体よりも低めに推移しているものの、今後は次第に平均値に近づいてくるものと予想されます。
昭島市の不動産相場は、土地が上昇傾向でマンション戸建ては下落傾向にあります。したがって、土地売却に比べてマンションまたは戸建ての売却については、相場価格が上昇するタイミングを計る必要があります。
昭島市の売却動向や売却相場の動き
昭島市の中古マンション相場は駅から10分以内の75㎡物件が9,200万円、10分以上で70㎡クラスでも1億2,000万円の取引実績があります。また、中古戸建ての物件では、およそ3,000万円前後が売却相場となっています。
東京首都圏に仕事や学校の拠点を持った比較的裕福なファミリー層が駅近くのマンションを好み、それ以外の層が中古戸建てに関心を示していると判断して良いでしょう。
参考)昭島市での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 3,050万円 | 1,800万円 |
75㎡ | 1,360万円 | 2,000万円 |
80㎡ | 1,400万円 | 2,300万円 |
85㎡ | 3,900万円 | 2,600万円 |
90㎡ | 3,350万円 | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | 2,500万円 |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 2,600万円 | 3,000万円 |
85㎡ | 3,300万円 | 2,700万円 |
90㎡ | 3,700万円 | 3,000万円 |
95㎡ | 3,950万円 | 3,450万円 |
100㎡ | 2,900万円 | 3,050万円 |
105㎡ | 3,600万円 | 2,500万円 |
110㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 若いファミリー層が提唱する「スローライフ」に最適な環境
- 空き家に課税されるよりも売却することを考慮する時期
近年、住環境に関する意識は大きく変わってきています。都会から地方へ、コンクリートから自然への回帰というキーワードが話題に上るようになり「ロハス志向」や「スローライフ」という生活様式の変化が若い世代の主流となってきたのです。
「仕事は都市部で、暮らしは自然豊かな地方で」という考え方が大勢を占めるようになると、家族との住居を都市部から比較的短時間で移動できる自然環境のある街に求めるファミリー層が増加しています。
このような状況下において、昭島市では世帯数が増加している現実は、明らかに市の掲げる「自然との共生」に共感した若い世代の転入が増えてきていることを物語っているようです。
市の「都市計画マスタープラン」による開発計画の影響により、昭島市の地価は上昇気味ではありますが、同時に空き家率もアップしています。充分に需要が見込める土地であれば、今のうちに売却することも考慮する時期にきていると考えてよいでしょう。
【売却のコツ】昭島市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 不動産会社をパートナーに自分が主体で販売戦略を立てること
- 昭島市は「美味しい水が飲める」ことで有名
- 多摩地区の中核都市としてのさらなる発展が期待される
地域特性を知るメリットとは?
不動産売却で成功するために重要なポイントは「不動産会社をパートナーに、あくまでも自分自身が主体で売却契約を進める」という点に尽きます。「不動産のプロに任せておけばいい」というのは安易な考えです。
契約条項など専門的な分野はプロに任せるべきですが、あなたも不動産会社の担当者と一緒になって戦略を練ることが肝心です。不動産会社を「よきパートナー」と考え、適正な販売戦略を立ててみましょう。
まずは、昭島市の市内で信用が置けて実績のある不動産会社を選び、担当者に自分の要望を明確に伝え、担当者と二人三脚で進めていくことを心がけましょう。これこそが、不動産を高値で売却する最大の要点と言えます。
昭島市の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
1928年に8つの村が合併し新元号にちなんで「昭和町」と命名され、1941年には「昭和町」となります。そして1954年5月に昭和町は拝島村と合併し両者を合わせ、東京都7番目の市である「昭島市」が誕生しました。
現在の昭島市のエリアは、有史以前は一帯が太平洋の一部でした。1961年には市内の多摩川河川敷でクジラの化石が発掘され大きな話題となりました。このクジラは「アキシマクジラ」と名付けられ、昭島市のシンボル的存在になっています。
昭島市は豊富な地下水に恵まれており、ミネラル分を豊富に含んだ、深層地下水100%の水(あきしまの水)が水道から直接飲めることで知られています。昭島市に転入した住民の多くが転居理由に「美味しい水が飲めること」を挙げているほどです。
昭島市では、行政と住民が自然と共に歩む「人間尊重」と「環境との共生」を旗印に、多摩地区の中核都市として、さらなる発展を目指しています。
昭島市の人口推移
2020年7月1日現在の時点で、昭島市の総人口は11万3,731人、総世帯数は5万4,881世帯です。1年前の統計と比較するとほぼ横ばいですが、総人口は2019年が11万3,384人なので、わずかながら増加ペースです。
2019年9月に市が実施した「市民意識調査」では、「今後とも住み続けたい」と「どちらかといえば住み続けたい」とする市民が80%以上を占める結果となりました。昭島市が暮らし良く生活に適した住環境であることを示しているといって良いでしょう。
参照:昭島市
昭島市で人気のエリアは?
昭島市における人気エリアは主に2ヵ所で、そのひとつは4つの路線が乗り入れている昭島市の交通網の要衝地点ともいえる拝島駅周辺エリアです。もうひとつが昭島駅周辺エリアです。駅前の発展度は市内随一といってもいいほどです。
大型商業施設が立ち並ぶ環境は、まさに「欲しいものがすぐ手に入る場所」と言えましょう。一帯は、主婦層や若い世代が往来し、休日ともなると大勢の市民でにぎわいます。両エリアの地価は今後とも上昇する見込みです。
昭島市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 昭島市は交通の利便性と豊かな自然が共存している
- 地元で実績があり、信頼のおける不動産会社を選ぼう
ポイント・注意点1
住む場所としての、昭島市の魅力は、なんといっても交通の利便性と自然環境です。前者を優先するならば昭島駅周辺や拝島駅周辺となり、後者優先ならば、主要駅から車で30分以内に行ける緑豊かな地域ということになるでしょう。
不動産の売却時において大切なのは、地価の上昇・下落の見きわめと、不動産の購入を考えている層のニーズを見誤らないことに尽きます。「スローライフ」を堪能したい層に、交通の利便性ばかりを強調しては逆効果です。またその逆であってもいけません。
それに、若い世代が必ずしも利便性を重視しているとも限りません。特に、今の30代子持ち夫婦の場合「自然と触れ合う環境下で子どもを育てたい」と願うファミリー層が増えてきていることも事実です。
中心部から離れた場所に不動産を所有するオーナーは、そのような新世代のファミリー層に響くアピールをすることで、意外な効果が得られるケースもあります。最大限に効率の良い不動産売却の方法を考えてみましょう。
ポイント・注意点2
不動産を売却にするには、やはり地元に密着した信頼度が高い不動産会社を選びたいものです。昭島市内で営業している不動産会社はおよそ20数社。より良い不動産会社を選択することは困難ではないといえるでしょう。
不動産会社を良きパートナーとして、後悔しない不動産売却契約にこぎつけるためには「豊富な実績」「高い信頼性」「親身に尽力する担当者」などが良い不動産会社の必須条件といえます。
不動産会社選びで大切なのは、まず情報を正確かつ的確に把握することです。決して不動産会社側に主導権を握られてしまってはいけません。不動産売却契約においては、あくまでも自分自身が主体で売却計画を進めていくことが肝要なのです。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、昭島市での不動産売却に役立つ相場情報や地価推移、街の特徴などを紹介しました。
- 昭島市の地価は上昇傾向にある
- 世帯数と空き家数が共に増加している
- エリアごとに合った販売戦略が大事
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
昭島市に所有する不動産をできるだけ高く売却するためには、そのエリアに対しどのような人が購入をする可能性があるのか、昭島市の地域としての特徴と地元の不動産相場を正確に把握した上で、それらのデータに基づいた戦略を練り上げることが大切です。
もちろん、不動産売却という人生で何度もない高額取引であるだけに、慎重に事を運ぶことは重要で、信頼できる不動産会社による誠意あるサポートは不可欠といえるでしょう。
昭島市で不動産売却をお考えの方は、そのエリアの不動産売却状況を入念にリサーチした上で、売る側の要望に沿って行動してくれる信頼のおける不動産会社を探すことが第一歩といえます。