- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 近江八幡市は長い歴史を持つ自然豊かな街
- 京都や大阪へ通勤可能なベッドタウン
- 近江八幡市の地価はここ10年ほど下降傾向だったが、近年やや上向き
- 関西首都圏の大規模再開発に伴い、今後の価格の上昇が期待される
近江八幡市は滋賀県の中央付近(琵琶湖の東岸)にあり、豊臣秀吉が築城した安土城があることで有名です。街中に歴史的な建造物があり、歴史的建造物郡保存地区も設定されているなど、古き良き景色が残る観光地として親しまれています。
近江八幡市には、琵琶湖で最大の島である沖島があります。また市の北東部には、琵琶湖八景の一つであり、琵琶湖周辺にある内湖の中で最も大きい「安土八幡の水郷」があります。この湖は2006年に鳥獣保護区に指定され、2008年には琵琶湖のラムサール条約湿地に登録されました。水鳥の生息地として、国際的にも重要な湿地として扱われています。
市内にある近江八幡駅はJR琵琶湖線の特急の停車駅となっているため、京都駅までは30分ほど、大阪中心部まで1時間で移動可能です。また、滋賀県内唯一の新幹線停車駅である米原駅にも30分弱でアクセスでき、県外にも行きやすい立地です。
ここでは、近江八幡市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときに注意すべき点やポイントなどを紹介していきます。
近江八幡市の最近の様子
- 近江八幡市は少子高齢化により人口減少が続いている
- 2015年には『ラ コリーナ 近江八幡』が開業した
- 和菓子大手のなたねやグループが近江八幡市の経済に好影響を与えている
歴史的な趣きが残り、自然豊かで地元の人から愛される近江八幡市ですが、複合商業施設などの再開発は少なめ。人口の流出や少子高齢化による自然減少により、人口が減ってきているのが目下の課題となっています。
2015年に和菓子で有名なたねやグループがフラッグシップ店として『ラ コリーナ 近江八幡』をオープン。バウムクーヘンで知られる「クラブハリエ」などを擁し、お菓子の複合施設として全国的に知名度を挙げ、2019年には年間320万人も訪れる人気スポットとなっています。2016年には、たねやの本社も近江八幡市に移転しました。
今後もなたねやグループは近江八幡の自然と共生しながら事業を拡大していく予定です。観光地としての注目度が増すことで、近江八幡の活性化が進んでいくことが期待されています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
近江八幡市の相場を知ろう
- 公示地価は6万900円/㎡と低めに安定している
- 近江八幡市の不動産取引はマンションがなく、ほとんどが戸建て
- 中古の戸建ては取引価格100㎡以上でも2,000万円台
- 200㎡以上の敷地面積の広い戸建てが人気
まずは近江八幡市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
近江八幡市の地価・不動産相場の推移
近江八幡市の最新2020年1月調査の公示地価は6万900円/㎡でした。昨年の6万471円/㎡と比較すると、ほぼ横ばいと言えるでしょう。しかし10年前の2010年と比較すると、4.4%と大きく下落しています。ここ数年下落幅は小さくなっていますが、近江八幡市の地価は低調に推移しています。
ただし、近年京都や大阪の地価高騰は進んでおり、京都や大阪に集中していた人口が、地価の安い滋賀県に流れる可能性は大いにありそうです。そうなると、近江八幡市の地価も、今後の人口流入によって上がることが期待できます。
近江八幡市の売却動向や売却相場の動き
近江八幡市の2020年第一四半期(過去1年間のデータを含む)の不動産取引件数は全体で993件でした。
近江八幡市では、マンションの取引がほとんどなく、戸建ての取引が大半です。戸建てでも、取引価格100㎡以上でも2,000万円台のリーズナブルな物件が中心となっています。ちなみによく動いているのは200㎡以上の物件であり、広々とした物件が人気を集めていることがわかります。
近江八幡市は偉大な商人の出身地として知られており、近江商人のふるさとと呼ばれることもしばしば。敷地が広く、ゆったりとした戸建てを求める方が多いのは、豪商が広く大きな家屋の取引を中心におこなっていた名残もあるかもしれません。
参考)近江八幡市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
| 駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 |
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70㎡ | – | – |
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75㎡ | – | – |
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80㎡ | – | – |
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85㎡ | – | – |
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90㎡ | – | – |
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95㎡ | – | – |
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100㎡ | – | – |
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※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
| 駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 |
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80㎡ | 400万円 | 830万円 |
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85㎡ | 110万円 | – |
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90㎡ | 720万円 | 875万円 |
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95㎡ | 450万円 | 1,800万円 |
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100㎡ | 3,700万円 | 2,000万円 |
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105㎡ | – | 2,200万円 |
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110㎡ | 2,400万円 | 2,550万円 |
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※2019年取引価格中央値