- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 広島市西区の相場は広島県平均より4割高い
- 西広島駅周辺で大規模な開発計画がある
- 将来的な地価上昇が期待できるため、売り時に注意
広島市西区は、都心の西側に隣接しており、区南部にトラックターミナルや中央卸売市場が立ち並ぶ広島市の経済・物流の中心地です。海岸部をはじめ多くの企業が本社を構え、ウォーターフロントやLECT、広島マリーナホップなどの大型商業施設が立地し休日を過ごすための施設も充実しています。
西広島駅周辺で再開発計画があり、アストラムラインの延伸計画があることから今後の地価上昇が期待できます。今回は広島市西区における不動産情報について、地域特性の詳細や不動産を売却するときのおすすめの方法までを紹介していきます。
広島市西区の近年の変化
- 広島市西区の相場は広島県平均より3割ほど高値で推移
- 広島市西区はマンションよりも2倍ほど戸建の流通量が多いのが特徴
広島市西区の土地相場は広島県平均より4割ほど高い水準で推移しています。広島市西区の不動産相場は緩やかに上昇しており、今後も継続的な上昇が期待できるエリアです。
広島県の不動産の流通割合はマンション・戸建・土地で1:4.5:4.5とほぼ土地建物が流通しています。戸建や土地の流通が不動産売買の中心であるのが特徴といえるでしょう。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得の行く金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。Step5︓売却・引き渡し
Step5:売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
広島市西区の相場を知ろう
- 広島市西区の平均相場は上昇傾向にある
- 広島市西区は戸建と土地の流通が多い
- 坪単価は広島県の平均相場と比べて4割ほど高い
まずは広島市西区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
広島市西区の地価・不動産相場の推移
広島市西区の地価は、2018年と2019年で比べると5.82%高くなっています。2019年時点では 16万6,642円/㎡です。そこから5年前にあたる2014年と比較すると、12.31%と高くなっています。広島県全体と比較しても、地価は高いエリアです。
2019年時点の相場をみてみると、広島市西区の平均マンション売却価格は2,194万円で、前半期と比べ450万円の増加です。戸建の平均売却価格は4,871万円で前半期と比べると46万円の下落ですが、ほぼ同水準で推移しているといって良いでしょう。一方、土地価格の平均は3,757万円で前半期と比べて403万円の下落です。ただし専有面積は36㎡増加しているため、比較的地価の安い土地の売買が活発におこなわれたと推測できます。
広島市西区の売却動向や売却相場の動き
広島市西区の売却動向は、マンションと土地の流通が少なく取引の半数を戸建が占めています。マンションの割合は3割程度ですが、広島県全体の流通割合に比べるとマンションも多く取引されているといえるでしょう。
広島市西区のマンションの売却動向は、平均築年数が20年、専有面積66㎡の2DK〜2LDKの物件が中心です。売却価格の相場は2,194万円でした。戸建の売却動向は、平均築年数19年で専有面積は210㎡で売却価格は4,831万円で流通しています。土地の売却動向は、平均専有面積270㎡で売却価格の相場が3,757万円です。
参考)広島市西区での直近の取引価格情報
■中古マンションなど(駅距離基準値:10)
専有部分面積70㎡ | 専有部分面積75㎡ | 専有部分面積80㎡ | 専有部分面積85㎡ | 専有部分面積90㎡ | 専有部分面積95㎡ | 専有部分面積100㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 1,315万円 | – | – | – | – | – | – |
駅徒歩10分以上 | 1,900万円 | 3,150万円 | 2,700万円 | 3,300万円 | – | – | – |
※2019年取引価格中央値
■戸建て(駅距離基準値:15)
延床面積80㎡ | 延床面積85㎡ | 延床面積90㎡ | 延床面積95㎡ | 延床面積100㎡ | 延床面積105㎡ | 延床面積110㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | – | – | – | 3,000万円 | 3,400万円 | 2,900万円 | 4,800万円 |
駅徒歩10分以上 | 2,025万円 | 1,150万円 | 2,800万円 | 3,650万円 | 2,550万円 | 3,650万円 | 4,150万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 広島市西区は広島市の新たなフロンティア
- アストラムラインの延伸により、区内に新駅が3駅設置される
- 西広島駅周辺の再開発計画があり、地域相場の上昇が期待できる
広島市西区は、広島市の新たなフロンティアとして西広島駅周辺で大規模な開発と再開発が計画されています。最も大きな開発は広島市の中心部にある本町から反時計回りに安佐南区の広域公園前までを結ぶ広島高速交通アストラムラインの延伸計画です。
西風新都線という名称の新線は、広域公園前から西広島駅までを結ぶことで広島西部と中心部を環状に結びます。この線が開通すると西広島駅はアストラムライン・JR山陽本線・広電のターミナルとして交通の要衝に成長し、西区内には新たに3つの駅が誕生する予定です。新駅周辺の開発も含めて西区が大きく成長する機会が到来したといえるでしょう。
また、広島市は住宅が密集して道路が狭く、駅前の好立地を活かしきれていない西広島駅北口の約2.9haを再開発を計画しています。道路を広げて商業施設や公共施設を整備し、西の玄関口としてふさわしい街並みを創出するのがこの区画整理事業の目的です。
さらに、西広島駅西口でも再開発計画が立ち上がっており、駅前ながら住宅地が中心のエリアに商業系機能、公共施設、コンベンション機能、生活環境を補完する業務系機能などを持たせることが想定されています。このように、広島市西区は西広島駅を中心に大きく変化することが期待できるため、地域相場としては非常に先行きの明るい状態といえるでしょう。
【売却のコツ】広島市西区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 広島市西区は広島の経済・流通の中心地
- 区内北部は山間部で豊かな自然が広がる
- 北区の公共交通機関はバス網が中心
地域特性を知るメリットとは?
不動産の売却を検討している場合、地域相場や不動産を魅力的に売却するノウハウを持っている担当者に任せることもできますが、売出価格や内覧対応など売主として対応しなければならない場面もあります。
このような場合に地域や物件についてよく知っている売主が不動産の魅力を最大限にアピールできるような写真やキャッチコピーを作っておくことが大切です。
広島市西区の地域特性・歴史や魅力
広島市西区は商業や工業が盛んで、海岸沿いに大型商業施設が立ち並び、多くの企業が本社を構えています。トラックターミナルや中央卸売市場なども区内にあり、広島市の経済・流通の中心として重要な役割を果たしています。
区内海側が産業エリア、山側が住宅エリアに分かれており、西部の山間地には数多くの社寺仏閣が立ち並ぶ産業・住環境・歴史がバランスよく整っています。大規模な再開発が計画されていることから、今後も住宅ニーズの拡大が期待できるでしょう。
街の歴史と魅力
西国街道の宿場町として栄え、弘法大師空海が創建したとされる三瀧寺など多くの社寺仏閣が立ち並ぶ広島市西区。1980年に広島市が政令指定都市に移行した際に西区が発足し、都心に隣接していることから特に区内東部は利便性が高いです。また、エリアごとに住宅地や産業集積地、商業施設など様々な顔を持っているのも魅力と言えるでしょう。
広島市西区は、東部を天満川、西部を八幡川に挟まれた面積35.61㎢のエリア。北部は山間部、南部は海岸線で区の中央部を太田川放水路が流れています。区内東部・北部には住宅地が立ち並び、東部・中部・南部の海岸部は大規模工場や商業施設が林立しています。また商工センター地区はトラックターミナルと中央卸市場があり、広島市の経済・物流の中心としての役割を果たしています。
南東部にはウォーターフロントがあり、生活も、仕事も遊びも西区内で完結できるだけの様々な施設を有しています。道路網は区内を東西に横断する国道2号線によって都心に直接アクセス可能。トラックターミナルや中央卸売市場が立地するだけあって高速道路網も充実しており、広島高速や広島南道路のインターチェンジも多く、車を使った交通利便性の高さも魅力です。
広島市西区の人口推移
京都市北区の人口は2010年に186,413人、2015年は189,648人と増加していましたが、2020年には189,267(2020年5月末現在)と若干減少しています。しかし世帯数は引き続き上昇していることから、広島市西区では単身世帯の増加や核家族化が進んでいる地域です。
参考URL:広島市
広島市西区で人気のエリアは?
広島市西区の人気エリアは都心に隣接している観音寺と横川町、己斐本町といったJRや広電の駅周辺のエリアも人気があります。広島市西区JRは山陽本線と可部線が乗り入れており、広電は宮島線が区内を横断し・市内線・横川線が区東部を縦断しています。人気のエリアはこの駅周辺に集中しています。
広島市西区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 西広島駅周辺を中心に地価上昇が期待できるため、売却のタイミングに注意
- 小さな間取りの不動産ニーズが高まる可能性がある
ポイント・注意点1
広島市西区は、西広島駅周辺などで大規模開発が予定されています。今後の成長が見込めるエリアで、将来的には地価上昇が期待できる地域です。西広島駅周辺に不動産を所有している場合には用地買収の対象になる可能性も高いことから、不動産の立地によっては売却のタイミングを十分見極める必要があります。
より高く売却したい場合には再開発によって地価が上昇したタイミングを狙うのが一般的ですが、すぐ売却したい場合には、アピールポイントとしてエリアの成長性をしっかりと伝え、より高値で売却できるように工夫しましょう。
ポイント・注意点2
広島市西区は人口は横ばいながら世帯が増加しているエリアです。そのため住宅ニーズは今後も高まることが推測できます。人口が減り世帯が増加すると世帯あたりの人数が減少するため、小さな間取りの物件の人気が高まる可能性があるでしょう。
3LDKや戸建など比較的大きな物件を売却する場合、不動産会社と協力して売却ターゲットの設定や効果的なPR方法を考え、より高い確率で売却できるような販売戦略を立てることが大切です。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、広島市西区での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 広島市西区は、都心に隣接し、経済・流通の中心地である
- 海岸部にはウォーターフロント、大型商業施設が立ち並んでいる
- 住宅ニーズが継続して見込め、不動産を売却する市場環境としては良好
- 今後は西広島駅周辺を中心に大規模な再開発がおこなわれ、新駅も開業予定なので大きく成長が期待できる
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上で戦略を練ることと、信頼できる不動産会社から協力してもらうことが必要不可欠です。広島市西区での不動産売却をお考えの方は、広島市西区の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。