- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 新潟市中央区の地価は年々上昇している
- 新潟駅があるため都心部や各地域へのアクセスが良い
- 世帯数も年々上昇しており不動産への需要が高まっている
新潟市中央区は、新潟市の中でも主要な都市となっており、日本海に面した自然豊かな公園や、イルカショーが見られるマリンピア日本海など、海を満喫しながら楽しく過ごせる地域です。
市街地にはスタイリッシュな高層ビルが立ち並び、歴史を感じさせる寺院や商人たちの旧邸宅が共存しているため、1つの町で自然、経済、時代の変化を感じられる、魅力的な地域となっています。
ここでは、新潟市中央区の不動産事情や地域特性、不動産を売るときにオススメの方法まで紹介していきます。
新潟市中央区の不動産動向
- ほかのエリアよりも不動産取引件数が圧倒的に多い
- レジャー施設や行政機関が集中しており人口が集まりやすい
新潟市の中心的なエリアとなっている中央区は、ほかのエリアと比較して不動産の取引件数が圧倒的に多い地域です。また、不動産の平均売却価格も1,400万円程度とほかのエリアよりも高額で売買されており、不動産需要の高さが際立っています。
中央区にはマリンピア日本海や新潟県立美術館といったレジャー施設が充実していることや、市区役所はもとより、消防施設や消費生活センターが位置する行政機関の中枢となっていることもあり、人口が密集しやすい地域だといえます。
人口が密集しやすい地域ということは、それだけ不動産購入の需要を持った人たちが集まってくるため、不動産を売りやすいエリアだということになるのです。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで納得のいく金額で不動産を売却することができます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い⼿が⾒つかれば売却の⼿続きを⾏い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。
不動産の売価をエリアの買取相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
新潟市中央区の相場を知ろう
- 土地の価格はわずかに上昇している
- 新潟県内でもトップクラスの地価となっている
- 土地の売却価格は大きく下落している
まずは新潟市中央区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう。
新潟市中央区市の地価・不動産相場の推移
新潟市中央区市の地価は、10万3,234円/㎡となっており、過去10年間で大きな変動は見られません。しかし、新潟県全体の地価が年々低下しているのを考えると、需要の高さがキープできているエリアだということがわかります。
ただし、新潟市全体の土地の売却価格が2019年の前期と比べて740万円程度下落しているのに対して、中央区では土地の売却価格が1,500万円程度下落。今後は地価と同時に売却価格の推移も合わせて見ていくことが重要な要素になります。
売買価格は、マンションが1,300万円前後、一戸建ては2,800万円程度となっており、前半期と比較して大きな違いは見られません。
一方、土地の売却額は2,194万円と前半期よりも1,500万円程度も下落していることから、今後の土地の売却額の推移を注視していく必要があります。
新潟市中央区の売却動向や売却相場の動き
新潟市中央区の地価は毎年上昇しているものの、2019年の実際の土地売却価格は2018年と比較すると大きく減少しています。
マンションや一戸建ての売却価格も同様に減少していますが、いずれの売却価格も新潟県内では上位を占めており、依然として人気の高いエリアと言えるでしょう。
中央区は新潟駅があるため、新幹線を利用すれば首都圏までのアクセスが容易でありながら、都心から離れ、自然に恵まれた落ち着いた地域で生活をしたいという人のニーズを満たしやすい地域です。
今後も中央区へ移住して歴史や自然、美味しい食べ物などに囲まれて生活したいという人が増えてくることでしょう。それにともない、特に中央区においては不動産の売買が活発化していくことが予想されるので、売買の動向を注視しておくことが重要です。
参考)新潟市中央区での直近の取引価格情報
中古マンションなど(駅距離基準値:10)
専有部分面積70㎡ | 専有部分面積75㎡ | 専有部分面積80㎡ | 専有部分面積85㎡ | 専有部分面積90㎡ | 専有部分面積95㎡ | 専有部分面積100㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 2,250万円 | 2,800万円 | 1,100万円 | – | 2,600万円 | – | 6,300万円 |
駅徒歩10分以上 | 1,500万円 | 1,150万円 | 2,700万円 | 3,350万円 | 3,000万円 | 1,400万円 | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
延床面積80㎡ | 延床面積85㎡ | 延床面積90㎡ | 延床面積95㎡ | 延床面積100㎡ | 延床面積105㎡ | 延床面積110㎡ | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
駅徒歩10分以内 | 715万円 | – | – | – | 1,600万円 | 2,250万円 | 700万円 |
駅徒歩10分以上 | – | 570万円 | 1,375万円 | 1,800万円 | 2,450万円 | 2,250万円 | 2,750万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 新潟県全体の路線価は前年より低下している
- 新潟市中央区の路線価は前年より上昇している
- 新型コロナウイルスの影響で今後の路線価の推移は不透明
地域の路線に面する宅地の評価額である「路線価」。新潟県では前年よりも0.5%下落となっており、土地の価格に影響を与えています。新潟県内の多くの地点で路線価が下がっている中で新潟市中央区の「新潟駅前通り」の路線価は、前年よりも2.3%上昇という結果に。
これは、新潟駅で鉄道高架化工事が進んでいることや、駅周辺のオフィスビルが続々と立て替えられていることにともなう、町の大きな発展への期待からではないかと言われています。
ただし、新型コロナウイルスの影響が不動産売買においても懸念されているため、勢いを保ったまま新潟市中央区の路線価が上昇していくかどうかは不透明だといえます。
【売却のコツ】新潟市中央区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 観光やビジネスで人気の高いエリアなので売却相手を絞ることが大切
- 新潟市中央区の人口は増加傾向だが今後は減少に転じると予測されている
- 新潟駅周辺や新潟港周辺は特に人気の高いエリアとなっている
地域特性を知るメリットとは?
不動産を売却しようと考えている場合、不動産会社の担当者に売却までの一連の流れを任せるのも方法のひとつです。不動産会社の担当者が地域の不動産の動向について詳しく知っています。
しかし、あなたが納得いく不動産の売却ができるようにするためには、不動産会社の担当者に任せるだけではなく、住み慣れた地域の情報を売却する土地や建物と絡めて、魅力をしっかりアピールすることが大切です。
それにより買い手があなたの不動産に魅力を感じ、より望ましい条件で不動産を売却することにつながるでしょう。
新潟市中央区は、新潟県の中枢エリアで、観光だけでなくビジネスや行政機関での手続きといった面でも利便性のあるところです。土地の価値が上昇していることも考えると、不動産を売却する意思を示せば多くの買い手が問い合わせてくるでしょう。
どのような層の人に不動産を手渡したいのか、売却までの戦略を具体的に計画しておくことが、魅力的な価格で不動産を売る結果につながります。
新潟市中央区の地域特性・歴史や魅力
新潟市中央区の歴史
新潟市中央区は、2007年4月1日に新潟市が政令都市に移行したことにより誕生した地域です。信濃川が流れている水に恵まれた地域で、昔から多くの人が集まり、港町として活発に成長してきたエリアとなっています。
江戸時代以降では、海外の船が多数行き来するようになったことでさまざまな文化や商品が普及し町の発展がさらなる早さで進んでいきました。
近年では2002年FIFAワールドカップの開催会場や2008年の主要首脳会議の労働大臣会合の開催地として利用されるなど、日本だけでなく世界にもアピールできる主要なエリアへと成長しており、今後もさらなる発展が期待されています。
新潟市中央区の人口推移
2015年の国勢調査によると、新潟市中央区の人口は18万3,767人で、前回調査の2010年よりも3,230人増加しています。新潟県全体の人口が年々減少している中で、新潟市中央区の人口は増加していると同時に、新潟県内でも最も人口の多い地域です。
ただし、少子高齢化の影響で今後は新潟市中央区も人口が減少に転じると予想されており、不動産売買件数や不動産売買価格に影響を及ぼす可能性は否定できません。
新潟市中央区で人気のエリアは?
新潟市中央区の主要な駅は新潟駅で、上越新幹線以外にも在来線が発着しており、エリア内でも最も人気の高いエリアだといえます。県内外から多くの人々が利用する場所なので、ビジネスだけでなく観光面でも利便性の高い地域です。
また、新潟港方面になると、新潟コンベンションセンターを代表として多くのオフィスやビジネスホテルが立ち並ぶため、経済活動の中心としても人気が高くなっています。
新潟市中央区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 不動産需要は高まると考えられるが、新型コロナウイルスの影響に注意すべき
- 多数の不動産会社の中から相性の合う担当者を見つけることが大切
ポイント・注意点1
新潟市中央区における世帯数は、2018年が8万6,602世帯で2016年からの2年間で約1300世帯増加しています。同時に新潟市中央区の空き家率を見てみると、2018年では16%と5年間で2.3%減少しているのです。
このことから、新潟市中央区における住宅需要はさらに高まると予想できます。しかし、新型コロナウイルスの影響で土地や住宅の価値に大きな影響を及ぼしかねないため、価格の変動を注視しながら売却の戦略を練っていくことが大切です。
ポイント・注意点2
新潟市中央区は1万世帯あたりの不動産会社が約23店舗にもなり、全国的にも不動産会社の数が多いエリアです。たくさんの不動産会社の中から、あなたの要望に合った売却を手伝ってくれる担当者を見つけるのは簡単ではありません。
しかし、適切な担当者に不動産の売却をサポートしてもらえなければ、納得いく価格で売却できなくなってしまうため、どの不動産会社に売却を任せるかを慎重に選ぶ必要があります。
あなたが知りたい情報をスムーズに入手してくれるか、売却する上で大切にしたいことを踏まえて買い手を探してくれるか、といった点に気をつけながら担当者を探しましょう。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、新潟市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 不動産の地域特性を理解しておくことが大切
- 時代の動向を注視する必要がある
- 売却に対する思いを汲んでくれる不動産に協力を依頼すると良い
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、不動産や地域の特性を踏まえた魅力をアピールすることが大切です。時代の変化によって土地や建物の価値が揺らいでくる可能性もあるため、時代の動向を注視しながら適切な戦略を練っていく必要があります。
新潟市中央区での不動産売却を考えている方は、どのように不動産を売却したいのかを明確にし、しっかりサポートしてくれる不動産会社の担当者を見つけることが大切です。