- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 本州日本海側で唯一の政令指定都市
- 車社会なので、バイパスの入り口へのアクセスのよさが重要
- 待機児童ゼロが嬉しい保育所数が多く子育てしやすい環境
新潟市は、新潟県庁がある新潟県の行政機関が集まった街です。日本海側では唯一の政令指定都市で、8つの行政区(中央区・東区・北区・南区・西区・江南区・秋葉区・西蒲区)に区分されています。
新潟県は全体的に豪雪地帯と言われていますが、新潟市は内陸ほどの積雪はありません。 港、空港、新幹線、高速道路などの高度な都市機能を持つ一方、潟、川、海などの豊かな自然環境にも恵まれ、水田面積は国内最大を誇ります。
便利な都市からひと足伸ばせば、心癒される自然が広がり、都会の良さと田舎の良さを併せ持つことにより暮らしやすい街となっています。 市内には湿地帯が多く海岸、河川、幹線道路、鉄道沿いに住宅が建てられている傾向があります。地域ぐるみで子どもの学びと成長を支える環境があり、コミュニティの強い結びつきは自治会加入率の高さに表れています。また、
持ち家率・延床面積とも政令市第1位となっていて、ゆとりある生活空間を得られます。 ここでは、新潟市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときにオススメの方法までご紹介していきます。
新潟県新潟市の最近の様子
- 新潟駅周辺の高架化と、駅前広場の整備が進んでいる
- 特に万代広場は商業地「万代シテイ」の活性化対策としても期待されている
新潟駅は日本海側最大都市である新潟市のターミナル駅で、柏崎方面、新発田方面、直江津方面と県内各方面への路線が出ています。新幹線も通っているので都心への行き来もしやすく、東京まではたった2時間で行くことができます。
現在進行しているのが新潟駅周辺の高架化です。そして、その工事終了後から駅前広場整備事業がスタート。現在の予定では2022年度頃に高架下交通広場、2023年度頃に万代広場の供用を開始する予定で、高架下に新たな空間が生まれることになります。
特に万代広場の再開発には力を入れていて、緑あふれ、人々が憩い、集う新潟の陸の玄関口にふさわしい駅前広場に生まれ変わることが期待されています。
万代広場は新潟市の中心となる商業地「万代シテイ」に通じる道なので、「万代シテイ」の活性化も期待されています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
新潟県新潟市の相場を知ろう
- 新潟市の地価はほぼ横ばいに推移している
- 新潟市の中心地である中央区、ファミリー層に人気の西区が堅調
まずは新潟県新潟市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
新潟県新潟市の地価・不動産相場の推移
新潟市の地価は、1年前と比較して0.80%とほぼ横ばいに推移しています。2020年現在は68,708/㎡です。新潟市の公示地価には過去37年のデータがあり、公示地価の最高値は23,5802円/㎡(1992年)、最安値は65,384円/㎡(2016年)となっています。
5年前と現在を比較すると、新潟市の地価は1.04倍値上がりしています。 新潟市の最も高価格地点は「新潟市中央区東大通1-2-30」(550,000円/㎡ )で、最も低価格地点は「新潟市西蒲区間瀬字新村4366番」(5100円/㎡ )です。
新潟県新潟市の売却動向や売却相場の動き
新潟市の不動産状況は全体的に安定しています。相場が比較的元気なのは新潟駅のある中央区、新潟空港と新潟西港がある東区、そのどちらともアクセスの良い北区です。逆に西蒲区(にしかんく)や南区、秋葉区といった景勝地や水田地帯は相場も低めで物件もあまり出ていません。
住宅地としてはファミリー層に人気の中央区や西区で、ファミリー向けの比較的広めの新築マンション市場が活況のようです。
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 新潟市の水辺エリア(万代島地区)の開発が計画されている
- 新潟駅前には大手ホテルチェーンが大型ホテル&マンションを建設予定
2019年、新潟県と新潟市は新潟開港150周年を迎えることを契機に、「万代島地区将来ビジョン」を定めました。新潟市中心部に広がる水辺エリア(万代島地区)のさらなる賑わい創出に向けて開発を進めていく予定です。
新潟市で目玉となる大型開発プロジェクトはあまり多くはありませんが、2022年には新潟駅前に大手ホテルチェーンがホテル(全1001室)&マンション(全212邸)建設を予定しています。
【売却のコツ】新潟県新潟市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 新潟市は可住範囲が広く、人口密度は広く土地に余裕がある
- 新潟県、新潟市ともに人口は減少傾向
- 中央区の女池上山や西区のみずき野と新通が人気
地域特性を知るメリットとは?
特に新潟県新潟市の場合、比較的物件も多く動いています。自分の不動産を購入してもらうためにも販売戦略はとても重要です。エリアの特徴から、買いたい人がどのような層か考えてみましょう。ただし絶対的な答えは無いので、詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の人と相談することをおすすめします。
新潟県新潟市の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
日本一の米どころとして知られる新潟県。新潟市は本州日本海側の唯一の政令指定都市で、水陸ともに日本海側の交通の要でもあります。米だけでなく海産物も有名で、萬代橋、朱鷺メッセ、デンカビッグスワンスタジアムが新潟市を代表する建物となっています。
1600年頃から信濃川・阿賀野川下流域の開発が進められ、それ以降絶えず新田開発や治水工事、港や航路の整備が行われ田や米と共に新潟市は発展してきました。1868年の戊辰戦争、1955年の新潟大火、1964年の新潟地震と何度も壊滅的な被害を受けながらも、日本海側最大の町へと成長を遂げたのです。
港を中心に工業地帯もできましたが、新潟水俣病が発生し高度経済成長期は災害からの復興や公害対策に力を入れることとなりました。1973年に新潟空港には国際線が増加され、1982年には上越新幹線が開業、高速道路も開通しました。新潟市への物資や人の流通が盛んになったことで、新潟市の人口も増加しました。
新潟市内における可住地の範囲は他の地方都市と比較して広く、その面積は北海道別海町に次いで2位となっています。そのため人口集中が他の都市ほど起こっていないのが特徴的です。
新潟県新潟市の人口推移
新潟市の人口は国勢調査によると、2010年が811,901人、2015年が810,157人でした。 2020年6月現在では786,357人で、 比較すると10年間で-25,544人で3.15%の減少となっています。 新潟県の中では新潟市の人口は30市区町村中もっとも多くなっています。
また、世帯数は343,115世帯。前回調査のあった5年前の321,511世帯と比較すると、 +21,604世帯で、6.72%増加しています。新潟県全体の人口は減少傾向が続いているので、移住者やIターン人材の受け入れなどの人口増加施策が求められています。
新潟県新潟市で人気のエリアは?
新潟市の中でファミリー層に人気なのが中央区の女池上山(めいけかみやま)エリアです。ここは昔からの住宅地でしたが、近年商業施設や住宅地の建設が続き、若いファミリー層を中心に高い人気を誇っています。女池インターの入り口にも近く、市内のアクセスが良いのも支持されるポイントです。
また、新潟市西区にはみずき野と新通などニュータウンとして多くの住宅街が形成されており、住みやすいエリアとして注目されています。特に上越新幹線や越後線といった鉄道沿線、幹線道路沿いには、病院やスーパー(原信、ウオロク、チャレンジャー、清水フードセンター等)、飲食店、量販店などが充実していて日常生活の用を足すのに便利です。
また西区は「コミュニティバス」と呼ばれる西区独自の路線バスネットワークもあり、エリア内の移動に非常に役立ちます。佐潟公園や運動公園など公園が多いのも子育て世帯には嬉しい特徴です。海沿いへ行けば青山海浜公園もあるので、休日のお出かけにはいろいろとプランを立てやすいです。区内西側は海岸線が長きに続きます。
新潟県新潟市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 農地の売却や転用の場合は専門家のアドバイスが必要
- 新潟市の不動産価値を決めるのはバイパスへのアクセス
ポイント・注意点1
新潟市は近年後継者不足、高齢化により、農業をやめて農地を売りに出す人が増えています。また、農地を貸し出して転用することを検討されている方も多いようですが、農地には大きく分けて5種類あり、種別によって宅地転用許可の基準が大きく異なります。農地を売ったり貸すことを検討されている場合は、まずは農地売買に詳しい不動産会社を探してアドバイスをもらうことをオススメします。
ポイント・注意点2
新潟市は1世帯あたり1.55台所有する全国10位の車社会です。ほとんどの市民の足は鉄道ではなく、自家用車なので、駅へのアクセスのよさはあまり重要視されません。むしろ大切なのはバイパスへのアクセスです。
新潟市には、南北およそ40km以上の長距離バイパス道路があり、建設時期により3つの区間に分かれています。最初に開通した中央部の新潟バイパス(黒埼IC~海老ケ瀬IC)、北側の新新バイパス、南側の新潟西バイパス。この3つのバイパスへの行きやすさが物件の価値を決める上で重要です。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、新潟県新潟市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 新潟市は地価は横ばいで、不動産相場は堅調
- 西区はニュータウンができて、賑わっている
- 後継者不足などにより農地売却が進んでいる
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。新潟県新潟市での不動産売却をお考えの方は、新潟県新潟市の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。