- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 大阪市西区の地価は大幅に上昇し続けている
- 大阪を代表する繁華街・ミナミにも近く新駅開業も控えている
- スーパーや公園が多く子育て環境のいい西大橋周辺が人気
オフィス街のイメージのある大阪市西区。西区内にはおしゃれな雑貨店やカフェが並ぶエリアや、プロ野球やイベントが開催される「京セラドーム」などもあり、その魅力は多彩です。
大阪市西区には、Osaka Metro中央線、千日前線、長堀鶴見緑地線、四つ橋線、阪神なんば線が走っています。交通の利便性が高いことに加えて、季節の緑を楽しめる靱公園や大阪科学技術館、大阪市立中央図書館があり、教育面でも充実した設備が整っています。この記事では、そんな大阪市西区エリアでの不動産売却に役立つ、地域特性の詳細や不動産売却のコツについて紹介していきます。
大阪府大阪市西区の最近の様子
- 大阪市西区は難波や心斎橋エリアに近く、通勤に便利なエリア
- 最近ではファミリー層だけではなく、若い女性の一人暮らしにも人気
大阪市西区は難波エリアや心斎橋にも出やすく、都心回帰に伴って人口増加が著しいエリアです。2LDK〜3LDKのファミリー向け物件だけでなく、1Kの物件数も多いのが特徴で、特に女性人気が高まっています。
2019年上半期の転入超過数は前年の同時期より7割も増え、そのうち9割近くが20代女性だったということです。職場と住居が近い「職住近接」であるというだけでなく、大きな公園があってファミリーに支持される場所は、一人暮らしの女性が住むのにも最適な環境と言えるでしょう。
生活に便利な施設や飲食店も充実し、近年は新築マンションも増加しています。大阪市西区の不動産取引価格は今後ますますの上昇が期待できます。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
大阪府大阪市西区の相場を知ろう
- 大阪市西区の地価は大幅に上昇している
- 取引件数も安定し、盛んに取引がおこなわれている状況
- 一人暮らし向けの物件も取引件数が多い
まずは大阪府大阪市西区の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
大阪市西区の地価・不動産相場の推移
大阪市西区の地価は上昇を続けています。2019年時点で、2014年(5年前)と比較すると近年の上昇率が非常に大きいことがわかります。大阪府全体と比較しても、地価は高いエリアであると言えます。
今後も上昇傾向が続くと思われますので、保有している不動産がマンションか一戸建ての場合は、売却したい時期や希望価格に沿って売却するといった戦略が考えられます。ただし、中古住宅については、築年数や立地も売却価格に影響しますので一概にこの通りとは言えません。
大阪市西区の売却動向や売却相場の動き
大阪市西区の不動産需要は上昇傾向にあり、それに伴って値段も上昇傾向にあります。取引件数も安定しており、戸建てでもマンションでも常に需要がある状態と言えるでしょう。2019年の中古マンション取引件数は2,896件で、2〜3LDKの物件だけでなく1Kや1DKなど一人暮らし用の物件も取引数が多くなっています。
大阪市西区は大阪の心臓部ということもあり、複数路線の駅を使用することができます。そのため駅に近い物件が非常に多く、徒歩5分以内の比較的駅に近い物件数が増加しています。大阪市西区は大阪市の中でも北区、淀川区に次いで3番目に地価の高いエリアとなっています。
参考)大阪市西区での直近の取引価格情報
2019年後半期(7月~12月)時点の不動産価格と、前半期(1月~6月)と比較すると、大阪市西区では土地の価格は上昇しました。一方、同じように一戸建てとマンションの売却価格を前半期と後半期で比較すると、ともに後半期のほうが上昇しています。
中古マンション(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 3,400万円 | – |
75㎡ | 4,300万円 | 2,900万円 |
80㎡ | 5,150万円 | – |
85㎡ | 4,000万円 | – |
90㎡ | 3,000万円 | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | 4,200万円 | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | – | – |
85㎡ | 2,800万円 | – |
90㎡ | 3,400万円 | – |
95㎡ | – | – |
100㎡ | – | – |
105㎡ | – | – |
110㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 2025年に大阪・関西万博が予定されている
- 大阪メトロ中央線の延伸が計画されて、それに伴い地価も上昇
大阪エリアでは2025年に大阪・関西万博を控えています。開催されるのは大阪市西区の隣に位置する、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンもある大阪市此花区です。また、万博閉幕後には統合型リゾート(IR)の開業も決定しており、これから長い期間に渡り、日本だけでなく世界中から来場者が見込まれています。
大阪都市部の開発が進められ、これに伴い地価も上昇しています。そして大阪メトロ中央線がコスモスクエア駅から夢洲駅まで延伸されます。
「ミナミ」と呼ばれる難波や道頓堀を中心としたエリアは、大阪を代表する人気スポットです。万博に訪れる観光客が立ち寄ることが想定され、一段と魅力のあるエリアとして注目を集めています。西区でもミナミにもほど近い西大橋や阿波座は取引件数も多くなっています。
【売却のコツ】大阪府大阪市西区の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 大阪市では都心回帰の流れが進み、西区の人口は急増している
- 西大橋駅周辺のエリアは都心へのアクセスもよく、人気がある
地域特性を知るメリットとは?
特に大阪府大阪市西区の場合、比較的物件も多く動いています。自分の不動産を購入してもらうためにも販売戦略はとても重要です。エリアの特徴から、買いたい人がどのような層か考えてみましょう。ただし絶対的な答えは無いので、詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の人と相談することをおすすめします。
大阪府大阪市西区の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
645年の大化の改新では難波宮へ遷都し、以降数々の歴史に登場する大阪市。1583年に豊臣秀吉が築いた大阪城は、現在でも大阪を代表するシンボルです。「天下の台所」と呼ばれ、商人の街として栄えてきた大阪市は、大阪府のほぼ中央に位置し、市の都心中西部に位置する西区は日本最古の区でもあります。
大阪市西区の中央部を流れる木津川の東南部にあり、西区を代表するおしゃれスポット堀江地区。江戸時代、政商・河村瑞賢により重点的に開発され、現在の堀江の前進となる「堀江新地」が作られました。
物資流通に道頓堀川や木津川を利用し、材木や染色などあらゆる商品が流通しました。人形浄瑠璃や大坂相撲などの娯楽の発信地となり、今でも南堀江ではファッションやインテリア関連の老舗や新しい感覚をもった店舗が軒を連ねています。
現在、大阪市西区の中央部を流れる木津川の東側は、店舗やビルが立ち並ぶ商業地やビジネス街です。木津川の西側には、鉄工や物流関係の事業所が多く、大阪ドームや九条商店街もあります。大阪市西区内には公園や文化施設も多く、都心に近いだけでなく暮らしやすい環境も人気の理由となっています。
大阪府大阪市西区の人口推移
大阪府西区は2010年には83,058人でしたが、2019年には100,964人と約10年で約18,000人も人口が増加し21.5%の増加となっています。大阪市全体でも総人口は増えていますが、全ての区で人口が増えているわけではなく人口を減らしている区もあります。
しかし中央区、西区の人口増加率は約10年で20%以上で、大阪市内でも都心回帰が起こっています。区の世帯数を見ると、2019年には60,119世帯で、47,056世帯だった2010年のと比べると+13,063世帯で27.76%増加しています。
大阪市西区で人気のエリアは?
近くに小学校もある住宅地で、公園も多いこともありファミリー層に人気なのが、西大橋駅周辺のエリアです。Osaka Metro長堀鶴見緑地線の西大橋駅は、1997年に開業した駅で、心斎橋へは徒歩圏内です。ミナミの中心地・難波からも近く、通勤にも困りません。
駅周辺にはスーパーが数軒あり、商店街にも近いので普段の買い物に便利です。おしゃれスポット南堀江からも近く、マンションも多い住宅街である面と都市部の高い利便性を備えていることが、トレンド意識の高いファミリー層に人気の理由です。
大阪市西区で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 大阪・関西万博やリニア中央新幹線の延伸など好材料が揃っている
- 大阪市には不動産会社が多いので、情報収集が大切
ポイント・注意点1
大阪市西区で土地やマンションの売却を考える場合、やはり2025年に大阪・関西万博と切り離して考えることはできません。2025年、そしてその先にはリニア中央新幹線延伸が控えていることもあり、関西地区の各鉄道会社では鉄道の開業・延伸計画が進められています。
JR・南海なにわ筋線(2031年春開業予定)は、大阪市の北梅田駅からJR難波駅、南海新今宮駅へ至る鉄道新線です。西区内には西本町駅(仮称)が新設されることが決定し、周辺の坪単価も大きく上昇中です。
大阪市西区は新築マンションの発売戸数が中央区、北区に次いで3番目に多く、それに伴い中古マンションへの期待も高まっています。この5年、中古マンションの平均坪単価も上昇傾向にあります。同じ大阪市西区でもエリアによって多少の差はあるものの、売却を考えている方はチャンスと考えていいのではないでしょうか。
ポイント・注意点2
不動産の売却を検討し始めたら、不動産会社選びが重要になってきます。大阪市には不動産会社の数も多く、また情報も多いことから何を基準に不動産会社を選べばいいのか分からないという方も多いでしょう。やはりいい不動産会社に出会うためには、自分のスタイルや考え方に合った不動産会社を探さなくてはなりません。
実際に不動産売却を行った方に紹介してもらうのも一つの方法です。連絡方法もメール派の方はメールで連絡が取れる不動産会社を、電話でコミュニケーションが取りたいという方は電話がつながりやすい不動産会社を選ぶなど自分のスタイルに合わせて選びましょう。
不動産会社についても情報収集を行い、数件に絞ったら実際に連絡を取り任せられる雰囲気なのか確認することも大切です。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、大阪府大阪市西区での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、坪単価、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 地域相場をしっかり理解して戦略を練る
- 大阪市西区の相場は上昇気流。これからも好材料が続く
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。大阪府大阪市西区での不動産売却をお考えの方は、大阪府大阪市西区の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。