- 高く不動産を売却するには相場の把握が必要不可欠
- 温暖で過ごしやすく豊かな自然と食資産が楽しめる宮崎市
- 駅前再開発やコンパクトなまちづくりによる不動産需要
- 宮崎空港までのアクセスも良い木花台エリアがおすすめ
宮崎県の南東部に位置する宮崎市は、宮崎県の県庁所在地です。豊かな自然と暖かい気候に恵まれ、豊富な食材に恵まれています。1960年代には新婚旅行先のリゾート地として、最近ではプロスポーツのキャンプ地や全国有数のゴルフリゾート都市、サーフィンスポットとして有名です。
2014年共立総合研究所の「いい子が育つ都道府県ランキング」で宮崎県が第2位ということもあり、子育てしやすい環境といえます。宮崎市の歴史は古く、観光スポットの青島は美しい景色を背景にした神話の名所です。
宮崎市までは、首都東京から航空機で約90分、大阪から60分、名古屋から70分です。福岡からは航空機で50分、高速バスや電車で3時間から5時間かかります。宮崎市の主な産業は、観光業・農業・漁業・小売業・卸売業・情報産業です。ここでは、宮崎市の不動産事情や地域特性、不動産を売るときにオススメの方法までご紹介していきます。
宮崎県宮崎市の最近の様子
- 「都市計画マスタープラン」を策定し、コンパクトシティ化を進めている
- 移住者を誘致する施策を実行して、首都圏からの人材流入に期待している
2027年に向けて宮崎市は、「都市計画マスタープラン」を推進中です。多拠点ネットワーク型コンパクトシティ(多様な都市機能が集約され、ネットワークが充実した都市)を目指しています。2018年にはイオンモール宮崎が増床しました。宮崎駅からも車で約10分とアクセスしやすいエリアです。
2020年には京塚エリアのレマン・イズミヤ宮崎店が惜しまれながら閉店しましたが、跡地の再開発も検討されています。同年、宮崎駅前にコワーキングスペースもオープンして、今後はテレワーク推進や起業家によるオンラインサービス化が進むことでUIJターンや首都圏からの流入が期待されています。
不動産売却の流れを把握しましょう
まずは、不動産売却の流れを把握しましょう。全体像を把握することで売却の成功に1歩近づきます。
不動産売却の流れ
Step1:相場を調べる
▶相場を調べるところから不動産売却は始まります。
Step2:不動産会社に査定を依頼する
▶保有する不動産がいくらで売却できるか不動産会社に査定してもらいます。
Step3:不動産会社と契約を締結する
▶査定内容に問題がない場合は契約を締結します。
Step4:不動産の売却を始める
▶実際に不動産を売りに出します。
Step5:売却・引き渡し
▶買い手が見つかれば売却の手続きを行い、不動産を引き渡します。
不動産売却の際に重要なのは、「自分の不動産はいくらで売れるのか」という相場感を把握することです。不動産の売価をエリアの売買相場より高く設定しすぎると売れにくくなり、低く設定しすぎると自身が損をすることになります。納得のいく不動産売買を行うためには、プロのアドバイスや注意点を聞きながら売価を設定しましょう。
宮崎県宮崎市の相場を知ろう
- 宮崎県の地価はわずかに上昇している
- 分譲マンションの需要は高まっている
- 中古マンション相場はこの2,3年下降傾向
- 中古一戸建ても相場はあまりよくない状況
まずは宮崎県宮崎市の売却動向を簡単に掴んでいきましょう!
宮崎県宮崎市の地価・不動産相場の推移
宮崎市の地価は、1年前と比較して0.32%上昇しており、2020年現在は 59,866円/㎡ です。宮崎市の公示地価最高値は24万1566円/㎡ (1991年)、最安値は5万8279円/㎡ (2017年)となっています。5年前と現在を比較すると、宮崎市の地価は約1.8%値上がりしています。
相場に関しては、土地の相場はわずかに上昇傾向、マンションの相場は、2018年と比較すると下落していますが、5年前の2015年と比較すると上昇傾向です。中古一戸建ての相場は、下落傾向です。宮崎市には豊かな自然と食材、保育園や幼稚園、9つの大学、図書館、美術館もあり、子育てに適したエリアと言えます。
近年の取引物件の特徴は、マンションは駅から徒歩10分未満、DINKSやシルバー世帯向けの中規模物件軒数が増加、中古一戸建ての特徴は、築浅で延床面積100㎡超の広めの物件数が増加しています。
宮崎県宮崎市の売却動向や売却相場の動き
宮崎県の県庁所在地でもあり、土地の取引件数は宮崎県でダントツの4850~5000件前後となっています。宮崎県全体と比較すると、宮崎市は最も地価も高いエリアといえます。
また、宮崎市の人口は下降傾向にあるものの、世帯数は増加しています。宮崎市の「都市計画マスタープラン」にて『まちなか居住』を促進したため、まちなかにおける分譲マンションなどの立地も堅調に推移しており、今後の不動産需要も期待できます。
参考)宮崎県宮崎市での直近の取引価格情報
中古マンション(駅距離基準値:10)
駅徒歩 10分以内 | 駅徒歩 10分以上 | |
---|---|---|
70㎡ | 1,385万円 | 2,300万円 |
75㎡ | 1,800万円 | 1,350万円 |
80㎡ | 2,400万円 | 1,950万円 |
85㎡ | 900万円 | 1,700万円 |
90㎡ | 2,000万円 | 2,900万円 |
95㎡ | 2,000万円 | 2,200万円 |
100㎡ | – | – |
※2019年取引価格中央値
戸建て(駅距離基準値:15)
駅徒歩 15分以内 | 駅徒歩 15分以上 | |
---|---|---|
80㎡ | 1,015万円 | 1,600万円 |
85㎡ | 1,950万円 | 1,700万円 |
90㎡ | 725万円 | 1,800万円 |
95㎡ | 715万円 | 2,400万円 |
100㎡ | 1,800万円 | 1,850万円 |
105㎡ | 1,050万円 | 2,400万円 |
110㎡ | 3,900万円 | 3,000万円 |
※2019年取引価格中央値
参照:国土交通省「土地総合情報システム」
不動産価格に影響を与えそうな出来事
- 宮崎駅西口の再開発プロジェクトが2020年秋に完成予定
- 2026年の宮崎国体に向けて市街地整理も進んでいる
宮崎駅西口の再開発プロジェクトとして商業施設の「アミュプラザ宮崎」が建設中、2020年秋に開業予定です。また、宮崎駅高架下商業施設も「ひむかきらめき市場」として同年にリニューアルオープン予定です。これにより、駅前の人口や雇用増加・不動産需要のアップが期待できます。
宮崎市の「都市計画マスタープラン」の不動産関連の目標においては、空き家ストックの活用、民間投資(分譲マンション等)の促進、魅力ある商業施設等の形成、 公共交通等の利用促進などが挙げられます。
これにより、まちなか居住や商業施設の魅力向上、交通結節拠点の地価の維持などが見込めます。2026年には宮崎国体が計画されているため、市街地整備が進むことにより不動産需要アップが見込めます。
【売却のコツ】宮崎県宮崎市の地域特性を把握し、高く売るための戦略を練ろう
- 「フェニックス・シーガイア・リゾート」は宮崎氏のシンボル的な存在
- 宮崎市の中では木花台エリアの不動産が人気
地域特性を知るメリットとは?
宮崎県宮崎市の場合、比較的物件も多く動いています。自分の不動産を購入してもらうためにも販売戦略はとても重要です。エリアの特徴から、買いたい人がどのような層か考えてみましょう。ただし絶対的な答えは無いので、詳しくは地元に詳しい専門家である不動産会社の人と相談することをおすすめします。
宮崎県宮崎市の地域特性・歴史や魅力
街の歴史と魅力
現在の宮崎氏は江戸時代は「城ヶ崎」と言う名前で、赤江港を中心とする商人の町として上方(大阪)・江戸との物流交易拠点でした。1871年の廃藩置県により同地に美々津(みみつ)県と都城(みやこのじょう)県が誕生。さらに1873年にこの二つの県が合併し、宮崎県が誕生しました。
宮崎市は南北に続く美しい海岸線を持ち、太平洋に沿って流れる黒潮によって温暖な土地柄です。1960年代後半~1970年代前半に昭和天皇の次女である島津貴子様が新婚旅行に行かれたこともあり、宮崎県は国内の観光地として大変な人気を博しました。
1987 年に宮崎県は「宮崎・日南海岸リゾート構想」を策定し、総合保養地域整備法(リゾート法)の第一号指定を受け、シーガイアを完成させました。シーガイアはその後何度かの経営危機にあいながらも、「フェニックス・シーガイア・リゾート」として宮崎が誇る日本屈指のリゾート施設になっています。
宮崎県宮崎市の人口推移
宮崎市の人口は国勢調査によると、2010年が400,583人、2015年が401,138人でした。 2020年6月現在では397,599人で、 比較すると10年間で-2,984人で-0.74%の減少となっています。
また、世帯数を比較すると最新の数値は183,105世帯で、 前回調査のあった5年前の175,408世帯と比較すると、 +7,697世帯で、4.39%増加しています。世帯数は増加していますが、高齢化による自然減の影響や近隣地域への人材流出が課題になっています。
宮崎県宮崎市で人気のエリアは?
サーフィンやプロ野球のキャンプ地にも近い木花台エリアです。自然と調和したまちづくりを目指した閑静な高級住宅街で宅地面積の平均が100坪ほどです。
宮崎学園都市として国立宮崎大学、小学校、バス、スーパーマーケットなどがあり、JR宮崎駅から車で約25分ほど、最寄駅はJR日南線木花駅、宮崎空港へは車で約12分ほどで行けます。2020年には宮崎大学の図書館がリニューアルし、会議スペースやカフェが新設され、学生や地域の住民との交流する場を充実させました。
宮崎県宮崎市で不動産売却をおこなう際のポイント・注意点
- 売却希望物件が「都市計画マスタープラン」のどこに位置するか確認する
- 真面目で優しく義理人情にも厚いといった県民性がある
ポイント・注意点1
売却したい物件が、宮崎市の「都市計画マスタープラン」において、どのエリアに該当するか市役所のホームページなどでチェックしましょう。(商業・宿泊・交通・まちなか居住エリアなどがあります)また、同時に大規模なショッピングモールへのアクセスの良さや再開発プロジェクトにも意識しましょう。
宮崎市は「移住支援給付金制度」や「創業者及び移住創業者支援」といった仕事のサポートもしています。宮崎県においても2020年より「移住支援給付金」を世帯100万円、単身60万円を支給しているため、今後のUIJターンによる不動産需要が期待できます。
ポイント・注意点2
宮崎県民は真面目で優しく義理人情にも厚いといった県民性があると言われています。このことは不動産売却の時も意識すると良いでしょう。交渉時に、あれこれ策を練るよりも、誠実に相手に自分の物件の良さを訴える方が、良い取引ができる可能性が高そうです。
査定を依頼する場合は、1社に絞らず何社も依頼して査定結果の説明を記録しましょう。再開発計画などいち早くキャッチする姿勢やレスポンスがスピーディーな不動産会社がおすすめです。また、売却を成功した知人に成功例や失敗談を聞いたり、不動産会社の紹介をお願いするのもよいでしょう。
まとめ
本記事では、不動産売却の基本的な流れと、宮崎県宮崎市での不動産売却に役立つ相場情報(マンション・戸建て・土地)や地価推移、街の特徴や魅力について紹介しました。
- 宮崎市は地価はやや上向いているが、中古物件市場は停滞気味
- 新築分譲マンションは堅調に取引されている
- 宮崎市の「都市計画マスタープラン」の内容を確認する
- 高く売るためには信頼できる不動産会社探しが大事
不動産を高く売るためには、地域特性と相場を把握した上での戦略と、信頼できる不動産会社からの協力が必要不可欠です。宮崎県宮崎市での不動産売却をお考えの方は、宮崎県宮崎市の不動産売却の市況を細かくリサーチしながら、パートナーとなる不動産会社探しを始めましょう。